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1章 大学〜最悪な第一印象〜
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目が覚めた時、六花は体に力が入らないのを感じてつい笑ってしまった。隣に目をやれば、真っ赤に泣き腫らした目を伏せぐっすりと眠る宗吾がおり、再び笑ってしまう。
私ってこんな破天荒なことをしちゃう子だったっけ。かなり酔っていたし、落ち込んでいる彼を放っておけなかった。だとしても付き合ってもいない人と関係を持つなんて、今までの私ならあり得ない。
下半身の鈍痛を感じながら体を起こそうとすると、昨夜の激しい絡み合いを思い出してはずかしくなる。
その時宗吾がゆっくりと目を覚まし、目の前の六花を見て顔面が蒼白になっていくのがわかった。両手で顔を押さえ、布団の中に潜っていく。
そりゃこんな反応になっちゃうわよね。まるでアニメを観ているかのような宗吾の様子に、つい先ほどまで戸惑っていた六花もつい吹き出してしまう。こんなに可愛い仕草も出来ちゃうなんて、ギャップ萌えじゃない。
布団から少しだけ見えている彼の頭を撫でると、柔らかな髪が六花の手をふんわりと包み込む。
「気分はどう?」
「お、お陰様で……っていうか、あのっ……ごめん!」
焦りと戸惑いから挙動不審になる宗吾を見て、六花は再び吹き出した。女慣れしているように見えて、実はそうではないのだろうか。
意外と一途なタイプなのかしら……もしかしたらアサカさんだけを想い続けてきたのかもしれない。こんなにチャラい感じなのに、人は見た目じゃないのね。
「それなら良かった。じゃあ私はそろそろ帰るね」
ベッドから降り、落ちていた下着や服を順番に拾いながら身につけていく。着替えを済ますと、放心状態で六花を見つめている宗吾の隣に再び腰を下ろした。
「一応言っておくけど、誰とでもこんなことするわけじゃないからね」
「わかってる。ありがとう……」
「……それにしてもあなた、こう言ったらアレだけど、その、すごく上手って言われない?」
極めて真面目な調子でそう話した六花の顔を、宗吾はキョトンとした表情で見つめた後に、大きな声をあげて笑い出した。
「なんだよ、それ。初めて言われたんだけど」
「わ、私だって別に経験が多いわけじゃないからね! でも流石にあんなに……」
「あんなにイカされたのは初めて?」
「……悔しいけどその通りね」
「それは光栄だな」
ようやく宗吾の笑顔を見ることが出来て、六花は満足感に包まれた。
「今日からは友達ってことでいい?」
「えっ……?」
「卒業まであと少しだけど、これからは嫌味とかはなしね」
六花が笑顔で手を差し出すと、彼は苦笑しながらもその手を握り返す。
「もっと早くお前と話せば良かったな……」
「今からでもいいじゃない。まだ遅くないよ」
この日を境に二人は犬猿の仲とは言われなくなり、卒業までを親しい友人として過ごしたのだった。
目が覚めた時、六花は体に力が入らないのを感じてつい笑ってしまった。隣に目をやれば、真っ赤に泣き腫らした目を伏せぐっすりと眠る宗吾がおり、再び笑ってしまう。
私ってこんな破天荒なことをしちゃう子だったっけ。かなり酔っていたし、落ち込んでいる彼を放っておけなかった。だとしても付き合ってもいない人と関係を持つなんて、今までの私ならあり得ない。
下半身の鈍痛を感じながら体を起こそうとすると、昨夜の激しい絡み合いを思い出してはずかしくなる。
その時宗吾がゆっくりと目を覚まし、目の前の六花を見て顔面が蒼白になっていくのがわかった。両手で顔を押さえ、布団の中に潜っていく。
そりゃこんな反応になっちゃうわよね。まるでアニメを観ているかのような宗吾の様子に、つい先ほどまで戸惑っていた六花もつい吹き出してしまう。こんなに可愛い仕草も出来ちゃうなんて、ギャップ萌えじゃない。
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「気分はどう?」
「お、お陰様で……っていうか、あのっ……ごめん!」
焦りと戸惑いから挙動不審になる宗吾を見て、六花は再び吹き出した。女慣れしているように見えて、実はそうではないのだろうか。
意外と一途なタイプなのかしら……もしかしたらアサカさんだけを想い続けてきたのかもしれない。こんなにチャラい感じなのに、人は見た目じゃないのね。
「それなら良かった。じゃあ私はそろそろ帰るね」
ベッドから降り、落ちていた下着や服を順番に拾いながら身につけていく。着替えを済ますと、放心状態で六花を見つめている宗吾の隣に再び腰を下ろした。
「一応言っておくけど、誰とでもこんなことするわけじゃないからね」
「わかってる。ありがとう……」
「……それにしてもあなた、こう言ったらアレだけど、その、すごく上手って言われない?」
極めて真面目な調子でそう話した六花の顔を、宗吾はキョトンとした表情で見つめた後に、大きな声をあげて笑い出した。
「なんだよ、それ。初めて言われたんだけど」
「わ、私だって別に経験が多いわけじゃないからね! でも流石にあんなに……」
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「もっと早くお前と話せば良かったな……」
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この日を境に二人は犬猿の仲とは言われなくなり、卒業までを親しい友人として過ごしたのだった。
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