127 / 159
第127話【無茶な行為の代償】
しおりを挟む
(――本来ならばまだ残っている筈の魔力が足りない)
僕がおかしい事に気がついたのは女王陛下の身体に宿る光の色だった。
今まで2度の蘇生魔法を経験したがどちらも患者の身体が白く光を帯びるだけだったはず、そして息を吹き返す瞬間にひときわ強く光るのが今までの記憶だった。
(なぜ女王陛下から発せられる光は赤い……。
もしかしたら彼女も僕と同じ転生者だからなのか?)
僕は途中までそんな事を考えていたが、それさえも余裕が無くなるほど追い込まれていた。
「くっ」
最後のちからを振り絞って僕は身体に残っていた魔力の全てを彼女に注ぎ込んだ。
次の瞬間、彼女の身体が強く光を放つとその光は彼女の中へと吸い込まれていった。
「……これは一体どうした事だ?」
息をふきかえした女王陛下はその場の異様な雰囲気に何事かと周りを見てから『はっ』と自らの首に手を当てる。
「良かった……無事に成功した……」
その様子を見届けた僕はその場で意識を失いドサリと倒れ込んだ。
「おい、大丈夫なのか!?
早く治療の出来る魔術士をよぶのだ!」
女王陛下の目の前でいきなり倒れたのだ、驚いたとはいえ状況を把握した彼女はすぐに部下に命じて人を呼びに向かわせた。
「どうしてあなたはそんなに冷静なのだ?」
倒れた僕にそっと寄り添うリリスが慌てていないのを不思議に思った女王陛下が彼女に問う。
「彼が蘇生魔法を使うとこうなるのは分かっていたからです」
前回の蘇生魔法を使った時も僕は意識を失って倒れてしまったのでリリスは僕の症状が『魔力欠乏症』だと判断してとにかく休ませる事を提案したのだ。
「とにかく彼が休める場所を提供して貰えますか?
おそらく一日ほど休めば起き上がれる程には回復すると思いますので、彼を休ませたら今回の騒動を説明させて貰いますので今一度面会をお願いします」
リリスはそう言うと周りに居た人の手を借りながら僕を休ませる部屋へと連れて行った。
「女王様に今回の件を説明してくるから休んでいてね。すぐに戻ってくるから……」
リリスはベッドで意識を失ったまま眠る僕にそう言ってから女王陛下の待つ応接室へと向かった。
「――以上が今回起こった内容になります。
女王陛下を襲ったメイドを問い詰めれば背後関係も分かるかと思いますが女王陛下を刺した直後に自らの胸を刺した事からも強い洗脳があったように感じます」
リリスはそう言うとふとあのメイドが呟いた言葉を思い出して女王陛下に伝えた。
「そう言えば彼女が自害したときに『ゴッツァイ様』のためにと言ってました。
それって今王都で有名な占い師の名前ですよね。
私達も先日ちょっとしたトラブルがあって彼から目をつけられていた可能性があります。
もしかして今回の事件って……」
そこまで言ったリリスを女王陛下が手で静止する。
「何事も憶測で言ってはいけません。
が、しかし今の事情は調べてみるに値する案件になります。
分かりました。後はこちらで調査しますのでリリスさんはナオキさんの側に居てあげてください。
この度の恩は必ず返させて頂きますので……」
女王陛下はそう言うと配下の者にリリスを下げさせた。
「さて、まずはこのメイドにどんな息がかかっているか探ってみましょうか……」
そう言いながら彼女は自らの能力を目を覚ましたメイドに使った。
* * *
「リリスさまはこちらの部屋にて待機をお願いします。
こちらの指示がありますまでは勝手に部屋から出ないようにしてください。
食事などはその都度、部屋へ運ばせて頂きます」
先程の話で王城内にも内通者が居るかもしれないとの事で表向き僕達の安全を確保するためだと言って隔離措置になったのだ。
リリスは部屋に入ると部屋の鍵を掛けてベッドで死んだように眠る僕の側の椅子に腰を下ろした。
「あの状態だったら助けない訳にはいかなかったけどやっぱり倒れちゃったね。
前にミナさんを蘇生させた時はまだ多少の余裕があったにもかかわらず一晩中寝込む事になったのよね。
今回は女王陛下の前に重症のメイドを治してるから魔力に余裕は無かった筈だし光り方も前回とは違ってた……。
でも、大丈夫だよね? 今までだって一晩休めば次の日には元気な顔を見せてくれたから今回だってきっと……」
リリスはそう願いながら不安な夜を過ごした。
――次の日の朝、椅子に座ったままナオキに覆いかぶさるように寝ていたリリスが目を覚ました。
「ナオキ? どう? 魔力は回復した?」
まだ目を覚まさないナオキの頬に手をあてたリリスが声にならない叫びをあげた。
「!!!」
(冷たい……? どうしてこんなに身体が冷えているの?)
