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高すぎる山
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「では行って参ります」
咲良の声に苦虫をかみつぶしたような顔をした久秀にニヤッと笑った柴田が言う。
「では参ろうか、さ・く・ら」
今にも掴みかかりそうな勢いの久秀を、柴田の妻が笑いながら宥めている。
並んで歩き出す二人の背を見送った久秀に、柴田の娘である彩音が声を掛けた。
「安藤先生、大丈夫ですか?」
「あまり大丈夫じゃないかも……思っていたより辛い……」
プッと吹き出す新之助を睨んでから久秀が立ち上がった。
「三人は奥へ。私は道場にいる」
頷いた柴田の妻が子供たちを連れて奥へ下がった。
しばらくは神棚の前で正座していた久秀だったが、ふっと目を開けて木刀を持った。
「きえぇぇぇぇぇ!」
流派特有の劈くような掛け声とともに、ダンッと踏み出して一気に中央へ躍り出る。
その目には命のやり取りをする相手が見えているのだろうか、一人稽古とは思えないほどの殺気が漲っていた。
右下から流れるように切り上げ、返す刀で胴を薙ぎ払い、勢いのまま小手を落とす。
まるで神仏に捧げる舞のようなその動きに、襖の隙間からのぞき見をしていた彩音と新之助は息をのむ。
それを何度も何度も繰り返す久秀を見ながら新之助は拳を強く握りしめていた。
新之助にとってあの日見た光景は悪夢そのものだ。
実際にあったことだと頭では理解しているが、心のどこかでそれを拒否しているのだろう。
夢なら早く醒めてくれと何度考えたことだろうか。
母が兄が、そして父までもが命を落としたあの日。
学問所で友と笑い、道草を食いながら家路を歩き、季節外れの蟻の行列を眺めていた自分。
江戸に来たばかりの頃は、自分も屋敷にいれば一太刀なりともと思い悔し涙を流したが、久秀と柴田という剣士の本気に触れてからは、そんな驕りなど消え去った。
今の自分にできること……そしてこれからの自分が為さねばならぬこと……
「あれは足を止めて胴を払い、気を削いだところで腕を落とすという流れですね。致命傷を与えるものではありません」
彩音の言葉に、新之助は改めて久秀の覚悟を思った。
「致命傷を……奴に引導を渡すのは私の役目ですから」
何も知らない彩音は不思議そうな顔をしたが、新之助の目に宿った焔を見て口を噤んだ。
その言葉を聞いた柴田の妻が、押し入れから縫いかけの着物を取り出す。
「これを咲良様からお預かりしています。もし自分に何かあった時にはよろしく頼むと仰いました」
それは胸から下に細かく刺し子模様が縫いこまれた紺色の着物と袴、そして額部分に薄鉄を縫いこんだ純白の鉢巻だった。
よく見ると鉢巻の端には三沢家の家紋である左三つ巴紋が縫いこまれている。
大人なら着物の下に帷子を着こむこともできるが、子供の新之助にとってそれは重く、動きが鈍くなることは避けられない。
それを懸念した咲良が、何重にも布を重ね、刺し子で強化することで、少しでも切っ先が肌に触れることを防ごうとして仕立ててくれたものだろう。
「母上……」
世を欺くためとはいえ、家臣である久秀を父と呼び、侍女である咲良を母と呼ぶことに、わだかまりがあったのは確かだ。
しかし、久秀の放った一言が心にズンと響き、新之助の迷いは払拭された。
「大事の他はすべて小事」
呼び名など関係ないのだ。
自分が目指すべきものは、憎き正晴の命ひとつ。
それ以外のことは取るに足らぬ塵のごときこと。
「死ぬ以外ならかすり傷」
稽古でボコボコにやられて泣いて帰った日、咲良に言われたこの言葉を胸に、新之助は腕を磨いた。
何度転がされても、突き飛ばされても、新之助はへこたれない。
年上とはいえ女子の彩音に負け続け、兄弟子たちに揶揄われても笑顔で受け流してきた。
「……怖い」
彩音の言葉に新之助が頷く。
「うん、凄いね。本当に凄い……私は辿り着けるのだろうか」
あれからどのくらいの時間が経ったのだろう。
久秀がいる道場中央の板だけ飛び散った汗で変色している。
「まだまだ私には覚悟が足りていないようです」
新之助の言葉に彩音の目が潤んだ。
まだ春は浅く、夜ともなるとかなり寒い。
道場の板戸を取り払ったまま木刀を振り続けている久秀の体から、蜃気楼のような湯気が立ち上っていた。
「さあさあ、子供たちはもう床に入りなさい」
柴田の妻が声を掛けるが、彩音の新之助も動く気配を見せない。
久秀はまだ同じ型を繰り返している。
小さく溜息を吐いて肩を竦め、柴田の妻は湯の用意に向かった。
「帰ったぞ」
道場の表門で柴田の声がした。
