53 / 100
53
しおりを挟む
「さあ、マリアちゃん。これならお口に入るでしょう?」
侍女長が持ってきたのはほどよく冷えたレモンゼリーだった。
「少し酸っぱいけれど、マリアちゃんの好きな蜂蜜もたっぶり入れてもらいましたよ」
「わ~い! ありがとう~じょじょちょ」
心得たもので、侍女長はスプーンとゼリーをアラバスに渡す。
慣れた手つきでマリアの口にスプーンを運ぶアラバスを見て、カーチスがぼそっと言った。
「ねえ、あれって僕の兄上だよね?」
アレンがドロンとした目をして答える。
「たぶんな……見た目はそうだが、中身は違うのかもしれん」
トーマスが続ける。
「あいつこそ多重人格なんじゃないか?」
そんな会話など耳にも入れず、アラバスが声を出した。
「どうだ? マリア」
「うん、おいしいよ。酸っぱくて甘くてツルツル~」
「そうか、良かったな」
王宮医が後ろから言う。
「またもどしてしまうようでも、なるべく食べさせるようにして下さい。何なら食べやすいかがわかれば、それに偏っても今は構いませんから。じゃあマリアちゃん、おじちゃんは帰るね。また具合が悪くなったらすぐに来るからね」
「うん、ありがとー」
マリアはレモンゼリーをペロッと一人前食べると、うとうととし始めた。
侍女長がすかさずアラバスに言う。
「妊婦はとにかく眠気がくるものなのです」
「ベッドに寝かせるか? それなら俺が運ぼう」
マリアを起こさないように、細心の注意を払いながらゆっくりと歩くアラバス。
三人は生ぬるい目でそれを見ていた。
「さあ、執務室に戻るぞ。今日中に纏めよう」
寝室から出てきたアラバスは、平常運転に戻っている。
「間違いないな、あれは多重人格だ」
カーチスの独り言にメイド達が笑いを堪えている。
「何か言ったか?」
「ううん、よかったね、少しでも食べられて」
「ああ、これで安心して仕事に戻れる」
四人は静かにドアを閉めてアラバスの執務室へと向かった。
執務室のソファーに落ち着いた四人が、現状報告を初めてすぐ、執務室のドアが叩かれた。
アレンが立ち上がりドアを開けると、ひとりの騎士が拘束された状態で床に転がった。
「何事だ」
連行してきた騎士が口を開く。
「こいつはシラーズ王国から来た騎士ですが、林を抜けて逃亡を図ろうとしていました。丁度巡回していた騎士が見つけましたので、どうすべきかご指示をお願いいたします」
苦虫を嚙みっつぶしたような顔で、床に転がるシラーズ王国の制服を着た騎士の顔を見たアラバスが声を出した。
「お前はあの時現場にいた奴だな。名を名乗れ」
「……」
「声が出んか? 出るようにしてやろうか?」
アラバスがそういうと、トーマスが迷わず剣を抜いた。
「心配するな、殺しはしない。喋りたくなるようにしてやるだけだ。安心しろ」
そういうが早いか、転がる騎士の耳の下に刃を当てる。
「動かん方がいいぞ。自慢じゃないが、僕はあまり細かい剣さばきが得意ではない。動かれると切ってしまうかもしれん。さあ、名前から言ってもらおうか」
「……」
シュンと音がして、転がる騎士の耳が飛んだ。
「あっ、ごめん。切っちゃった」
男は手を縛られているので、傷口を抑えることもできず、だらだらと血を流している。
「別にお前の好きな女の名前を聞いているわけじゃないんだ。サッサと言えよ」
今度は騎士の鼻の下に剣を向けた。
「ヒッ……ドナルド……ドナルド・カード」
「カード? 珍し家名だな。シラーズでは多いのかな? お前、爵位は?」
「……」
「喋らんか。しかし凄いな、お前。鼻も要らんとは」
「言います! 爵位は無いです。俺は貴族でも騎士でもありません」
アレンが思い出したように声を出す。
「カードって西の国の家名だよね? シラーズにもバッディにも無いはずだ。お前は西の国の者か? なぜラランジェ王女の護衛をやっていた?」
「……」
「めんどくさい奴だなぁ」
そういうと、トーマスが泣きそうな顔で歯を食いしばる男の小鼻を少し切った。
「うっ……」
「早くしてくれ。お前の鼻を切ったって面白くも可笑しくもないんだ」
「殺せ……いっそ殺せよ!」
アレンが立ち上がった。
「お前バカなんじゃないの? 殺すわけ無いだろ? 今はね。トーマスは優しいなぁ、生きていくのに支障がないところから切るんだもん。時間が惜しいからさ、俺が代わろう」
