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王子様との出会い
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『君にプレゼントがあるんだ。これは特別な腕輪になっていてね。ほら、こうやって使うと……』
『わぁぁ。凄い! 一瞬でドレス姿に。でもレオンハルト様。このドレスは一体?』
――の言葉にレオンハルトは微笑む。
『君と一緒に舞踏会に行きたくてね。僕の心を君に届けに来た。どうかそのドレスを着て僕のパートナーになって欲しい』
『私とですか?』
『君とじゃないと駄目なんだ。どうだろうか?』
恥ずかしそうに頷く――にレオンハルトは薔薇が咲いたような微笑みを浮かべると、――の手を取って歩き出す。
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◇□◇□◇□
希が「へんしんすーる」を羨ましそうに見ていると、ギュンターが照れくさそうにもう一つの腕輪と取り出し、ユーファネートに手渡した。
「お兄様?」
「これはお前用の「へんしんすーる」だよ。冒険者の必須アイテムだそうだけど、貴族が使ったら駄目だとはどこにも書いてないからね。特に農耕作業をする時なんて重宝するよ。まさに今みたいに殿下を出迎える直前まで作業が出来るからね」
誇らしそうな顔で胸を張っているギュンターに苦笑を浮かべつつも腕輪を受け取ると装着する。ギュンターが装着している「へんしんすーる」はもっと意匠が凝っていたが、今手元にある腕輪はツルツル状態であり、味気ない感じであった。
「ああ。「へんしんすーる」は装着時にイメージをすると、それに近いデザインが出来るんだ。ユーファネート用にも準備していたから、早速使ってみろよ!」
「ええ? ……。そんなフレーバーテキストなんて見た事ないけど……。ありがとうございますお兄様。じゃあ早速装着しますね。レオンハルト様が来られるのも、もう少し時間が掛かるそうなので畑仕事をお手伝いしますわ」
希は腕輪を装着するとデザインをイメージする。すると腕輪は鈍く光り始め、しばらくすると輝きを失った。改めて腕輪を見ると、剣と杖が交差したライネワルト侯爵家の紋章を中心に薔薇が散りばめられている腕輪になった。
「これで侯爵家の腕輪だと分かりますわ」
「お、おう。分るけどさ。もうちょっとこうなんと言うかデザインをだな」
かなり派手派手しいデザインになっており、ギュンターが少し引きつった顔になっていた。そんなギュンターのデザインは獅子の回りを雷が走っており、そばで控えていたメイド達は「さすがは兄妹ですね」と心の中で、二人のデザイン力についてツッコんでいた。
「まあ、デザインはいいか。その中にユーファネート用の農作業できる作業着を入れているからさ。早く着替えて手伝ってくれよ」
「分りましたわ。では早速……」
希が腕輪に意識を向けて魔力を流すと、中に入っている衣装一覧が確認出来た。その中に作業服があったので、ためらいなく選ぶ。眩い光が周囲を照らし、作業服を着たユーファネートが完成した。その姿を見たセバスチャンが目を輝かせて呟いていた。
「どのような格好をされてもユーファネート様は神々しい」
「いやセバスチャン。お前だいぶんおかしいぞ?」
セバスチャンの表情を見て、ギュンターが若干引き気味になっていたが、その声はセバスチャンには届いていないようであった。二人のやり取りに気付いていない希は慣れた手つきで鍬を持つと振り始める。しばらく希とギュンターは一心不乱に農作業をしていたが、セバスチャンから休憩の声が掛かるといったん手を止める。
「よし少し休憩をしよう。えっと泥だらけだからな。さっさと着替えよう」
ギュンターがそう呟きながら腕輪に魔力を通す。一瞬で侯爵家の嫡男が着るに相応しい服装になり、どこから見てもゲームの主要キャラとして相応しい佇まいであった。
「ほら、ユーファもさっさと――」
「どうかされましたかお兄様? お兄様? 物凄く間抜けな面構えになっておりますよ? え? 後ろを見ろって? なにかありまし――」
ギュンターが途中で硬直したようになり、口をパクパクとさせていた。そんな兄の姿に首を傾げながらも、背後を見ろとの言葉に素直に従う希。そしてギュンターと同じように口をパクパクとさせて硬直する。そこには仁王立ちで青筋を立てている母親であるマルグレートがおり、その横には額に手を添えてため息を吐いている父親のアルベリヒがいた。
「面白い格好をしているね。なぜそんな格好をしているの? ライネワルト侯爵家の庭園は素晴らしいと聞いていたけど、まさか畑まであるとはね」
両親の横に居た少年が笑顔でユーファネートに話し掛けてきた。希はその声に反応して一瞬でパニックになる。ゲームの中や関連するグッズで愛で続けていた彼が立体となって、ましてや声を出してくるのである。まさか存在していたとは! 会えるのは分っていたが、実物を見ると希は息が止まりそうになっていた。そんな希がなんとか絞り出したのは単純な問い掛けだった。
「なんでこちらに?」
「『なんで?』ああそれは、僕がここに呼ばれたからですよ。ユーファネート嬢」
爽やかに笑いながらユーファネートの作業着姿を楽しそうに見る少年。レオンハルト・ライネルトの姿に希は胸の高鳴りを感じずにはいられないのであった。
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レオンハルト・ライネルト
「君☆(きみほし)」シリーズ全てに登場する重要キャラクターです。ライネルト王国の第一王子であり、主人公と最初は接点がありません。仲良くなる為に尋常ではない努力が必要でしょう。また仲良くなった後も自己研鑽は必須です。彼は何でも出来る完璧な人間です。それを貴方にも求めてくるでしょう。そして時には意見が合わない事もあるかもしれません。その時の反応で貴方と彼との距離が決まるでしょう。趣味は読書と紅茶です。図書館や学院の裏庭、王都の隠れ家的なカフェなどにいることも。
