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第一章
知らない人
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時代がつながっているかもしれない、そんな可能性を知ってしまってから数ヶ月。あの使いの人は来ず、何事もない平穏な日が続いていた。
リコもやはり時代が繋がるわけがないと、少し前に起こった不思議な出来事などはなから無かったように、裏の庭で寛ぐようになっていた。
裏の方が日当たりが良く、休日は縁側で昼寝をするのが最近のリコのお気に入りだ。
いつものように布団を縁側に敷いて昼寝をしていたリコ。が、しばらくして身動きが取れなくなる。
金縛りかな?
「んぅ、重ぃ」
それにしては、何かがのしかかっているような、身体が拘束されているような……そんな気がして、リコは不機嫌になり目を瞑ったまま眉を顰めた。心なしか首が濡れた気もする。
……⁇ 雨?
閉めないと! そう思ってリコが一気に覚醒し目を開けた瞬間入ってきたのは、またもや見知らぬ男の顔だった。
「ひっ!?」
「目が覚めたか」
忘れかけていた貴族風の男と似たような豪華な着物を身に纏った男がリコを見つめていた。
「そなたは天女だと噂があるが本当か?」
そう問われて、リコは混乱して回らない頭で必死に考えた。
天女? 天女って言えば、離してくれるのかな?
天の女の人だもんね。手を出したらバチが当たるっておもってるのかも!
全く見当違いな考えのまま、リコは必死に頷いた。
「そ、そうなの。天女なの。だから離して?」
「そうか、やはり天女だったか」
嬉しそうな声音と同時にリコの頭の中で激しく警鐘がなり始める。
ゆっくりと、男の口角が歪に吊り上がった。
「なら、なおさら逃すわけにはいかないな」
「いやだ!!!!!」
組み敷かれ、掴まれていた手首に入る男の力が強くなる。身動きが取れないように固定したのだとリコは瞬時に悟った。
「私は天女じゃない! さっきのは嘘よ! だからやめて‼︎」
必死に叫ぶように訴え、暴れたが足がバタつく程度では男にダメージを与えることはできなかった。スルリと服の中に手が入り、体を這いずり回る。いやいやと首を振るリコを、男は愉しげに見ていた。
「ふむ、あの男の惚れた女がどんなものかと見に来て見ればこのように美しい娘だったとは。たしかに天女だ。この際私のものにしてやろう」
やばい! リコは必死で暴れた。全力で、今までないくらい暴れた。必死で虚空に向かって手を伸ばす。が、男には敵わなかった。
服は破かれ、愛撫もそこそこに貫かれた。
「あ……ぐっ!?」
痛みに震えるリコを満足げに見下ろす男の瞳は、情欲で濡れている。
「愛いな」
リコを弄びながらそう言い放った男は、リコには悪魔に見えた。ふと、助けを求めて伸ばした手に何か当たる感触がある。それはリコが初めに開いてすぐに閉じた日記だった。
なぜここに? しかも、ちょうど読むのをやめた部分が開かれている。そこにはーー
"純潔をあちらの時代の人間に奪われると2度と現代には帰れない"
ーーそう、書かれてあった。つう、とリコの目尻から涙が伝う。ドクンと中に入っている男の物が震え、温かいナニカがリコの中に出された。
「はぁ、これでそなたは私のものだ。逃しはせんよ」
ぎゅうっと無理やりリコを襲った見知らぬ男に痛いほど抱きしめられながら、リコは静かに涙を流すのだった。
あぁ、きちんと戸締りをしていれば……と。
リコもやはり時代が繋がるわけがないと、少し前に起こった不思議な出来事などはなから無かったように、裏の庭で寛ぐようになっていた。
裏の方が日当たりが良く、休日は縁側で昼寝をするのが最近のリコのお気に入りだ。
いつものように布団を縁側に敷いて昼寝をしていたリコ。が、しばらくして身動きが取れなくなる。
金縛りかな?
「んぅ、重ぃ」
それにしては、何かがのしかかっているような、身体が拘束されているような……そんな気がして、リコは不機嫌になり目を瞑ったまま眉を顰めた。心なしか首が濡れた気もする。
……⁇ 雨?
閉めないと! そう思ってリコが一気に覚醒し目を開けた瞬間入ってきたのは、またもや見知らぬ男の顔だった。
「ひっ!?」
「目が覚めたか」
忘れかけていた貴族風の男と似たような豪華な着物を身に纏った男がリコを見つめていた。
「そなたは天女だと噂があるが本当か?」
そう問われて、リコは混乱して回らない頭で必死に考えた。
天女? 天女って言えば、離してくれるのかな?
天の女の人だもんね。手を出したらバチが当たるっておもってるのかも!
全く見当違いな考えのまま、リコは必死に頷いた。
「そ、そうなの。天女なの。だから離して?」
「そうか、やはり天女だったか」
嬉しそうな声音と同時にリコの頭の中で激しく警鐘がなり始める。
ゆっくりと、男の口角が歪に吊り上がった。
「なら、なおさら逃すわけにはいかないな」
「いやだ!!!!!」
組み敷かれ、掴まれていた手首に入る男の力が強くなる。身動きが取れないように固定したのだとリコは瞬時に悟った。
「私は天女じゃない! さっきのは嘘よ! だからやめて‼︎」
必死に叫ぶように訴え、暴れたが足がバタつく程度では男にダメージを与えることはできなかった。スルリと服の中に手が入り、体を這いずり回る。いやいやと首を振るリコを、男は愉しげに見ていた。
「ふむ、あの男の惚れた女がどんなものかと見に来て見ればこのように美しい娘だったとは。たしかに天女だ。この際私のものにしてやろう」
やばい! リコは必死で暴れた。全力で、今までないくらい暴れた。必死で虚空に向かって手を伸ばす。が、男には敵わなかった。
服は破かれ、愛撫もそこそこに貫かれた。
「あ……ぐっ!?」
痛みに震えるリコを満足げに見下ろす男の瞳は、情欲で濡れている。
「愛いな」
リコを弄びながらそう言い放った男は、リコには悪魔に見えた。ふと、助けを求めて伸ばした手に何か当たる感触がある。それはリコが初めに開いてすぐに閉じた日記だった。
なぜここに? しかも、ちょうど読むのをやめた部分が開かれている。そこにはーー
"純潔をあちらの時代の人間に奪われると2度と現代には帰れない"
ーーそう、書かれてあった。つう、とリコの目尻から涙が伝う。ドクンと中に入っている男の物が震え、温かいナニカがリコの中に出された。
「はぁ、これでそなたは私のものだ。逃しはせんよ」
ぎゅうっと無理やりリコを襲った見知らぬ男に痛いほど抱きしめられながら、リコは静かに涙を流すのだった。
あぁ、きちんと戸締りをしていれば……と。
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