殺気をおさめた久秀が縁側まで出ると、柴田の後ろに咲良とお嶋の姿がある。
「はぁぁぁ……無事に戻ってくれたか……でもなんでお嶋さんまで?」
お嶋が片眉をあげて久秀を睨んだ。
「悪うござんしたねえ。そういう態度なら口を噤んじまおうかねぇ、咲良さん」
「いや、そういう意味ではない。すまん」
お嶋と初対面の挨拶を交わした柴田の妻が気を利かせたのだろう、子供たちと共に奥の部屋へと入っていった。
久秀と柴田が道場の板戸を繰っている間に、咲良とお嶋は普段着に着替える。
「どうだった?」
台所に続く板の間で待っていた久秀が声を掛ける。
「今日はどうということもございませんでした。お集まりになったのは五人で、富士屋の若旦那と大番頭、三河屋のご隠居とそのお連れ様、そして山名正晴でございます」
久秀が目を見開いた。
「あやつが来たのか……咲良も顔を合わせたのか?」
「はい、お酌もしましたよ。三沢家に仕えていた侍女の顔など覚えているはずもございませんから」
ホッと息を吐く久秀。
柴田が咲良の度胸に驚嘆している。
その横でお嶋が静かな声を出した。
「ねえ久さん、あんたが言えないことを聞くつもりは無いが、言えるところだけでも教えちゃくれないかい?」
久秀がギュッと目を瞑った。
お嶋が続ける。
「咲良さん一人に背負わせるには胡散臭すぎる連中だ。できる事なら助けになりたいんだよ。きっとこれからも同じように呼ばれると思うよ」
「うん、わかった。ありがとうお嶋さん。肝のところは言えないけれど、俺と咲良と新之助のことを話そう」
お嶋が頷いた。
久秀がぽつぽつと語りだす。
柴田と咲良は口を挟まずじっと聞いていた。
「そうかい……そんなことがあったのかい。では二人は本当の夫婦ではないんだね?」
久秀が頭を搔いた。
「うん……残念ながらね」
「新ちゃんは大名家のご家老様の息子さんだったのか。どうりで幼いながらも人品が違うわけだ。ではあんた達が狙っているのが今日来ていたうちの一人なんだね? あの偉そうな若造かい? えっと……山名? だっけ?」
久秀が困った顔をした。
「山名正晴。新之助の仇という事なら奴で間違いない。でも俺はそれだけでは無いんだよ」
柴田が口を挟む。
「こいつが本気で命をとりに行くなら、その男の首などとっくに胴と泣き別れしているさ。まだ生かしているということは……何を目指している?」
「もちろん奴の命は必ず貰うさ。トドメは新之助にやらせる。でもね、奴を消すだけじゃダメなんだよ。それだけじゃ安すぎる」
久秀の顔は青褪めていた。
咲良の声に苦虫をかみつぶしたような顔をした久秀にニヤッと笑った柴田が言う。
「では参ろうか、さ・く・ら」
今にも掴みかかりそうな勢いの久秀を、柴田の妻が笑いながら宥めている。
並んで歩き出す二人の背を見送った久秀に、柴田の娘である彩音が声を掛けた。
「安藤先生、大丈夫ですか?」
「あまり大丈夫じゃないかも……思っていたより辛い……」
プッと吹き出す新之助を睨んでから久秀が立ち上がった。
「三人は奥へ。私は道場にいる」
頷いた柴田の妻が子供たちを連れて奥へ下がった。
しばらくは神棚の前で正座していた久秀だったが、ふっと目を開けて木刀を持った。
「きえぇぇぇぇぇ!」
流派特有の劈くような掛け声とともに、ダンッと踏み出して一気に中央へ躍り出る。
その目には命のやり取りをする相手が見えているのだろうか、一人稽古とは思えないほどの殺気が漲っていた。
右下から流れるように切り上げ、返す刀で胴を薙ぎ払い、勢いのまま小手を落とす。
まるで神仏に捧げる舞のようなその動きに、襖の隙間からのぞき見をしていた彩音と新之助は息をのむ。
それを何度も何度も繰り返す久秀を見ながら新之助は拳を強く握りしめていた。
新之助にとってあの日見た光景は悪夢そのものだ。
実際にあったことだと頭では理解しているが、心のどこかでそれを拒否しているのだろう。
夢なら早く醒めてくれと何度考えたことだろうか。
母が兄が、そして父までもが命を落としたあの日。
学問所で友と笑い、道草を食いながら家路を歩き、季節外れの蟻の行列を眺めていた自分。
江戸に来たばかりの頃は、自分も屋敷にいれば一太刀なりともと思い悔し涙を流したが、久秀と柴田という剣士の本気に触れてからは、そんな驕りなど消え去った。
今の自分にできること……そしてこれからの自分が為さねばならぬこと……
「あれは足を止めて胴を払い、気を削いだところで腕を落とすという流れですね。致命傷を与えるものではありません」
彩音の言葉に、新之助は改めて久秀の覚悟を思った。
「致命傷を……奴に引導を渡すのは私の役目ですから」
何も知らない彩音は不思議そうな顔をしたが、新之助の目に宿った焔を見て口を噤んだ。