リリスは慌ててナオキの脈を確認したが何処にも見当たらなかった。
「そんな!?」
次にナオキの胸に耳をあて、心臓の鼓動をみるがやはり動いていない。
「いやあぁぁぁ! ナオキー!!」
リリスの叫び声に城のメイドがドアを叩きながら叫ぶ。
「リリスさま! リリスさま! どうなされましたか!!」
内鍵をしているドアの前が騒然となる。
「リリス殿! 開けてくだされ!」
外からは鍵を開けるように催促する声が響くが動転しているリリスの耳にほ届かない。
「いやっ! いやっ! いやよぉ!」
リリスの泣き叫ぶ声が部屋に響き渡る。
「御免!」
ドゴッ!!
ドアを破壊する音がへやに響き渡り破れた隙間から警護の者たちが飛び込んできた。
「リリス殿! 一体なにが!?」
飛び込んできた警護達の前にはベッドに横たわるナオキの顔を両手で包み込むようにしながら泣き叫ぶリリスの姿があった。
僕がおかしい事に気がついたのは女王陛下の身体に宿る光の色だった。
今まで2度の蘇生魔法を経験したがどちらも患者の身体が白く光を帯びるだけだったはず、そして息を吹き返す瞬間にひときわ強く光るのが今までの記憶だった。
(なぜ女王陛下から発せられる光は赤い……。
もしかしたら彼女も僕と同じ転生者だからなのか?)
僕は途中までそんな事を考えていたが、それさえも余裕が無くなるほど追い込まれていた。
「くっ」
最後のちからを振り絞って僕は身体に残っていた魔力の全てを彼女に注ぎ込んだ。
次の瞬間、彼女の身体が強く光を放つとその光は彼女の中へと吸い込まれていった。
「……これは一体どうした事だ?」
息をふきかえした女王陛下はその場の異様な雰囲気に何事かと周りを見てから『はっ』と自らの首に手を当てる。
「良かった……無事に成功した……」
その様子を見届けた僕はその場で意識を失いドサリと倒れ込んだ。
「おい、大丈夫なのか!?
早く治療の出来る魔術士をよぶのだ!」
女王陛下の目の前でいきなり倒れたのだ、驚いたとはいえ状況を把握した彼女はすぐに部下に命じて人を呼びに向かわせた。
「どうしてあなたはそんなに冷静なのだ?」
倒れた僕にそっと寄り添うリリスが慌てていないのを不思議に思った女王陛下が彼女に問う。
「彼が蘇生魔法を使うとこうなるのは分かっていたからです」
前回の蘇生魔法を使った時も僕は意識を失って倒れてしまったのでリリスは僕の症状が『魔力欠乏症』だと判断してとにかく休ませる事を提案したのだ。
「とにかく彼が休める場所を提供して貰えますか?
おそらく一日ほど休めば起き上がれる程には回復すると思いますので、彼を休ませたら今回の騒動を説明させて貰いますので今一度面会をお願いします」
リリスはそう言うと周りに居た人の手を借りながら僕を休ませる部屋へと連れて行った。
「女王様に今回の件を説明してくるから休んでいてね。すぐに戻ってくるから……」
リリスはベッドで意識を失ったまま眠る僕にそう言ってから女王陛下の待つ応接室へと向かった。
「――以上が今回起こった内容になります。
女王陛下を襲ったメイドを問い詰めれば背後関係も分かるかと思いますが女王陛下を刺した直後に自らの胸を刺した事からも強い洗脳があったように感じます」
リリスはそう言うとふとあのメイドが呟いた言葉を思い出して女王陛下に伝えた。
「そう言えば彼女が自害したときに『ゴッツァイ様』のためにと言ってました。
それって今王都で有名な占い師の名前ですよね。
私達も先日ちょっとしたトラブルがあって彼から目をつけられていた可能性があります。
もしかして今回の事件って……」
そこまで言ったリリスを女王陛下が手で静止する。
「何事も憶測で言ってはいけません。
が、しかし今の事情は調べてみるに値する案件になります。
分かりました。後はこちらで調査しますのでリリスさんはナオキさんの側に居てあげてください。
この度の恩は必ず返させて頂きますので……」
女王陛下はそう言うと配下の者にリリスを下げさせた。
「さて、まずはこのメイドにどんな息がかかっているか探ってみましょうか……」
そう言いながら彼女は自らの能力を目を覚ましたメイドに使った。
* * *
「リリスさまはこちらの部屋にて待機をお願いします。
こちらの指示がありますまでは勝手に部屋から出ないようにしてください。
食事などはその都度、部屋へ運ばせて頂きます」
先程の話で王城内にも内通者が居るかもしれないとの事で表向き僕達の安全を確保するためだと言って隔離措置になったのだ。
リリスは部屋に入ると部屋の鍵を掛けてベッドで死んだように眠る僕の側の椅子に腰を下ろした。
「あの状態だったら助けない訳にはいかなかったけどやっぱり倒れちゃったね。
前にミナさんを蘇生させた時はまだ多少の余裕があったにもかかわらず一晩中寝込む事になったのよね。
今回は女王陛下の前に重症のメイドを治してるから魔力に余裕は無かった筈だし光り方も前回とは違ってた……。
でも、大丈夫だよね? 今までだって一晩休めば次の日には元気な顔を見せてくれたから今回だってきっと……」
リリスはそう願いながら不安な夜を過ごした。
――次の日の朝、椅子に座ったままナオキに覆いかぶさるように寝ていたリリスが目を覚ました。
「ナオキ? どう? 魔力は回復した?」
まだ目を覚まさないナオキの頬に手をあてたリリスが声にならない叫びをあげた。
「!!!」
(冷たい……? どうしてこんなに身体が冷えているの?)
リリスは慌ててナオキの脈を確認したが何処にも見当たらなかった。
「そんな!?」
次にナオキの胸に耳をあて、心臓の鼓動をみるがやはり動いていない。
「いやあぁぁぁ! ナオキー!!」
リリスの叫び声に城のメイドがドアを叩きながら叫ぶ。
「リリスさま! リリスさま! どうなされましたか!!」
内鍵をしているドアの前が騒然となる。
「リリス殿! 開けてくだされ!」
外からは鍵を開けるように催促する声が響くが動転しているリリスの耳にほ届かない。
「いやっ! いやっ! いやよぉ!」
リリスの泣き叫ぶ声が部屋に響き渡る。
「御免!」
ドゴッ!!
ドアを破壊する音がへやに響き渡り破れた隙間から警護の者たちが飛び込んできた。
「リリス殿! 一体なにが!?」
飛び込んできた警護達の前にはベッドに横たわるナオキの顔を両手で包み込むようにしながら泣き叫ぶリリスの姿があった。
1
あなたにおすすめの小説
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった
盛平
ファンタジー
パティは教会に捨てられた少女。パティは村では珍しい黒い髪と黒い瞳だったため、村人からは忌子といわれ、孤独な生活をおくっていた。この世界では十歳になると、神さまから一つだけ魔法を授かる事ができる。パティは神さまに願った。ずっと側にいてくれる友達をくださいと。
神さまが与えてくれた友達は、犬、猫、インコ、カメだった。友達は魔法でパティのお願いを何でも叶えてくれた。
パティは友達と一緒に冒険の旅に出た。パティの生活環境は激変した。パティは究極の妹属性だったのだ。冒険者協会の美人受付嬢と美女の女剣士が、どっちがパティの姉にふさわしいかケンカするし、永遠の美少女にも気に入られてしまう。
ぼっち少女の愛されまくりな旅が始まる。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる