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最終章 西の都市オロモルア
1.わたげさん?
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まだポンコツ中ですが、一話なんとか書けました(ToT)
次話までまた日が空いたらすみませんm(_ _)m
あ、リア視点から後半に別の視点になってます。
───────────────
「わたげ…?」
「そうじゃ、西の主は綿毛族でな全身綿毛なもんじゃから毛玉族とよく間違われとる」
全身綿毛…西へ向かいながらロド兄に西の主について知っていたら教えてもらおうと聞いてみたら、綿毛族という思ってもみない返しがきた。
綿毛族の綿毛はタンポポの綿毛と同じだって書かれていたなー…。
…どうしよう。
図鑑で見た時もものすごく気になってた事がある、けど…聞いていいものなのか…。
「えーと、綿毛ってことは…風に吹かれて一気に無くなっちゃうとかあったり?」
「おー、そうなんじゃよ~。
わしも何度か見ておるが、全身の綿毛が飛ぶと凄いぞー!
青空をバックに綿毛が飛ぶ様はとても良いもんじゃ。
しかし、夜に飛ばすと綿毛が淡く光っておってのぅそれはそれで幻想的で綺麗なんじゃよ~」
「やっぱり一気に飛んじゃうの?!
一気に飛んじゃったら体はやっぱりままま真っ裸?!
いや待って、そもそも綿毛って光るものだったっけか…?
というか、ロド兄の種族図鑑にそんなこと書いてなかったよ?」
「んん?
書いておらんかったかのぅ…?
一気に綿毛が飛んだ後はのぅ、もう次の綿毛が小さく生えておったよ。
あとはー…綿毛が光るものだったか?じゃが、普通の植物の綿毛は大体は光らん。
でものぅ、綿毛族の綿毛が光るんじゃよ。
なんでかというと、綿毛に魔力が込められとるからなんじゃ~。
んー…しかしまた抜けがあったとは、やっぱり新たに本を書くべきじゃろうかー…」
そうなんだー。
病気が治った後に見る機会があるといいなぁー。
…ついでに触らせてもらえないだろうか?
「リア」
…お、落ち着くんだ私。
ただ名前を呼ばれただけ。
さあ、いつも通りの態度と返事をするのです。
「…んー?
なあにアヴィ?」
よし!
少し間が空いたけど不自然な声や返事になっていない(はず)!
「いや、なんでもない」
「?」
…。
最近、というか前世の家族と会った夢の後からアヴィにこんな風にただ名前を呼ばれるだけという事が増えた。
なんでなのかわかんないだよねー。
「アヴィルトや、楽しんどるじゃろ?」
ロドクスが声に呆れを含ませながらもアヴィルトに話しかけてた。
「あぁ、楽しい。
リアが俺をそういう対象の異性として見ているとわかるからな」
ロドクスの問いに対しアヴィルトは、心底楽しそうに少し先を歩いているご主人様…じゃなかったリア様の背を見ながら答えていた。
「さっさと想いを告げて恋人とならなくても良いのかのぅ?
リアを狙うものは他にもおるのに、余裕ぶってて横からかっさらわれても知らんぞ~?」
「まだ、リアの口から秘密を教えてもらってないからそれまで俺は告げない。
待つって約束したから……今の所は、ね」
おおぅ………。
「…お主、その顔はヤバイぞ?」
うん…ロドクスに同意。
ご主人様、お早めにアヴィルトに秘密を教えてあげてください。
でないと我慢できなくなった狼がリア様を………!
どうかどうかリア様が、お早めに想いを告げる決断をなさいますよう心の中でお祈りしつつ、私は傍観していたいと思います。
次話までまた日が空いたらすみませんm(_ _)m
あ、リア視点から後半に別の視点になってます。
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「わたげ…?」
「そうじゃ、西の主は綿毛族でな全身綿毛なもんじゃから毛玉族とよく間違われとる」
全身綿毛…西へ向かいながらロド兄に西の主について知っていたら教えてもらおうと聞いてみたら、綿毛族という思ってもみない返しがきた。
綿毛族の綿毛はタンポポの綿毛と同じだって書かれていたなー…。
…どうしよう。
図鑑で見た時もものすごく気になってた事がある、けど…聞いていいものなのか…。
「えーと、綿毛ってことは…風に吹かれて一気に無くなっちゃうとかあったり?」
「おー、そうなんじゃよ~。
わしも何度か見ておるが、全身の綿毛が飛ぶと凄いぞー!
青空をバックに綿毛が飛ぶ様はとても良いもんじゃ。
しかし、夜に飛ばすと綿毛が淡く光っておってのぅそれはそれで幻想的で綺麗なんじゃよ~」
「やっぱり一気に飛んじゃうの?!
一気に飛んじゃったら体はやっぱりままま真っ裸?!
いや待って、そもそも綿毛って光るものだったっけか…?
というか、ロド兄の種族図鑑にそんなこと書いてなかったよ?」
「んん?
書いておらんかったかのぅ…?
一気に綿毛が飛んだ後はのぅ、もう次の綿毛が小さく生えておったよ。
あとはー…綿毛が光るものだったか?じゃが、普通の植物の綿毛は大体は光らん。
でものぅ、綿毛族の綿毛が光るんじゃよ。
なんでかというと、綿毛に魔力が込められとるからなんじゃ~。
んー…しかしまた抜けがあったとは、やっぱり新たに本を書くべきじゃろうかー…」
そうなんだー。
病気が治った後に見る機会があるといいなぁー。
…ついでに触らせてもらえないだろうか?
「リア」
…お、落ち着くんだ私。
ただ名前を呼ばれただけ。
さあ、いつも通りの態度と返事をするのです。
「…んー?
なあにアヴィ?」
よし!
少し間が空いたけど不自然な声や返事になっていない(はず)!
「いや、なんでもない」
「?」
…。
最近、というか前世の家族と会った夢の後からアヴィにこんな風にただ名前を呼ばれるだけという事が増えた。
なんでなのかわかんないだよねー。
「アヴィルトや、楽しんどるじゃろ?」
ロドクスが声に呆れを含ませながらもアヴィルトに話しかけてた。
「あぁ、楽しい。
リアが俺をそういう対象の異性として見ているとわかるからな」
ロドクスの問いに対しアヴィルトは、心底楽しそうに少し先を歩いているご主人様…じゃなかったリア様の背を見ながら答えていた。
「さっさと想いを告げて恋人とならなくても良いのかのぅ?
リアを狙うものは他にもおるのに、余裕ぶってて横からかっさらわれても知らんぞ~?」
「まだ、リアの口から秘密を教えてもらってないからそれまで俺は告げない。
待つって約束したから……今の所は、ね」
おおぅ………。
「…お主、その顔はヤバイぞ?」
うん…ロドクスに同意。
ご主人様、お早めにアヴィルトに秘密を教えてあげてください。
でないと我慢できなくなった狼がリア様を………!
どうかどうかリア様が、お早めに想いを告げる決断をなさいますよう心の中でお祈りしつつ、私は傍観していたいと思います。
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