19 / 42
第18話【閑話 ララの激おこ不満爆発物語】
しおりを挟む
『ファーストキスだったのに……』
たまたま付いていった依頼でピンチになり、回復薬を飲ませるのに口移ししかやり方が浮かばなかっただけだけど。
あいつは全く気がついた様子もなく平然としてやがる。
確かに私は誇り高きドラゴン族だから人間ごときの口づけなどは求愛行動となり得ないし意味も成さない。
私達ドラゴン族の求愛行動は角を合わせて音を出す事や尻尾を絡ませて数日過ごすとかになるが私はまだドラゴン族としては若過ぎてそう言った事には無縁だった。
別に好きとか嫌いとか言いたい訳じゃないけど、何か私には全く魅力が無いと言われてるようで癪しゃくにさわるのよね。
確かに今の姿は魅力のある見た目年齢では無いのは理解出来る。
偶然なのか、わざとなのか分からないが子供の姿で過ごす事を強いられている。
いや、偶然なんかじゃない!あいつは魅力的過ぎる私が傍にいると困ることになってしまうからわざとこの姿にしたにちがいない!
フフフ、私は分かってしまったぞ!成長した私が魅力的過ぎると言う事を!だが、私自信の力では成長を早めたりすることは出来ない。
しかーし!人間の世界には女を美しく見せる事の出来る化粧と言うものが存在する!
聞いたところによると化粧の上手な人間はそうでない人間にくらべて10倍は美しくなると言われている!
今でもかなり可愛い私が10倍も可愛くなったらあいつはきっと悶絶して私の顔が見れなくなるかも知れないわね。ふふふっ。
だが、幾つか問題もある。ひとつに化粧をするには化粧品が必要だ。
ふたつに化粧品なるものは高いらしいが私にはお金が無い。
みっつに仮に化粧品が手に入っても使い方が分からない。
つまり無理ゲーと言う訳だ。
私は周りを見回して女性精霊達を観察してみた。
皆美人ばかりなので、もしかすると隠れて化粧してるのではないか?と思ったからだ。
しかし誰も化粧をする素振りもないにも関わらず瑞々しい肌と艶やかな髪をしている。
後になって気がついたのだがミルフィやセジュ達は歳を取るという概念がないのだそうだ。
そもそも精霊達がこの世界に存在する為には自然に神格化した道具や植物などが魂を宿して精霊化するのが一般的であるがイレギュラーではタクミのような特殊な召喚して定着させる力業も存在する。
自然に神格化した精霊達は時間の流れはゆっくり進んでいくが特殊召喚した精霊は術士からの魔力供給が無くなるまでしか存在出来ない代わりに供給が続く限り歳は取らないそうだ。
ちくせう。結局、化粧についても綺麗な容姿も参考にならないじゃないか。
まあ、私も無限ではないが千年は生きるからゆっくり成長するからそのうち妙齢になるが……。
って言うか前から思ってたけど、私ってもしかしてヒロイン扱いされてるのかな?
タクミとの絡みも一番多い気がするし、お約束のお色気も体を張ったのも私だけだよね?
私が思うに他の皆ももっと読者サービスをしないといけないと思うのよね。
例えば温泉回をやってみるとか。ばったりハプニングがあったりとか。
って文字だけじゃ色気も何もあったもんじゃないんだけどね。
今に見てなさいよ!いつまでもこんな扱いしてると本当に私にメロメロになった時には相手してあげないからねー!
…………。
「おーい!ララ!終わったか?」
「何が?」
「脳内妄想タイム」
「今日は始め赤面顔。中盤どや顔。その後真面目顔少々。最後はニヤケ顔。で、今日はいつもよりニヤケ顔が長かったけどそんなに良いことがあったのか?」
「うっうるさいわね。あんたに教えてあげるもんですか!」
顔を耳まで真っ赤にして反論しても図星感が丸わかりだからなぁ。
まあ、そこがララの可愛いいところなんだけどな(小声)。
「あーまた私の悪口言ったでしょ!」
「罰としてこの前作ったチョコレートケーキを要求する!」
「はいはい分かりましたよ」
「うむ。分かればいいのだ。最速で頼むわよ」
こうしてララは上機嫌でチョコレートケーキをパクつきながら満面の笑みを振りまくのであった。
「美味しー。チョコレートケーキ最高!!」
たまたま付いていった依頼でピンチになり、回復薬を飲ませるのに口移ししかやり方が浮かばなかっただけだけど。
あいつは全く気がついた様子もなく平然としてやがる。
確かに私は誇り高きドラゴン族だから人間ごときの口づけなどは求愛行動となり得ないし意味も成さない。
私達ドラゴン族の求愛行動は角を合わせて音を出す事や尻尾を絡ませて数日過ごすとかになるが私はまだドラゴン族としては若過ぎてそう言った事には無縁だった。
別に好きとか嫌いとか言いたい訳じゃないけど、何か私には全く魅力が無いと言われてるようで癪しゃくにさわるのよね。
確かに今の姿は魅力のある見た目年齢では無いのは理解出来る。
偶然なのか、わざとなのか分からないが子供の姿で過ごす事を強いられている。
いや、偶然なんかじゃない!あいつは魅力的過ぎる私が傍にいると困ることになってしまうからわざとこの姿にしたにちがいない!
フフフ、私は分かってしまったぞ!成長した私が魅力的過ぎると言う事を!だが、私自信の力では成長を早めたりすることは出来ない。
しかーし!人間の世界には女を美しく見せる事の出来る化粧と言うものが存在する!
聞いたところによると化粧の上手な人間はそうでない人間にくらべて10倍は美しくなると言われている!
今でもかなり可愛い私が10倍も可愛くなったらあいつはきっと悶絶して私の顔が見れなくなるかも知れないわね。ふふふっ。
だが、幾つか問題もある。ひとつに化粧をするには化粧品が必要だ。
ふたつに化粧品なるものは高いらしいが私にはお金が無い。
みっつに仮に化粧品が手に入っても使い方が分からない。
つまり無理ゲーと言う訳だ。
私は周りを見回して女性精霊達を観察してみた。
皆美人ばかりなので、もしかすると隠れて化粧してるのではないか?と思ったからだ。
しかし誰も化粧をする素振りもないにも関わらず瑞々しい肌と艶やかな髪をしている。
後になって気がついたのだがミルフィやセジュ達は歳を取るという概念がないのだそうだ。
そもそも精霊達がこの世界に存在する為には自然に神格化した道具や植物などが魂を宿して精霊化するのが一般的であるがイレギュラーではタクミのような特殊な召喚して定着させる力業も存在する。
自然に神格化した精霊達は時間の流れはゆっくり進んでいくが特殊召喚した精霊は術士からの魔力供給が無くなるまでしか存在出来ない代わりに供給が続く限り歳は取らないそうだ。
ちくせう。結局、化粧についても綺麗な容姿も参考にならないじゃないか。
まあ、私も無限ではないが千年は生きるからゆっくり成長するからそのうち妙齢になるが……。
って言うか前から思ってたけど、私ってもしかしてヒロイン扱いされてるのかな?
タクミとの絡みも一番多い気がするし、お約束のお色気も体を張ったのも私だけだよね?
私が思うに他の皆ももっと読者サービスをしないといけないと思うのよね。
例えば温泉回をやってみるとか。ばったりハプニングがあったりとか。
って文字だけじゃ色気も何もあったもんじゃないんだけどね。
今に見てなさいよ!いつまでもこんな扱いしてると本当に私にメロメロになった時には相手してあげないからねー!
…………。
「おーい!ララ!終わったか?」
「何が?」
「脳内妄想タイム」
「今日は始め赤面顔。中盤どや顔。その後真面目顔少々。最後はニヤケ顔。で、今日はいつもよりニヤケ顔が長かったけどそんなに良いことがあったのか?」
「うっうるさいわね。あんたに教えてあげるもんですか!」
顔を耳まで真っ赤にして反論しても図星感が丸わかりだからなぁ。
まあ、そこがララの可愛いいところなんだけどな(小声)。
「あーまた私の悪口言ったでしょ!」
「罰としてこの前作ったチョコレートケーキを要求する!」
「はいはい分かりましたよ」
「うむ。分かればいいのだ。最速で頼むわよ」
こうしてララは上機嫌でチョコレートケーキをパクつきながら満面の笑みを振りまくのであった。
「美味しー。チョコレートケーキ最高!!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,722
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる