ようこそ異世界(ハローワーク）相談所

第１章★突然の異世界にお引っ越し？編☆

⑤ 俺が私になった訳～その１～

「バカオヤジ！何でここにいるんだよ」


「てかイギリスに出張って」

オヤジの顔しか見えない状態で
泣けてきた……声にも泣き声が混じる
なんだろうこの不安からの解放なのかな
女になったからなのか
今まで泣いた記憶がない薫が泣きじゃくっている



「すまん、お前には色々と話さないといけない」



「ううーーほんとだよ、この体になったのだってそうだろ」



「あぁ、きちんと話しをするさ、お前たちとりあえず二人にしてくれるか」


「「はい」」


そこにいた人達が涙で
ほとんど見えない状態だった俺の背中を撫でてくれている



なぜオヤジはほとんど家に帰ってこなかったのか
なぜ沢木所長がここに転勤させたにのか
なぜ男だった俺が女になってるのか
そして記憶が正しければ夢の中の出来事はなんだったのかを……

少し涙が落ち着いた頃オヤジは少しづつ話してくれた

「俺は元々ここの住人だ、母さんだってそうだ、お前も兄弟も元々はここの人なのさ」


「………で、なぜ俺はこんな体に？」

長い髪の毛を触りながら問う

「お前には両生類の血が引いている、母さんは元々どちらですらなかった、だが俺と大恋愛してだな、お前たちが産まれたのさ！」

ニヤニヤするなよ、母さんなぜこのオヤジを選んだんだ…………

「変な顔するなよ、母さんがそっちでのびのび暮らせてるのは俺のおかげもあるんだ………帰りたくてもあいつが帰してくれないんだもん」

だもんて……相変わらずだな


「あっ！そう！沢木所長！！沢木所長がここに転勤させたのはなんなの？」

「だーかーら沢木のせいで俺は単身赴任中なんだよ」


「？？？んー？？へ？知り合いなの？」


「知り合いも何もあいつはここの一応ここの国々を司るすべての皇帝だからな」


「はっ？えぇーーーーーーーーあの所長が？変態チックなのに…俺あの所長に女装させられたんだぞ皇帝ってそんなにイタズラ好きなのかよ……」


「あいつめ薫ちゃんにそんなことを……写真売ってきそうだな…むむむずるいぞ」

え？そこ？
オヤジ大丈夫かよ苦笑


「で、オヤジはここではなんなんだ？」



「まぁあいつがいない代わりに管理を任されてる者かな」


「……」

なんか軽いノリですごいこと言ってる気がするこのオヤジ

「で、何でここに転勤させたんだ？」




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その２に続きます