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第119話【王都斡旋ギルドの賑わい】
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「これは――大きい。
これが王都斡旋ギルドか……」
それが僕の初めての印象だった。
「では、私達は報告がありますので一度別れましょう。
お互いの報告か終わったら入口付近の休憩場所で落ち合って食事処を案内しますね」
「はい。宜しくお願いします」
僕がマリル達にそう言うと彼女達は依頼完了報告専用の窓口へと向かって歩いて行った。
「僕達も行こうか……」
僕はリリスの手を引いて相談窓口の札がかかっている窓口へと向かった。
「ご用件は何でしょうか?」
窓口ではやり手受付嬢の雰囲気を醸し出したキャリア風の女性が対応してくれた。
「アーロンド伯爵様から指示をされています斡旋ギルドへの町滞在報告をお願いしたいと思います。
それと、暫く王都へ滞在する予定なので長期――2~3ヶ月程度連続して借りる事の出来る宿を紹介して欲しいのですが……」
「特定人物の町滞在記録ですね。情報開示対象となる方はアーロンド伯爵様で間違いないでしょうか?
間違いがないようでしたら証明証の提示をお願いします」
さすがは王都本部……なのかは分からないがきちんとした情報管理をしているようにみえる。
他の町では『はい、記録しておきます』程度しか無かったのでかなり新鮮だった。
「――ありがとうございます。これで登録は完了しましたので王都を出て別の町に向かわれる際には必ず報告をしてください。
後は長期の宿の紹介でしたね。宿のランクは予算によって変わりますので概算予算を教えて貰えますか?」
こちらも手慣れたもので予算を伝えると数ある宿の中から数件の候補を教えてくれた。
数件も候補かあるのは、相当な条件がない限り斡旋ギルドが特定の1軒を紹介することは贔屓に当たるとして控えているからだそうだった。
「ありがとうございます。
後はこちらで確認して決めますので大丈夫ですよ」
僕達は色々と教えてくれた受付嬢にお礼を言ってマリル達の待つ休息場所へと向かった。
「お待たせ。そっちの報告は大丈夫だったかい?」
「問題なく終わったわよ。あれだけ何も起きなかったら問題が無さすぎて依頼料を貰うのが悪いくらいよ。
まあ、貰えるものはもらったけどね」
「まあ、いいんじゃないですか? 問題ないのはいい事ですよ」
「そうですね。では、約束した食事に行きましょう。
こちらですのでついてきてくださいね」
僕達はそう言うマリル達と一緒に食事処へと向かった。
「綺麗な建物で、オシャレな雰囲気が漂ってますね。さすが王都」
食事処についたとたんにリリスが感動で声を上げる。
「外観も綺麗ですけど内装はもつと良いですよ。
さっそく入ってみませんか?」
マリルが先導して食事処の入口に向かうと従業員のドアマンがこちらの人数を確認してドアを開ける。
「おお、わざわざドアを開けてくれるドアマンが居るとかどれだけ高級店なんだよ」
まあ、お金に関してはそこまで苦労していないので経験とばかりに一緒に入る事にした。
中に入るとマリルの言ったとおりに豪華な内装でありながらも清潔感のある高級レストランの雰囲気を醸し出していた。
「さすが王都……。
内装もレベルが違うわね」
ここでもリリスが一番目を輝かせて周りの観察をしていた。
「リリス、こういった内装が好みなの?」
「え? そうね、カルカルじゃあまず見られないレベルのお店だから向こうに帰った時に色々と参考になるかな……って」
「リリスって、実は食事処の経営に興味があるの?」
「食事処っていうかお店全般ね。前に領都で診療所をしていたでしょ?
