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第2章 リアーシュの町
13.魔女モルアーナ⑥
しおりを挟む今日で魔女モルアーナひとまず終了です(*^_^*)
明日もたぶん更新できないかと…(;^ω^)
───────────────────
森の家へ帰宅し、さっそく………といきたいところだが、まずはお夕飯を食べましょう。
「ロド兄ー、魅了魔法を防ぐにはどうしたら良いと思う?」
「うんー?
魅了を防ぐ、となー………。
あれは、状態異常なんじゃよなぁー。
じゃから、どんなに強い魅了魔法をかけられても大丈夫なように、これでもかって程の状態異常解除の光属性魔法を使えばできるかも………なぁんてなぁーほっほっほ」
「これでもかって程の状態異常解除の光属性魔法を使えば…なるほどねー。
うん、ありがとうロド兄。
後で試してみるね!」
さぁ、そうと決まればさっさと食べて研究室に行こう。
「ちーとだけ、大袈裟に言ったんじゃが………まぁ、いいか」
* * *
私は今、素材とにらめっこ中です。
状態異常解除の光属性魔法の効果を増幅させるためにも白!
…とは決めつつも、結婚指輪を魔女さまたちに贈りたいのでよーく、選びます!
「うーん……この二種類にしようかなー。
〝ムーンストーン〟と〝水晶〟のこれなら光属性魔法の効きがいいよね…」
あと、することはどんなデザインかをしっかり想像と、光属性魔法の状態異常解除の術と、いつも通り所有者固定もつけて…でOKかな?
あ、サイズ調整も忘れずにつけなきゃ!
「……よし、やってみよう───
『錬成』…ん?」
ピカーッ
「ま、まぶしいっ!
…もう、目開けても大丈夫かなぁ?
うー……目がチカチカするぅー」
そろーっと目を開ければ、ペアリングが出来ていた。
「わぁー……自分で想像して作ったけど、可愛い!
これなら喜んでくれるかなー?
あとは、本命の効果を試してみないと…」
「リア、自分で試すのは駄目だぞ?」
「へ?
そんなの当たり前だよー。
迷々の森の植物で試すに決まってるでしょ。
さあー、さっそくお外に行ってやってみよーう!」
鼻歌を歌いながらお片付けを済ましている間、アヴィが不安気に呟いた事を私は聞いていなかった。
「植物か……なら、大丈夫、か?」
* * *
久々に迷々の森の中にいます。
うん、ここの空気は天然のリラックスアロマだ。
呼吸していると心が穏やかになっていく。
「やっぱりここの森はいいね~ふふ。
えっとー、このお花にまずは指輪なしで魅了魔法かけてだね……
『好きになぁれ』」
魅了魔法を目の前の花にかけた途端、周りの木々やらがざわついた。
……え、ざわついた?
目を周囲に向けていたら、何かが体にくっついた。
「え、なに……………これって、さっき魔法をかけた花?
……根っこを使って歩いたってこと?」
ミシミシ………
……なーんか、嫌な音が周りから多数聞こえてこないかー?
暗い森の中だから怖さも倍増だね……。
「リア!
広範囲に状態異常解除魔法をかけろ!
このままだと植物たちに囲まれる!」
な・ん・だ・とー?!
私は、目の前の花にしか魔法をかけてい、な…い……。
そういえば、あの時キラキラが……───
「リア!
考えるのはあとにしろ!!
早く!!」
アヴィの大声に、深くなりそうになっていた思考を中断させた。
「アヴィごめん!
え、えっと───
『異常を正常へ正せ』」
キラキラが広がっていき、森のざわつきも収まりいつもの森の姿に戻ったようだ。
「ふぅいー……なんとか落ち着いたー……。
アヴィー、ありがとう……私一人だったらもっと大変な状態になってたよ」
まだ少しドキドキが残る心臓に軽く手を当て、アヴィにお礼を言えばゆっくりと近づいてきて………抱き上げられた。
「リアは、まだ少し制御が甘い時がある。
側に誰もいない時は、使ったら駄目だぞ?
