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1.親になりたい人たちと会う
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新作です☆
またファンタジー大賞参加しました(^^)
───────────────
わたしはシェリー、6さい、2さい頃から孤児院育ち。
きょうは、この間院長さまからわたしの『親』になりたいっていう人たちと『顔合わせ』ということをするそうです。
わたしのほんとうの親は不慮の事故(?)というものにあってお空のお星さまになってしまったと、以前院長さまがわたしに教えてくれた。
「おや、かぁー…」
「オ~?」
わたしのつぶやきを、孤児院の庭で一緒にぽー…と空を眺めていた手のひらサイズのスライムのココが聞いて、たぶん「親~?」と聞き返してるんだと思う。
ココは、ちょっと前…いち、にぃ…出会ってから3つくらい月が経ったかなぁ?
そのくらい前にこの孤児院の近くにある森で出会ったんだよね。
なぜか初めから懐かれてたなぁー…。
はっ、そういえば…。
「ねぇ、ココ。
もしきょう会う人たちがわたしの親になるんだったら、なんて呼んだら良いんだろう?
絵本に出てきた言葉だとおとうさん、おかあさん、あとはパパ、ママだったけど…わたしがそう呼んでも良いのかなぁ?」
「イ~」
ココのおまんじゅうボディの左右の横から手(?)がにょっきり生えてきて、頭(?)の上で大きな丸を作っていたから良いってことなんだろう。
「そっか~……あーでも、呼ぶってなるとちょっと恥ずかしいような?
えへへー」
「ワ~」
んっと、これは1プルンしたし……「わかる~」かな?
「ココがわかってくれてわたしうれしい♪
あ、そうだ………ココも一緒に暮らしても良いって言ってくれるかなぁ?
もしだめだって言ったらイヤって言おう、うん!」
わたしの言葉に反応して、ずっと一緒ってココも思ってくれてるのかピトッと足にくっついてきた。
ココかわいい~♪
「あ、そろそろ中に戻らないとね!
どんな人たちなんだろうね~?
優しいと良いなぁ…。
じゃあココ、戻ろっか」
ココを手のひらへ乗せてから肩へと移し、親となるかもしれない人たちとの顔合わせに緊張のドキドキと期待へのワクワクを持って院の中へと戻った。
* * *
孤児院へと入っていく小さな後ろ姿を見送り、同じく茂みに隠れて横にいる奥さんを見た。
奥さんも同時に僕の方に顔を向けたところだった。
「ルーくん!
あの子可愛いわ!」
「ああ、すごく可愛かったな~。
親をどう呼んだら良いかだなんて…パパって呼んでもらおうかな」
「あら、気が早いわね。
でも、それなら私はママって呼んでもらわなくちゃね♪
私達の娘になってもらうために、頑張らないといけないわ!」
鼻息も荒く目を爛々とさせて意気込んでる奥さん……可愛いな~♪
あの子も可愛かったし、うちに来たらダブル可愛いを毎日堪能できるじゃないか…っ!
「そうだな。
安易だが、スライムも一緒に暮らせるってアピールすれば僕達の娘になってくれるだろうか?
あれからずっとこの日のために準備してきたからな」
「そうねー、あなたと結婚する時の条件だったものね。
でも子供事態可愛いと思ってたけど、予想よりずっとあの子可愛いわ!
絶対にうちの子になってもらいましょう!
さあ、あの子を得るという戦いの場へ向かいましょう」
「だな!
帰りは絶対に3人と一匹で家に帰ろう!」
奥さんと共に隠れていた茂みから立ち上がり、僕達も孤児院へ決意を新たに向かった。
またファンタジー大賞参加しました(^^)
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わたしはシェリー、6さい、2さい頃から孤児院育ち。
きょうは、この間院長さまからわたしの『親』になりたいっていう人たちと『顔合わせ』ということをするそうです。
わたしのほんとうの親は不慮の事故(?)というものにあってお空のお星さまになってしまったと、以前院長さまがわたしに教えてくれた。
「おや、かぁー…」
「オ~?」
わたしのつぶやきを、孤児院の庭で一緒にぽー…と空を眺めていた手のひらサイズのスライムのココが聞いて、たぶん「親~?」と聞き返してるんだと思う。
ココは、ちょっと前…いち、にぃ…出会ってから3つくらい月が経ったかなぁ?
そのくらい前にこの孤児院の近くにある森で出会ったんだよね。
なぜか初めから懐かれてたなぁー…。
はっ、そういえば…。
「ねぇ、ココ。
もしきょう会う人たちがわたしの親になるんだったら、なんて呼んだら良いんだろう?
絵本に出てきた言葉だとおとうさん、おかあさん、あとはパパ、ママだったけど…わたしがそう呼んでも良いのかなぁ?」
「イ~」
ココのおまんじゅうボディの左右の横から手(?)がにょっきり生えてきて、頭(?)の上で大きな丸を作っていたから良いってことなんだろう。
「そっか~……あーでも、呼ぶってなるとちょっと恥ずかしいような?
えへへー」
「ワ~」
んっと、これは1プルンしたし……「わかる~」かな?
「ココがわかってくれてわたしうれしい♪
あ、そうだ………ココも一緒に暮らしても良いって言ってくれるかなぁ?
もしだめだって言ったらイヤって言おう、うん!」
わたしの言葉に反応して、ずっと一緒ってココも思ってくれてるのかピトッと足にくっついてきた。
ココかわいい~♪
「あ、そろそろ中に戻らないとね!
どんな人たちなんだろうね~?
優しいと良いなぁ…。
じゃあココ、戻ろっか」
ココを手のひらへ乗せてから肩へと移し、親となるかもしれない人たちとの顔合わせに緊張のドキドキと期待へのワクワクを持って院の中へと戻った。
* * *
孤児院へと入っていく小さな後ろ姿を見送り、同じく茂みに隠れて横にいる奥さんを見た。
奥さんも同時に僕の方に顔を向けたところだった。
「ルーくん!
あの子可愛いわ!」
「ああ、すごく可愛かったな~。
親をどう呼んだら良いかだなんて…パパって呼んでもらおうかな」
「あら、気が早いわね。
でも、それなら私はママって呼んでもらわなくちゃね♪
私達の娘になってもらうために、頑張らないといけないわ!」
鼻息も荒く目を爛々とさせて意気込んでる奥さん……可愛いな~♪
あの子も可愛かったし、うちに来たらダブル可愛いを毎日堪能できるじゃないか…っ!
「そうだな。
安易だが、スライムも一緒に暮らせるってアピールすれば僕達の娘になってくれるだろうか?
あれからずっとこの日のために準備してきたからな」
「そうねー、あなたと結婚する時の条件だったものね。
でも子供事態可愛いと思ってたけど、予想よりずっとあの子可愛いわ!
絶対にうちの子になってもらいましょう!
さあ、あの子を得るという戦いの場へ向かいましょう」
「だな!
帰りは絶対に3人と一匹で家に帰ろう!」
奥さんと共に隠れていた茂みから立ち上がり、僕達も孤児院へ決意を新たに向かった。
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