その言葉を聞いた柴田の妻が、押し入れから縫いかけの着物を取り出す。
「これを咲良様からお預かりしています。もし自分に何かあった時にはよろしく頼むと仰いました」
それは胸から下に細かく刺し子模様が縫いこまれた紺色の着物と袴、そして額部分に薄鉄を縫いこんだ純白の鉢巻だった。
よく見ると鉢巻の端には三沢家の家紋である左三つ巴紋が縫いこまれている。
大人なら着物の下に帷子を着こむこともできるが、子供の新之助にとってそれは重く、動きが鈍くなることは避けられない。
それを懸念した咲良が、何重にも布を重ね、刺し子で強化することで、少しでも切っ先が肌に触れることを防ごうとして仕立ててくれたものだろう。
「母上……」
世を欺くためとはいえ、家臣である久秀を父と呼び、侍女である咲良を母と呼ぶことに、わだかまりがあったのは確かだ。
しかし、久秀の放った一言が心にズンと響き、新之助の迷いは払拭された。
「大事の他はすべて小事」
呼び名など関係ないのだ。
自分が目指すべきものは、憎き正晴の命ひとつ。
それ以外のことは取るに足らぬ塵のごときこと。
「死ぬ以外ならかすり傷」
稽古でボコボコにやられて泣いて帰った日、咲良に言われたこの言葉を胸に、新之助は腕を磨いた。
何度転がされても、突き飛ばされても、新之助はへこたれない。
年上とはいえ女子の彩音に負け続け、兄弟子たちに揶揄われても笑顔で受け流してきた。
「……怖い」
彩音の言葉に新之助が頷く。
「うん、凄いね。本当に凄い……私は辿り着けるのだろうか」
あれからどのくらいの時間が経ったのだろう。
久秀がいる道場中央の板だけ飛び散った汗で変色している。
「まだまだ私には覚悟が足りていないようです」
新之助の言葉に彩音の目が潤んだ。
まだ春は浅く、夜ともなるとかなり寒い。
道場の板戸を取り払ったまま木刀を振り続けている久秀の体から、蜃気楼のような湯気が立ち上っていた。
「さあさあ、子供たちはもう床に入りなさい」
柴田の妻が声を掛けるが、彩音の新之助も動く気配を見せない。
久秀はまだ同じ型を繰り返している。
小さく溜息を吐いて肩を竦め、柴田の妻は湯の用意に向かった。
「帰ったぞ」
道場の表門で柴田の声がした。
殺気をおさめた久秀が縁側まで出ると、柴田の後ろに咲良とお嶋の姿がある。
「はぁぁぁ……無事に戻ってくれたか……でもなんでお嶋さんまで?」
お嶋が片眉をあげて久秀を睨んだ。
「悪うござんしたねえ。そういう態度なら口を噤んじまおうかねぇ、咲良さん」
「いや、そういう意味ではない。すまん」
お嶋と初対面の挨拶を交わした柴田の妻が気を利かせたのだろう、子供たちと共に奥の部屋へと入っていった。
久秀と柴田が道場の板戸を繰っている間に、咲良とお嶋は普段着に着替える。
「どうだった?」
台所に続く板の間で待っていた久秀が声を掛ける。
「今日はどうということもございませんでした。お集まりになったのは五人で、富士屋の若旦那と大番頭、三河屋のご隠居とそのお連れ様、そして山名正晴でございます」
久秀が目を見開いた。
「あやつが来たのか……咲良も顔を合わせたのか?」
「はい、お酌もしましたよ。三沢家に仕えていた侍女の顔など覚えているはずもございませんから」
ホッと息を吐く久秀。
柴田が咲良の度胸に驚嘆している。
その横でお嶋が静かな声を出した。
「ねえ久さん、あんたが言えないことを聞くつもりは無いが、言えるところだけでも教えちゃくれないかい?」
久秀がギュッと目を瞑った。
お嶋が続ける。
「咲良さん一人に背負わせるには胡散臭すぎる連中だ。できる事なら助けになりたいんだよ。きっとこれからも同じように呼ばれると思うよ」
「うん、わかった。ありがとうお嶋さん。肝のところは言えないけれど、俺と咲良と新之助のことを話そう」
お嶋が頷いた。
久秀がぽつぽつと語りだす。
柴田と咲良は口を挟まずじっと聞いていた。
「そうかい……そんなことがあったのかい。では二人は本当の夫婦ではないんだね?」
久秀が頭を搔いた。
「うん……残念ながらね」
「新ちゃんは大名家のご家老様の息子さんだったのか。どうりで幼いながらも人品が違うわけだ。ではあんた達が狙っているのが今日来ていたうちの一人なんだね? あの偉そうな若造かい? えっと……山名? だっけ?」
久秀が困った顔をした。
「山名正晴。新之助の仇という事なら奴で間違いない。でも俺はそれだけでは無いんだよ」
柴田が口を挟む。
「こいつが本気で命をとりに行くなら、その男の首などとっくに胴と泣き別れしているさ。まだ生かしているということは……何を目指している?」
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