トーマスが剣を収めた。
「また指を切るのか? お前も優しいよ、両手両足で十回のチャンスをやるのだから。なあ、お前さぁ、早く言った方が良いよ? この男は笑いながら結構なことをするんだ。第一関節から順番に切られるのは嫌だろ? 今なら耳だけだぜ? 髪を伸ばせば見えないさ」
「……」
アレンが騎士に男の靴を脱がせるよう命じた。
「お前知ってる? 足の親指ってものすごく切りにくいんだ。ゴリゴリやることになるけど、仕方がないんだよね。さあ、どうする? 右から切るか? それとも左? 喋るなら今だ」
観念した男がぽつぽつと話し始めた。
黙って聞いている四人。
「そういうことか、ではあの侍女を殺したのはお前ってことだ」
「はい」
「それは西の国からの指示なんだな?」
「どちらにしても最後には消すよう指示を受けていました」
「最後って?」
「マリアを消し、ラランジェを消すことです。マリアはシラーズによって消されたようにワンダリアに思わせ、その報復でラランジェが殺されたとシラーズに思わせる作戦でした」
「要するに、マリアを階段から突き落としたのは?」
「西の国の指示を受けたレザード・タタンです」
カーチスが間抜けな声を出す。
「狸じゃなかったの? でも……」
諦めた男の口は滑らかだった。
「ラランジェがタタンに命じたのは、夜会の席でマリアが男と密会しているように誘導し、それを第一王子に目撃させることでした」
「ああ、それであの階段か。あそこならお前が通るもんな」
「狸の考えそうなことだ……バカバカしい」
「じゃあ狸は黒幕じゃない?」
「完全なる被害者となると、それはそれでいろいろ面倒だな」
四人が口々に考えを口にした。
トーマスが転がる男に聞く。
「ラランジェは他にも命じていただろう? 何をさせようとしていたんだ?」
「夜会でマリアに下剤を盛って、恥をかかせるようにと。しかし、用意した菓子を口にする前に、レイラ達がやってきて、それを取り上げましたので失敗しました」
アレンが思い出したように言う。
「ああ、アラバスとトーマスが医務室に詰めていた時、僕は会場に戻っただろ? その時、異臭騒ぎがあったんだ。何人かの令嬢が侍従に連れられて出て行ったのだけれど……あれはアレでアレがでちゃったってこと?」
カーチスが独り言のように言った。
「取り上げた菓子を食べちゃったんだね」
四人は再び黙り込んだ。
侍女長が持ってきたのはほどよく冷えたレモンゼリーだった。
「少し酸っぱいけれど、マリアちゃんの好きな蜂蜜もたっぶり入れてもらいましたよ」
「わ~い! ありがとう~じょじょちょ」
心得たもので、侍女長はスプーンとゼリーをアラバスに渡す。
慣れた手つきでマリアの口にスプーンを運ぶアラバスを見て、カーチスがぼそっと言った。
「ねえ、あれって僕の兄上だよね?」
アレンがドロンとした目をして答える。
「たぶんな……見た目はそうだが、中身は違うのかもしれん」
トーマスが続ける。
「あいつこそ多重人格なんじゃないか?」
そんな会話など耳にも入れず、アラバスが声を出した。
「どうだ? マリア」
「うん、おいしいよ。酸っぱくて甘くてツルツル~」
「そうか、良かったな」
王宮医が後ろから言う。
「またもどしてしまうようでも、なるべく食べさせるようにして下さい。何なら食べやすいかがわかれば、それに偏っても今は構いませんから。じゃあマリアちゃん、おじちゃんは帰るね。また具合が悪くなったらすぐに来るからね」
「うん、ありがとー」
マリアはレモンゼリーをペロッと一人前食べると、うとうととし始めた。
侍女長がすかさずアラバスに言う。
「妊婦はとにかく眠気がくるものなのです」
「ベッドに寝かせるか? それなら俺が運ぼう」
マリアを起こさないように、細心の注意を払いながらゆっくりと歩くアラバス。
三人は生ぬるい目でそれを見ていた。
「さあ、執務室に戻るぞ。今日中に纏めよう」
寝室から出てきたアラバスは、平常運転に戻っている。
「間違いないな、あれは多重人格だ」
カーチスの独り言にメイド達が笑いを堪えている。
「何か言ったか?」
「ううん、よかったね、少しでも食べられて」
「ああ、これで安心して仕事に戻れる」
四人は静かにドアを閉めてアラバスの執務室へと向かった。
執務室のソファーに落ち着いた四人が、現状報告を初めてすぐ、執務室のドアが叩かれた。
アレンが立ち上がりドアを開けると、ひとりの騎士が拘束された状態で床に転がった。
「何事だ」
連行してきた騎士が口を開く。
「こいつはシラーズ王国から来た騎士ですが、林を抜けて逃亡を図ろうとしていました。丁度巡回していた騎士が見つけましたので、どうすべきかご指示をお願いいたします」
苦虫を嚙みっつぶしたような顔で、床に転がるシラーズ王国の制服を着た騎士の顔を見たアラバスが声を出した。
「お前はあの時現場にいた奴だな。名を名乗れ」
「……」
「声が出んか? 出るようにしてやろうか?」
アラバスがそういうと、トーマスが迷わず剣を抜いた。
「心配するな、殺しはしない。喋りたくなるようにしてやるだけだ。安心しろ」
そういうが早いか、転がる騎士の耳の下に刃を当てる。
「動かん方がいいぞ。自慢じゃないが、僕はあまり細かい剣さばきが得意ではない。動かれると切ってしまうかもしれん。さあ、名前から言ってもらおうか」
「……」
シュンと音がして、転がる騎士の耳が飛んだ。
「あっ、ごめん。切っちゃった」
男は手を縛られているので、傷口を抑えることもできず、だらだらと血を流している。
「別にお前の好きな女の名前を聞いているわけじゃないんだ。サッサと言えよ」
今度は騎士の鼻の下に剣を向けた。
「ヒッ……ドナルド……ドナルド・カード」
「カード? 珍し家名だな。シラーズでは多いのかな? お前、爵位は?」
「……」
「喋らんか。しかし凄いな、お前。鼻も要らんとは」
「言います! 爵位は無いです。俺は貴族でも騎士でもありません」
アレンが思い出したように声を出す。
「カードって西の国の家名だよね? シラーズにもバッディにも無いはずだ。お前は西の国の者か? なぜラランジェ王女の護衛をやっていた?」
「……」
「めんどくさい奴だなぁ」
そういうと、トーマスが泣きそうな顔で歯を食いしばる男の小鼻を少し切った。
「うっ……」
「早くしてくれ。お前の鼻を切ったって面白くも可笑しくもないんだ」
「殺せ……いっそ殺せよ!」
アレンが立ち上がった。
「お前バカなんじゃないの? 殺すわけ無いだろ? 今はね。トーマスは優しいなぁ、生きていくのに支障がないところから切るんだもん。時間が惜しいからさ、俺が代わろう」
トーマスが剣を収めた。
「また指を切るのか? お前も優しいよ、両手両足で十回のチャンスをやるのだから。なあ、お前さぁ、早く言った方が良いよ? この男は笑いながら結構なことをするんだ。第一関節から順番に切られるのは嫌だろ? 今なら耳だけだぜ? 髪を伸ばせば見えないさ」
「……」
アレンが騎士に男の靴を脱がせるよう命じた。
「お前知ってる? 足の親指ってものすごく切りにくいんだ。ゴリゴリやることになるけど、仕方がないんだよね。さあ、どうする? 右から切るか? それとも左? 喋るなら今だ」
観念した男がぽつぽつと話し始めた。
黙って聞いている四人。
「そういうことか、ではあの侍女を殺したのはお前ってことだ」
「はい」
「それは西の国からの指示なんだな?」
「どちらにしても最後には消すよう指示を受けていました」
「最後って?」
「マリアを消し、ラランジェを消すことです。マリアはシラーズによって消されたようにワンダリアに思わせ、その報復でラランジェが殺されたとシラーズに思わせる作戦でした」
「要するに、マリアを階段から突き落としたのは?」
「西の国の指示を受けたレザード・タタンです」
カーチスが間抜けな声を出す。
「狸じゃなかったの? でも……」
諦めた男の口は滑らかだった。
「ラランジェがタタンに命じたのは、夜会の席でマリアが男と密会しているように誘導し、それを第一王子に目撃させることでした」
「ああ、それであの階段か。あそこならお前が通るもんな」
「狸の考えそうなことだ……バカバカしい」
「じゃあ狸は黒幕じゃない?」
「完全なる被害者となると、それはそれでいろいろ面倒だな」
四人が口々に考えを口にした。
トーマスが転がる男に聞く。
「ラランジェは他にも命じていただろう? 何をさせようとしていたんだ?」
「夜会でマリアに下剤を盛って、恥をかかせるようにと。しかし、用意した菓子を口にする前に、レイラ達がやってきて、それを取り上げましたので失敗しました」
アレンが思い出したように言う。
「ああ、アラバスとトーマスが医務室に詰めていた時、僕は会場に戻っただろ? その時、異臭騒ぎがあったんだ。何人かの令嬢が侍従に連れられて出て行ったのだけれど……あれはアレでアレがでちゃったってこと?」
カーチスが独り言のように言った。
「取り上げた菓子を食べちゃったんだね」
四人は再び黙り込んだ。
954
あなたにおすすめの小説
邪魔者は消えますので、どうぞお幸せに 婚約者は私の死をお望みです
ごろごろみかん。
恋愛
旧題:ゼラニウムの花束をあなたに
リリネリア・ブライシフィックは八歳のあの日に死んだ。死んだこととされたのだ。リリネリアであった彼女はあの絶望を忘れはしない。
じわじわと壊れていったリリネリアはある日、自身の元婚約者だった王太子レジナルド・リームヴと再会した。
レジナルドは少し前に隣国の王女を娶ったと聞く。だけどもうリリネリアには何も関係の無い話だ。何もかもがどうでもいい。リリネリアは何も期待していない。誰にも、何にも。
二人は知らない。
国王夫妻と公爵夫妻が、良かれと思ってしたことがリリネリアを追い詰めたことに。レジナルドを絶望させたことを、彼らは知らない。
彼らが偶然再会したのは運命のいたずらなのか、ただ単純に偶然なのか。だけどリリネリアは何一つ望んでいなかったし、レジナルドは何一つ知らなかった。ただそれだけなのである。
※タイトル変更しました
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
すれ違いのその先に
ごろごろみかん。
恋愛
転がり込んできた政略結婚ではあるが初恋の人と結婚することができたリーフェリアはとても幸せだった。
彼の、血を吐くような本音を聞くまでは。
ほかの女を愛しているーーーそれを聞いたリーフェリアは、彼のために身を引く決意をする。
*愛が重すぎるためそれを隠そうとする王太子と愛されていないと勘違いしてしまった王太子妃のお話
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
【完結】365日後の花言葉
Ringo
恋愛
許せなかった。
幼い頃からの婚約者でもあり、誰よりも大好きで愛していたあなただからこそ。
あなたの裏切りを知った翌朝、私の元に届いたのはゼラニウムの花束。
“ごめんなさい”
言い訳もせず、拒絶し続ける私の元に通い続けるあなたの愛情を、私はもう一度信じてもいいの?
※勢いよく本編完結しまして、番外編ではイチャイチャするふたりのその後をお届けします。
次は絶対に幸せになって見せます!
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢マリアは、熾烈な王妃争いを勝ち抜き、大好きな王太子、ヒューゴと結婚したものの、結婚後6年間、一度も会いに来てはくれなかった。孤独に胸が張り裂けそうになるマリア。
“もしもう一度人生をやり直すことが出来たら、今度は私だけを愛してくれる人と結ばれたい…”
そう願いながら眠りについたのだった。
翌日、目が覚めると懐かしい侯爵家の自分の部屋が目に飛び込んできた。どうやら14歳のデビュータントの日に戻った様だ。
もう二度とあんな孤独で寂しい思いをしない様に、絶対にヒューゴ様には近づかない。そして、素敵な殿方を見つけて、今度こそ幸せになる!
そう決意したマリアだったが、なぜかヒューゴに気に入られてしまい…
恋愛に不器用な男女のすれ違い?ラブストーリーです。
〈完結〉デイジー・ディズリーは信じてる。
ごろごろみかん。
恋愛
デイジー・ディズリーは信じてる。
婚約者の愛が自分にあることを。
だけど、彼女は知っている。
婚約者が本当は自分を愛していないことを。
これは愛に生きるデイジーが愛のために悪女になり、その愛を守るお話。
☆8000文字以内の完結を目指したい→無理そう。ほんと短編って難しい…→次こそ8000文字を目標にしますT_T
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる