私は義肢装具士ですよ?

夢々(むむ)

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5.どうして

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更新できました☆彡

──────


ドキドキドキ


ダラダラダラ


き、緊張する…。
胸がドキドキし過ぎて耳もドキドキなってる感じがする~。
こんなキレイなお部屋はじめて…おしりもとってもふかふか…もう全部すっごく高そう。


「ちょっとルーくん、シェリーがカチンコチンになってるわ」


「あー…これまたやっぱりかぁ~。
でも、僕達の家が城の敷地にあるから陛下への挨拶と誓約をしないとシェリーとココが住めないし、しょうがないよこればっかりは」


「そうよねー…事前にって言っても馬車移動中に話したらお城に着く前から緊張しちゃって疲れ果ててただろうしね~。
汗がすごいわ、シェリーちょっとふきふきするねー」


ママがハンカチでわたしの汗をふいてくれてる。
ハンカチとママからふわっと良いにおいがして、少しだけ…ほんのちょびっとだけ体からチカラがぬけた。


「ダ~?」


「だ、大丈夫じゃないけど、少しだけ大丈夫」


落ち着かず目だけを上下左右と動かし部屋に立っている人たちに目がとまった。
あの人たちって、絵本に出てきた執事さんにメイドさんに騎士さま…かなぁ?
ピシってしててすごいなぁー、それに着ているものもシワとかなくてすごくキレイ………あっ!


「パパママ、王さまに会うのにわたしの服じゃ怒られちゃう…」


今日着ている服は、持っている服の中では一番キレイ目な服だ。
だけど、こんなキラキラな中に合う服じゃない。
この服のせいでパパママも怒られてロウヤに入れられたらどうしよう…。


「はは、大丈夫だよ。
ここは、大きい謁見の間じゃないということと服の許可も得ているから怒られることはないし、第一陛下は…いや王様はとてもお優しい方だから怒るなんてありえない。
怒るとしたら、そうだなー…シェリーが想像…思い浮かべる事が出来ないくらいのとーっても悪いことをした場合だね」


とーっても悪いこと…?


「んー…毎日夜中に起こさないように痛くないように、こっそり頭の毛を数本ずつ抜いちゃって銅貨ハゲ作っちゃうとか?」


「…うん、それはそれで地味に精神的に来る悪い事だね。
痛みなく抜くってすごい技術だと思うけど…やけに具体的に聞こえるなぁ?」


「うんとね、もう院からお外に出ちゃったお兄ちゃんがね、院長さまにやっててものすー…っごく怒られてたの。
あの時の院長さまはオーガに変身したってみんな言ってた。
…オーガ見たこと無いけどね」


院であったことを他にも話していたら、体がカチンコチンじゃなくなったタイミングで王さまがやってきた。
でも、なんだか…


「おお…ルーカスよ、ようやっと念願が叶ったようじゃな…」


「はい、やっと願いを叶えることができました」


わたしがあることを気にしてるうちに、王さまはわたしたちの向かえの空いてるソファーに座った。
…どうしてだれも言わないんだろう?


「うむうむ…良かったのぅー…。
して、娘の名は何と言うのだ?」


パパを見る。


「シェリーと言う名です」


ママを見る。


「そうか…ではやるかのぅ、“我ライアン・ガリュードはシェリーを許可す”」


体に何かホワンとしたあたたかいものを感じた、けどそれよりも今は!


王さまの側にいる騎士さまを見る。


「陛下、娘の許可をありがとうごさいます」


部屋にいるメイドさんや執事さんを見る。


「ところで…先程からルーカスの娘の動きと今にも泣きそうなのが気になるのだが?」


「確かに変ですね…シェリー、どうしたんだい?」


「ど、どうしたって、パパもママもそれに他の人もどうして王さまがお口から血がたれてるのに、おどろいたり心配したりしないの?
王さま、もうどくじょうたいって出てるのに…」


『えっ?!』


「シ~」


ココに呼ばれ、自分の手のひらにいるココを見たらむらさきとみどりの色がまばらに見えるあめ玉を持っていた。


「あ、ココのげどくとかいふくができるあめ玉!」


「オ~」


「うん!王さまに、だね!」


ココからあめ玉を受け取ってふかふかソファーをぴょんっと勢い良く降り、向かえに座っている王さまのところに急いだ。


「はい、王さまこれなめて元気になってね?」


手のひらにあるあめ玉を王さまに差し出し、受け取ってくれるのを待った。


「…うむ…では、いただこうか」


手のひらのあめ玉へ王さまが手をのばしてあと少し、というところで王さまとは違う手がにょきっとのびてきてあめ玉をうばっていった。
あめ玉をうばった手を追って顔を見たら、この部屋にはいなかった知らないおじさんだった。


「陛下、毒味をせずに食べようとするのはいけません」




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