『わぁぁ。凄い! 一瞬でドレス姿に。でもレオンハルト様。このドレスは一体?』
――の言葉にレオンハルトは微笑む。
『君と一緒に舞踏会に行きたくてね。僕の心を君に届けに来た。どうかそのドレスを着て僕のパートナーになって欲しい』
『私とですか?』
『君とじゃないと駄目なんだ。どうだろうか?』
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希が「へんしんすーる」を羨ましそうに見ていると、ギュンターが照れくさそうにもう一つの腕輪と取り出し、ユーファネートに手渡した。
「お兄様?」
「これはお前用の「へんしんすーる」だよ。冒険者の必須アイテムだそうだけど、貴族が使ったら駄目だとはどこにも書いてないからね。特に農耕作業をする時なんて重宝するよ。まさに今みたいに殿下を出迎える直前まで作業が出来るからね」
誇らしそうな顔で胸を張っているギュンターに苦笑を浮かべつつも腕輪を受け取ると装着する。ギュンターが装着している「へんしんすーる」はもっと意匠が凝っていたが、今手元にある腕輪はツルツル状態であり、味気ない感じであった。
「ああ。「へんしんすーる」は装着時にイメージをすると、それに近いデザインが出来るんだ。ユーファネート用にも準備していたから、早速使ってみろよ!」
「ええ? ……。そんなフレーバーテキストなんて見た事ないけど……。ありがとうございますお兄様。じゃあ早速装着しますね。レオンハルト様が来られるのも、もう少し時間が掛かるそうなので畑仕事をお手伝いしますわ」
希は腕輪を装着するとデザインをイメージする。すると腕輪は鈍く光り始め、しばらくすると輝きを失った。改めて腕輪を見ると、剣と杖が交差したライネワルト侯爵家の紋章を中心に薔薇が散りばめられている腕輪になった。
「これで侯爵家の腕輪だと分かりますわ」
「お、おう。分るけどさ。もうちょっとこうなんと言うかデザインをだな」
かなり派手派手しいデザインになっており、ギュンターが少し引きつった顔になっていた。そんなギュンターのデザインは獅子の回りを雷が走っており、そばで控えていたメイド達は「さすがは兄妹ですね」と心の中で、二人のデザイン力についてツッコんでいた。
「まあ、デザインはいいか。その中にユーファネート用の農作業できる作業着を入れているからさ。早く着替えて手伝ってくれよ」
「分りましたわ。では早速……」
希が腕輪に意識を向けて魔力を流すと、中に入っている衣装一覧が確認出来た。その中に作業服があったので、ためらいなく選ぶ。眩い光が周囲を照らし、作業服を着たユーファネートが完成した。その姿を見たセバスチャンが目を輝かせて呟いていた。
「どのような格好をされてもユーファネート様は神々しい」
「いやセバスチャン。お前だいぶんおかしいぞ?」
セバスチャンの表情を見て、ギュンターが若干引き気味になっていたが、その声はセバスチャンには届いていないようであった。二人のやり取りに気付いていない希は慣れた手つきで鍬を持つと振り始める。しばらく希とギュンターは一心不乱に農作業をしていたが、セバスチャンから休憩の声が掛かるといったん手を止める。
「よし少し休憩をしよう。えっと泥だらけだからな。さっさと着替えよう」
ギュンターがそう呟きながら腕輪に魔力を通す。一瞬で侯爵家の嫡男が着るに相応しい服装になり、どこから見てもゲームの主要キャラとして相応しい佇まいであった。
「ほら、ユーファもさっさと――」
「どうかされましたかお兄様? お兄様? 物凄く間抜けな面構えになっておりますよ? え? 後ろを見ろって? なにかありまし――」
ギュンターが途中で硬直したようになり、口をパクパクとさせていた。そんな兄の姿に首を傾げながらも、背後を見ろとの言葉に素直に従う希。そしてギュンターと同じように口をパクパクとさせて硬直する。そこには仁王立ちで青筋を立てている母親であるマルグレートがおり、その横には額に手を添えてため息を吐いている父親のアルベリヒがいた。
「面白い格好をしているね。なぜそんな格好をしているの? ライネワルト侯爵家の庭園は素晴らしいと聞いていたけど、まさか畑まであるとはね」
両親の横に居た少年が笑顔でユーファネートに話し掛けてきた。希はその声に反応して一瞬でパニックになる。ゲームの中や関連するグッズで愛で続けていた彼が立体となって、ましてや声を出してくるのである。まさか存在していたとは! 会えるのは分っていたが、実物を見ると希は息が止まりそうになっていた。そんな希がなんとか絞り出したのは単純な問い掛けだった。
「なんでこちらに?」
「『なんで?』ああそれは、僕がここに呼ばれたからですよ。ユーファネート嬢」
爽やかに笑いながらユーファネートの作業着姿を楽しそうに見る少年。レオンハルト・ライネルトの姿に希は胸の高鳴りを感じずにはいられないのであった。
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レオンハルト・ライネルト
「君☆(きみほし)」シリーズ全てに登場する重要キャラクターです。ライネルト王国の第一王子であり、主人公と最初は接点がありません。仲良くなる為に尋常ではない努力が必要でしょう。また仲良くなった後も自己研鑽は必須です。彼は何でも出来る完璧な人間です。それを貴方にも求めてくるでしょう。そして時には意見が合わない事もあるかもしれません。その時の反応で貴方と彼との距離が決まるでしょう。趣味は読書と紅茶です。図書館や学院の裏庭、王都の隠れ家的なカフェなどにいることも。
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