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第7話【親子の会話】
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「なんだと?フローラが乗り気になっているだと?それは本当か?」
アリオンが帰った後で執事から報告を受けたダグラムは信じられないという顔ですぐに娘を呼ぶように執事に命令した。
十分後、パタパタと可愛い足音をさせながらフローラが父親の執務室へと入ってきた。
「おとうさま。お呼びだそうで何か私にご用ですか?」
「おお、フローラよく来てくれた。
いやなに、今回の家庭教師はどうだったかなと思ってな。
執事のカイランから聞いた限りでは年齢に似合わずなかなかのやり手らしいじゃないか。」
アリオンの話と分かるとフローラはパッと顔をほころばせて今日覚えたばかりの魔法を父の前で披露した。
「我の周りを照らし出せ『ライト!』」
フローラの唱えた魔法の言葉に魔力が反応してその小さな手の指先から小さな光の球体が浮かび上がって辺りを照らし出した。
「ほら!みてみておとうさま!私にも魔法が使えたんですよ!」
その光景を目の当たりにしてダグラムは愕然とした。
あれだけ多くの家庭教師を呼び、医者にも見せたが今までに娘が魔法を使えた試しが一度も無かったからだ。
それを契約の確認をする目的で来てほんの少しの時間、娘と話しただけでその原因と対象方法を導き出して簡単にとんでもない成果を残していったのだから驚くしかなかった。
「そうか、いい家庭教師に巡り会えたようだな。
しっかりと勉学に励んで学院に合格出来るように教えて貰いなさい。」
「はい!私、今ほど魔法の勉学に興味を惹かれる時がくるとは考えてもいませんでしたわ。
何をやっても上手くいかずにおとうさまには心配ばかりかけていましたがやっと胸をはって前に進める気持ちになりました。
いい先生を連れてきてくれてありがとうございますおとうさま。」
「いや、わたしの方こそお前の苦しみを理解してやれなくて申し訳無かったと思っている。
だが、やっとフローラが笑ってくれて本当に嬉しく思うよ。」
ダグラムはそう言いながら娘の頭を優しく撫でた。
「彼の希望する教育環境は出来るだけ速やかに準備してやってくれ。
あと、娘の成長具合は毎日報告を頼むぞ。カイラン」
「はっ!お任せくださいませ。」
カイランはそう返事をし、ダグラムに深々と一礼すると必要な素材の準備を指示するために執務室を後にした。
「おとうさま。今日はお仕事の時間は大丈夫なのですか?
もし、時間がとれるなら私と庭のお散歩でもしませんか」
「おお、もちろん大丈夫だとも。」
娘に大甘のダグラムは娘からの久しぶりの誘いに顔を緩めて頷いた。
アリオンが帰った後で執事から報告を受けたダグラムは信じられないという顔ですぐに娘を呼ぶように執事に命令した。
十分後、パタパタと可愛い足音をさせながらフローラが父親の執務室へと入ってきた。
「おとうさま。お呼びだそうで何か私にご用ですか?」
「おお、フローラよく来てくれた。
いやなに、今回の家庭教師はどうだったかなと思ってな。
執事のカイランから聞いた限りでは年齢に似合わずなかなかのやり手らしいじゃないか。」
アリオンの話と分かるとフローラはパッと顔をほころばせて今日覚えたばかりの魔法を父の前で披露した。
「我の周りを照らし出せ『ライト!』」
フローラの唱えた魔法の言葉に魔力が反応してその小さな手の指先から小さな光の球体が浮かび上がって辺りを照らし出した。
「ほら!みてみておとうさま!私にも魔法が使えたんですよ!」
その光景を目の当たりにしてダグラムは愕然とした。
あれだけ多くの家庭教師を呼び、医者にも見せたが今までに娘が魔法を使えた試しが一度も無かったからだ。
それを契約の確認をする目的で来てほんの少しの時間、娘と話しただけでその原因と対象方法を導き出して簡単にとんでもない成果を残していったのだから驚くしかなかった。
「そうか、いい家庭教師に巡り会えたようだな。
しっかりと勉学に励んで学院に合格出来るように教えて貰いなさい。」
「はい!私、今ほど魔法の勉学に興味を惹かれる時がくるとは考えてもいませんでしたわ。
何をやっても上手くいかずにおとうさまには心配ばかりかけていましたがやっと胸をはって前に進める気持ちになりました。
いい先生を連れてきてくれてありがとうございますおとうさま。」
「いや、わたしの方こそお前の苦しみを理解してやれなくて申し訳無かったと思っている。
だが、やっとフローラが笑ってくれて本当に嬉しく思うよ。」
ダグラムはそう言いながら娘の頭を優しく撫でた。
「彼の希望する教育環境は出来るだけ速やかに準備してやってくれ。
あと、娘の成長具合は毎日報告を頼むぞ。カイラン」
「はっ!お任せくださいませ。」
カイランはそう返事をし、ダグラムに深々と一礼すると必要な素材の準備を指示するために執務室を後にした。
「おとうさま。今日はお仕事の時間は大丈夫なのですか?
もし、時間がとれるなら私と庭のお散歩でもしませんか」
「おお、もちろん大丈夫だとも。」
娘に大甘のダグラムは娘からの久しぶりの誘いに顔を緩めて頷いた。
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