わかった?」
「は、いぃ…」
ふぇぇー…額をコツンとくっつけながら甘さを乗せた言葉は破壊力抜群ですたい……っ!
人化してから、甘さと色気攻撃(?)がすごいけどいつか慣れるかなぁ?
顔の熱が冷めないまま、思わず遠くに目をやり暫し現実逃避をした後に結界を張り実験の続きをし、指輪の効果を確認したのだった。
* * *
「はい、状態異常防止がついた結婚指輪です!
気が早いかもしれませんが、私からの結婚祝いの意味も含まれてます」
魔女さまとホルフォンさんは、私の手の平の上にあるペアリングと私の顔へと何度も交互に見てきた。
「えっと~、ラフィリアちゃん?
たしか昨日魔道具作るって言って帰って行ったよね~??
もう……できたの??」
「んー?
ああ、もしかして昨日の今日だから驚いたの?
私の場合、魔道具は作り始めたその日の内にできちゃうんだ。
ささ、効果ありは実験で確認済みだから左手薬指にはめちゃってー。
あ、ちゃんと所有者固定しちゃってね?」
指輪を乗せた手の平をずいっとさらにつき出せば、ホルフォンさんが二つとも手に取った。
「ラフィリアさん、私たちの為にありがとう。
モルアーナ…左手を私の手に乗せてくれ」
魔女さまは、迷いながらも左手をホルフォンさんの手の上に乗せた。
ホルフォンさんは、乗せられた魔女さまの手の薬指に迷いなくスッとはめた。
その様子を呆然としながらも、じっと見つめる魔女さま。
「私の指には君がはめてくれ」
言われるまま魔女さまは、ホルフォンさんの左手薬指に少し震えながらもはめた。
「私は、生涯君だけを愛する。
だから…私を君の『魔女の伴侶』にしてくれないか?」
「……わかったわ。
あなたったら、断っても断ってもプロポーズしてくるんだもの……。
魅了魔法防止の魔道具も、ラフィリアちゃんに作ってもらっちゃったし………断る理由も無くなったわ。
『私、魔女モルアーナはカシェス・ホルフォンを伴侶とする』」
魔女さまが言い終わると同時に、魔女さまとホルフォンさんを光が包み込み、お互いの心臓のある部分に光の鎖ができ繋がった。
ガシャン
金属音が聞こえた、と思ったら二人を包み込んでいた光や鎖が消えた。
「もうこれでカシェスは本当に逃れられな───」
魔女さまが言ってる途中をぶった切って、カシェスさんが抱き締めました。
「私を伴侶にしてくてありがとうっ……モルアーナっ!」
顔を真っ赤にして、ホルフォンさんを抱き締め返す魔女さま可愛い~!
はっ!
いかん、これじゃ堂々としたただの覗き見じゃないですか。
二人の世界構築してるし、そろーっとお暇しましょう。
* * *
次の日、魔女さま宅へ行きお世話係終了が決定しました。
少し寂しいですが、何も会えないわけでもないのですぐ元通り元気になるだろう。
ホルフォンさんですが、伴侶となり魔女さまの年齢に合わせ若返ってました。
これまた美男でしたよ。
美男美女が並ぶとキランキランです。
「今更だけど、私の前のお世話係が男性であるホルフォンさんだったってことは、モルちゃんお風呂もお世話されてたんだよね……?
色々とすごいなぁー……」
「リア、俺達も一緒にお風呂入る?」
「え?!
私は自分でちゃんと洗えるから、一人で入るに決まってるでしょ!
もう、アヴィっては珍しいねー冗談を言うなんて。
さて、ヒナお風呂行くよ~」
「冗談じゃなかったんだが………」
お風呂へ向かう私の背に、アヴィがポツリと呟くも届くことはなかった。
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