いつかカルカルに戻った時に診療所は無理でも何かの役に立つかな……って」
リリスはそう言うと頬を赤らめて照れ笑いをした。
* * *
「――どうぞ、お席はこちらになります。
今の時間はA,B,Cのコースからお選び頂けますのでお決まりになりましたらお申し付けくださいませ」
案内の男性が丁寧なお辞儀をして待機場所へと下がる。
「ねえ、メニューに金額が書いてないんだけど大丈夫なの?」
リリスが不安になりマリルに小声で確認する。
「まあ、確かに初めてだとそうなりますよね。
大丈夫ですよ、一番高いAコースでも小金貨5枚くらいよ。
もちろん私達は頼めないから一番安いCコースにするんだけどそれでだいたい銀貨5枚くらいね」
それでも1回の食事代金としたらかなり高いのだが1ヶ月の往復、約2ヶ月の移動を含む護衛任務の報酬があるので、たまの贅沢というやつなのだろう。
「すみません。全員Cコースでお願いします」
マリルが代表して注文を取りまとめる、どうやらこの店にくるといつもマリルが幹事をするんだそうだ。
* * *
「――お待たせしました。ごゆっくりご賞味くださいませ」
給仕の男性が丁寧に食事を運んでくる。
この店は女性の給仕は居ないらしく男前の男性が担っている。
「もしかしてマリルさん。このお店を紹介したのって給仕の男性が目当てだったりして……?」
「ナ、ナンノコトカナ?」
リリスは明らかに動揺した返事を返すマリルにジト目を送りながら食事に手を付けると「あっ 凄く美味しい!」と呟いて食事に集中する事にした。
「――お店の内装や料理も良かったですね。
ちょっと男性給仕の視線が気になりましたけど……」
実際、料理を運んでくる給仕の男性達は必ずと言っていいほどリリスの方を見てから下がっていたような気がしていた。
「むう、リリスさんは美人さんですからね。王都は人が多いですから強引なナンパもあると聞きますので気をつけてくださいね。
今回の旅はご一緒出来て楽しかったです。
また、機会があれば宜しくね」
店を出てから近場の広場で別れの挨拶をお互いするとギルドで教えてもらったいくつかの宿を順番に回って留まる宿を決めたのだった。
これが王都斡旋ギルドか……」
それが僕の初めての印象だった。
「では、私達は報告がありますので一度別れましょう。
お互いの報告か終わったら入口付近の休憩場所で落ち合って食事処を案内しますね」
「はい。宜しくお願いします」
僕がマリル達にそう言うと彼女達は依頼完了報告専用の窓口へと向かって歩いて行った。
「僕達も行こうか……」
僕はリリスの手を引いて相談窓口の札がかかっている窓口へと向かった。
「ご用件は何でしょうか?」
窓口ではやり手受付嬢の雰囲気を醸し出したキャリア風の女性が対応してくれた。
「アーロンド伯爵様から指示をされています斡旋ギルドへの町滞在報告をお願いしたいと思います。
それと、暫く王都へ滞在する予定なので長期――2~3ヶ月程度連続して借りる事の出来る宿を紹介して欲しいのですが……」
「特定人物の町滞在記録ですね。情報開示対象となる方はアーロンド伯爵様で間違いないでしょうか?
間違いがないようでしたら証明証の提示をお願いします」
さすがは王都本部……なのかは分からないがきちんとした情報管理をしているようにみえる。
他の町では『はい、記録しておきます』程度しか無かったのでかなり新鮮だった。
「――ありがとうございます。これで登録は完了しましたので王都を出て別の町に向かわれる際には必ず報告をしてください。
後は長期の宿の紹介でしたね。宿のランクは予算によって変わりますので概算予算を教えて貰えますか?」
こちらも手慣れたもので予算を伝えると数ある宿の中から数件の候補を教えてくれた。
数件も候補かあるのは、相当な条件がない限り斡旋ギルドが特定の1軒を紹介することは贔屓に当たるとして控えているからだそうだった。
「ありがとうございます。
後はこちらで確認して決めますので大丈夫ですよ」
僕達は色々と教えてくれた受付嬢にお礼を言ってマリル達の待つ休息場所へと向かった。
「お待たせ。そっちの報告は大丈夫だったかい?」
「問題なく終わったわよ。あれだけ何も起きなかったら問題が無さすぎて依頼料を貰うのが悪いくらいよ。
まあ、貰えるものはもらったけどね」
「まあ、いいんじゃないですか? 問題ないのはいい事ですよ」
「そうですね。では、約束した食事に行きましょう。
こちらですのでついてきてくださいね」
僕達はそう言うマリル達と一緒に食事処へと向かった。
「綺麗な建物で、オシャレな雰囲気が漂ってますね。さすが王都」
食事処についたとたんにリリスが感動で声を上げる。
「外観も綺麗ですけど内装はもつと良いですよ。
さっそく入ってみませんか?」
マリルが先導して食事処の入口に向かうと従業員のドアマンがこちらの人数を確認してドアを開ける。
「おお、わざわざドアを開けてくれるドアマンが居るとかどれだけ高級店なんだよ」
まあ、お金に関してはそこまで苦労していないので経験とばかりに一緒に入る事にした。
中に入るとマリルの言ったとおりに豪華な内装でありながらも清潔感のある高級レストランの雰囲気を醸し出していた。
「さすが王都……。
内装もレベルが違うわね」
ここでもリリスが一番目を輝かせて周りの観察をしていた。
「リリス、こういった内装が好みなの?」
「え? そうね、カルカルじゃあまず見られないレベルのお店だから向こうに帰った時に色々と参考になるかな……って」
「リリスって、実は食事処の経営に興味があるの?」
「食事処っていうかお店全般ね。前に領都で診療所をしていたでしょ?
いつかカルカルに戻った時に診療所は無理でも何かの役に立つかな……って」
リリスはそう言うと頬を赤らめて照れ笑いをした。
* * *
「――どうぞ、お席はこちらになります。
今の時間はA,B,Cのコースからお選び頂けますのでお決まりになりましたらお申し付けくださいませ」
案内の男性が丁寧なお辞儀をして待機場所へと下がる。
「ねえ、メニューに金額が書いてないんだけど大丈夫なの?」
リリスが不安になりマリルに小声で確認する。
「まあ、確かに初めてだとそうなりますよね。
大丈夫ですよ、一番高いAコースでも小金貨5枚くらいよ。
もちろん私達は頼めないから一番安いCコースにするんだけどそれでだいたい銀貨5枚くらいね」
それでも1回の食事代金としたらかなり高いのだが1ヶ月の往復、約2ヶ月の移動を含む護衛任務の報酬があるので、たまの贅沢というやつなのだろう。
「すみません。全員Cコースでお願いします」
マリルが代表して注文を取りまとめる、どうやらこの店にくるといつもマリルが幹事をするんだそうだ。
* * *
「――お待たせしました。ごゆっくりご賞味くださいませ」
給仕の男性が丁寧に食事を運んでくる。
この店は女性の給仕は居ないらしく男前の男性が担っている。
「もしかしてマリルさん。このお店を紹介したのって給仕の男性が目当てだったりして……?」
「ナ、ナンノコトカナ?」
リリスは明らかに動揺した返事を返すマリルにジト目を送りながら食事に手を付けると「あっ 凄く美味しい!」と呟いて食事に集中する事にした。
「――お店の内装や料理も良かったですね。
ちょっと男性給仕の視線が気になりましたけど……」
実際、料理を運んでくる給仕の男性達は必ずと言っていいほどリリスの方を見てから下がっていたような気がしていた。
「むう、リリスさんは美人さんですからね。王都は人が多いですから強引なナンパもあると聞きますので気をつけてくださいね。
今回の旅はご一緒出来て楽しかったです。
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店を出てから近場の広場で別れの挨拶をお互いするとギルドで教えてもらったいくつかの宿を順番に回って留まる宿を決めたのだった。
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