始まりは最悪でも幸せとは出会えるものです

夢々(むむ)

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最終章 西の都市オロモルア

4.大きい…あれ?

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更新しました(*^^*)
後半に少しだけアヴィ視点があります★
ヒナは次回出る予定!

───────────────


家に入ってからまったりのんびりと各々で休憩…私はなぜかアヴィの膝上強制だったけど…をし、再び
お外へ出ることになった。

玄関ドアへ移動し、さあ、いざ外へ…とならずにいた。


「ロド兄、そんなドアの前にいたら外に出れないんだけど?」


そう、ロド兄はドアを背にして私達の方に身体を向けて仁王立ちしているので外に出れないのだ。


「外には出るぞ。
じゃが、まずはこれを変えんとな」


これ、と指差したのは以前教えてもらった出る場所表示板だった。


「?

もうオロモルアってなってるよ?」


「チッチッチッ!

よぉーく表示を見てみるんじゃ」


表示~?



……あ。


「お、気づいたかのぅ?

オロモルアの後に〝下〟と付いておるということに」


「うん」


私の反応に満足したのかロド兄はドアの方へ向き、表示板に向かってこう言った。


「〝オロモルア・上〟」


カシャッと表示板が瞬きみたいに一度シャッターが下り、次にシャッターが上がると表示が〝オロモルア・上〟と変わっていた。


「よ~し、表示が変わったようじゃから早速外へ行こうかのぅ~……じゃあ、リアから外に出ていいぞ~レディファーストじゃ」


んん?

なんだかロド兄の態度に、かなぁ?

違和感がひょっこり顔を出してこちらを見ているような感じがする、けどー…まぁいっか。

何かあったとしてもきっと痛いことではないはずだし。


「うん。

じゃあお言葉に甘えて私から外に出るね」


ロド兄の横を通り過ぎドアを開け外へ足を踏み出した。


「おおー…オロモルア・上って表示がなってたから木の上かなぁって予想はしてたけど、下で見るより木が大きく感じるなぁ」


「リ、リア……可愛い」


およ?

後ろでアヴィが何か言っていたっぽいね。

なんだろう?


「お~…リアは猫になったのじゃなぁ。

ふわふわまん丸で可愛いのぅ~」


……は?

猫になった?

ふわふわまん丸…ふぉおおおぅ!!?

恐る恐る足元を見たら茶色のもふもふキュートな子猫な足が見えた。

両手を持ち上げ見てみても、やっぱり茶色のもふもふキュートな子猫なピンク肉球付き足があった。


「…」


「ホッホッホッ、驚きすぎて固まってしもうたようじゃな。

リアや~ちょっとこっちを見てみるんじゃ」


固まりつつもロド兄の言葉に従いドアの方へ振り返った。


「よく見ておるんじゃぞ~?

わしはこれになるんじゃよ~♪」


いかにもルンルンな足取りでロド兄は家から出てきた。

結果……しっぽがふわっふわの黒い毛のリスになった。

おぉぉ…キュートとクールが合わさったリスが今目の前に…。

フラフラっとリス(ロド兄)に引き寄せられるように足が勝手に動いた。

あともう少し、って所で別の黒いもふもふが目の前に入り込んだ。


もふ…


「ふにゃー…ふわふわもふもふー天国~♪」


ふわもふなボディにスリスリっとして気がついた。

この香りは…アヴィだ、ってね。

好きな人に抱きついてスリスリクンクンって……私、変態みたいだよ。


「…子猫なリア、すごく可愛いな」


スリスリ


す、好きな人がスリスリって…スリ…スリ………────


「み@¥ア1*+#?!」


あ、ドキドキし過ぎて意識がと…お……───





      *  *  *






胸元の重みが増した。


「リア?」


前足で支えるように子猫のリアを抱えると、リアの顔が見えて理解した。

どうやら気絶してしまったようだ。


「あれでも刺激が強いのか…」


「そりゃそうじゃろう。

やっと恋心を自覚したんじゃ、前に普通にしてきたことが色々と今じゃ恥ずかしいじゃろうしなぁー」


んー…でもなー。

このままだとますます進まなそうだよな。

むしろ後退中じゃないか?


「もっと触れあって慣れてもらうしかないな」


「気持ちは分かるが、お前さん…鬼じゃな」


そんなことないと思うんだが…?





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