伏見稲荷で出会った可愛い妖狐の葉子ちゃんと綺麗な楓さん。そして普通なはずの私

うっちー(羽智 遊紀)

文字の大きさ
1 / 16
もののけとの出会い

1

しおりを挟む
キャラ文芸が書いてみたくて!

その為に伏見稲荷大社まで取材に行ってきました。不定期更新ですが頑張ります。
初めて1人称小説(たまに3人称もあるよ)にチャレンジしてみました。

-----

 突然の悪寒に目が覚めた。

 風邪でも引いたかのかな? 今、何時? え? 2時? 普段なら絶対に目覚めない時間だよね? 私の寝付きの良さは「一回寝たら朝まで起きないよな」と元彼に言われるくらいだよ。

 風邪でもひいたかな? 悪寒が止まらない。コンビニで買ってきたお茶があったよね? レンジで温めて飲んだら少しは気分が変わるかな? 私はなんとか重い身体を起こしながら立ち上がろうとした。そして私の動きが止まってしまった。

 なにかと目があった。 

 え? 誰? 2段ベッドの上段から私を見ている視線がある。そこに居るはずなのに、はっきりと見えない。自分の心音が激しく波打っていくのを感じる。そもそも部屋には誰も居なかったよね?

 私は背中で滝のように流れている汗に気付いた。ちょっと伏見稲荷大社に行こうと安めのドミトリーを予約して、私しか宿泊客が居なくてラッキーだと思ったのに。

 初めて泊まるドミトリーにドキドキして新たな出会いがあると思っていたのに――こんな事になってるのよ!? そこいるのは誰なの? 混乱していた私は正常な判断が出来てなかったのかもしれない。目の前にいるのが妖怪や物の怪だと思い込んでしまったのだ。そしてテレビでやっていた特番を唐突に思いだす。

「退魔の力を使って妖怪は追い払えます。やり方ですが――」

 それだ! なぜか私なら出来そうな気がした。私は口から空気をユックリと吐き出し鼻から空気を大量に吸い込む。そしておへそ辺りに力が集まるイメージをする。

「丹田に力を集中させるのが大事なのよ。それが出来るかで威力が変わってくるの」

あれ? なにを思い出したの?

 私は不思議な感覚に首を傾げながら集中してイメージする。そして丹田と呼ばれる場所に集まった力を波紋のように静かに解き放った。

「ぎゃぁぁぁぁ! な、なんじゃぁぁぁぁ! このままでは滅せられるぅぅぅぅ」


 2段ベッドの上から絶叫が聞こえてきた。転がり落ちるように逃げていく音。そして小さくなっていく絶叫が私の耳に届いた。

「なにか知らないけど追い払えた? ……のかな?」

 悪寒が綺麗さっぱりなくなり、思わず目を閉じた私の身体を安堵感が優しく包み込んでくれたように感じた。私は急速に襲ってくる睡魔に負けたように身体から力を抜く。すると意識が急速に遠のいていくのが分かった。

 私はその心地よさに身を委ねると意識を手放した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ラン(♂)の父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリー(♀)だった。 ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。 学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。 当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。 同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。 ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。 そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。 まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。  その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。 こうしてジュリーとの同居が決まった。 しかもジュリーの母親、エリカも現われ、ランの家は騒然となった。  

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

処理中です...