2 / 18
第2話 ダンジョンを彷徨う
しおりを挟む
部屋に響き渡る獣の息遣い……充満する獣臭が、より相手の凶暴性を際立たせている様に感じる。
息を殺し、身体がガクガク震えながらも、瓦礫の隙間から覗く目を外す事が出来ない。それほどの威容に、ゴクリと生唾を飲み込む。
その獣は部屋の周囲を見渡す様に首を巡らせ、こちらの瓦礫側に視線が回りそうになった瞬間、隙間から視線を外す。
「グルルル……」
獣が唸り声を発する。ま、まずい……気付かれたか? 必死に息を止めて張り詰める空気に耐える。しかし、再びズシン! ズシン! と地響きを響かせながら獣は移動し、部屋を出て行った。
俺は気配を感じなくなるまで息を止め続け、あの足音が聞こえなくなった瞬間、止めていた息を吐き出した。
「ブハァッ!? ハァ、ハァ、ハァ……」
自分でも驚くほど長い時間息を止めていたので、息苦しさに喘ぎその場に崩れ落ちる。その後、息が整うのにかなりの時間を要した。
そして、多少呼吸が落ち着いて来たところで弱音が口から洩れる。
「クソ……夢なら覚めてくれ……」
俺はあの時、自転車から転げ落ちて地面にぶつかり、気絶して悪い夢を見ているんだ。そう思わずにはいられず、頭を抱えて蹲る。
暫くそうしていたが、呼吸も落ち着いて冷静になってくると、弱気になるなと自分を叱咤する気持ちが湧いてくる。
「しっかりしろ……夢じゃないのはさっき確かめたろ……」
力が抜けていた体を叱咤して立ち上がり、気合を入れ直す為に右手の拳を握り、ゴスッ! と音があまり鳴らない様におでこを殴る。
少しズキズキするが、気合は入り直した。今まで散々しんどい状況に自分を追い込んだ経験のおかげか、意外に早く精神は持ち直した。
思考を切り替え、まずは状況確認をする。俺はあの謎の女にダンジョンとやらに飛ばされた。あの女は何者だ……いや、あの女の事は後回しだ。あんな理解の出来ない存在に思考を回している余裕はない。故に、まずは分かっている事のみに争点を絞る。
まずはモンスターの存在だ。このダンジョンにはモンスターがいる。さっきの奴はもう近くにはいないが、他にも似た様なのがうろついているとも限らない。
早めに脱出するか、身の安全を確保出来る場所を探すべきだ。先ほどのモンスターはこの瓦礫の山でやり過ごす事は出来たが、次も上手くいくとは限らない。
すぐに動けるように立った状態で、まずは所持品の確認をする。服のポケットに手を入れて、所持品を取り出す。
「持っているのは、スマホにハンカチ、ポケットティッシュに生徒手帳、後は内ポケットに刺していたボールペンか……」
こういう状況では何が役に立つとも限らないので、どんな物でも無駄には出来ない。荷物の鞄も飛ばしてくれれば、もう少しまともな物もあったかも知れないが……と悔やむが、入っている物は教科書ぐらいかとすぐに思い直す。
気を取り直し、使えそうな物を吟味する。
「スマホは……案の定圏外だが、他の機能は使える。メモや写真を撮るなどに使えそうだが、そもそも電源が切れれば終わりだ。この状況では充電も出来ないだろうから、安易に使うべきじゃない。いざという使い道が思い付くまで使用は控えよう」
バッテリーが切れれば、何の役にも立たなくなる。便利そうで不便な物が文明の利器だ。そうなると、直近で使えるのはハンカチにポケットティッシュ、それに生徒手帳とボールペンだ。手書きならメモも役に立つ。
「まずやるべきは、生徒手帳に対するメモだな。特にマッピングはおそらく必須になる」
部屋の規模や、あんな巨大モンスターが生息している事を考えると、ダンジョンとやらはある程度の規模があるのは想像出来る。それに、見知らぬ場所では迷う事が一番危険だ。移動する場合はマッピングしながらになるだろう。
様々な状況を想定し、今まで得られた情報を基に思考を巡らせて行く。そして、気になった事や今までの経緯と状況、あの女の言った台詞を全て思い出し、断片的にサッとメモに情報を纏める。
次に新しいメモ欄を開き、別のページに簡易的だがマッピングを行う。この部屋を中心に描いて、上部を仮の北として方向を間違えないよう出入り口を書く。
「こんなものか……」
最初のマッピングを終え、俺は生徒手帳とボールペンをしまうと、慎重に瓦礫の隙間から辺りを観察し、周りの気配に全神経を張り巡らせる。
……幸いにあれ以降、俺以外の生き物の気配は感じず、静寂が部屋を支配していた。
「大丈夫そうだな……」
そう思い、瓦礫の山から出て部屋を移動する。まず向かったのは、モンスターが出て行った方向ではなく、逆の入ってきた道だ。
流石にあのモンスターを追いかける道はリスクが高過ぎる。それに勘だが、こちらの方が完全な気がしていた。
昔から俺の勘はかなり優れている。危機回避能力が高いというのか、小さい時から不思議と危険な場所には近づかなかった。
事実、その力を発揮して幼少期に誘拐犯の手から逃げ延びた経験もある。家が金持ちだったから、そういう厄介事も経験していた。
俺は注意深く通路を観察する――結構広い通路だ。あのモンスターが行き来出来ている事を考えると当然だが、建築物の観点から見ると少し違和感がある。
「……今は深く考えても仕方ないか」
思考を切り替え、通路の観察に戻る。通路には上部に等間隔で謎の光源があり、奥の方までしっかりと道を照らしていた。
「危険な気配は感じないな……」
意を決して部屋を出て、出来る限り気配を殺しながら通路を一定の速度で移動する。その際、何歩歩いているかもしっかりと数える。距離感を測る為だ。
歩幅は歩く人の「歩行の速度」と、目安となる「身長」で簡易的に割り出す事が出来る。後でマッピングする際に歩数が分かっていれば、おおよその距離も記入出来る。
身長に気配を探りながら、俺は静寂が支配する通路を歩く。
「……思ったより、生物の気配を感じないな」
多少進んだが、生き物の気配は感じられない。遭遇しないのは有り難いが、少し違和感がある。それに……立ち止まってしゃがみ、地面を注視する。
「これって間違いなくあのモンスターの足跡だよな……」
よく見ないと分かり辛いが、少し積もった土埃に薄っすらと足跡の様な形が見て取れる。しかも、その足跡は来た方向にのみ進んでいた。
「見る限り、逆向きの足跡が見当たらない……もしかして、一方向に巡回しているのか?」
安易な判断は出来ないが、そう考えるとこのまま進むのは危険かも知れない。下手をすれば鉢合わせる可能性がある。勘が外れたか? と少し考えるが――
「進もう。少なくとも分かれ道に出るまでは確認すべきだ」
自分の直感を信じ、少しでも情報を手に入れる為にも進む事を選ぶ。そして、そこから少し進むと、真っ直ぐの道と、左に曲がる分かれ道に到達する。
「あった。この道の最初の分岐点だな」
周りを確認しつつ、生徒手帳とボールペンを取り出してマッピングに追加し、ここまでの歩数も記入する。それが終わった後は、地面を念入りに確認した。
すると、足跡が左側の道から今いる道に続いている事が確認出来た。どうやらあのモンスターは左から来てこちらに移動して来たらしい。
そして、真っ直ぐの道には足跡は見当たらなかった。少なくとも、あのモンスターはそっちの道に進んだ事は無いらしい。
理由は分からないが、あのモンスターから距離を置く事は現状最優先すべき事なので、俺は迷う事なく真っ直ぐの道を選んで進む事にした。
息を殺し、身体がガクガク震えながらも、瓦礫の隙間から覗く目を外す事が出来ない。それほどの威容に、ゴクリと生唾を飲み込む。
その獣は部屋の周囲を見渡す様に首を巡らせ、こちらの瓦礫側に視線が回りそうになった瞬間、隙間から視線を外す。
「グルルル……」
獣が唸り声を発する。ま、まずい……気付かれたか? 必死に息を止めて張り詰める空気に耐える。しかし、再びズシン! ズシン! と地響きを響かせながら獣は移動し、部屋を出て行った。
俺は気配を感じなくなるまで息を止め続け、あの足音が聞こえなくなった瞬間、止めていた息を吐き出した。
「ブハァッ!? ハァ、ハァ、ハァ……」
自分でも驚くほど長い時間息を止めていたので、息苦しさに喘ぎその場に崩れ落ちる。その後、息が整うのにかなりの時間を要した。
そして、多少呼吸が落ち着いて来たところで弱音が口から洩れる。
「クソ……夢なら覚めてくれ……」
俺はあの時、自転車から転げ落ちて地面にぶつかり、気絶して悪い夢を見ているんだ。そう思わずにはいられず、頭を抱えて蹲る。
暫くそうしていたが、呼吸も落ち着いて冷静になってくると、弱気になるなと自分を叱咤する気持ちが湧いてくる。
「しっかりしろ……夢じゃないのはさっき確かめたろ……」
力が抜けていた体を叱咤して立ち上がり、気合を入れ直す為に右手の拳を握り、ゴスッ! と音があまり鳴らない様におでこを殴る。
少しズキズキするが、気合は入り直した。今まで散々しんどい状況に自分を追い込んだ経験のおかげか、意外に早く精神は持ち直した。
思考を切り替え、まずは状況確認をする。俺はあの謎の女にダンジョンとやらに飛ばされた。あの女は何者だ……いや、あの女の事は後回しだ。あんな理解の出来ない存在に思考を回している余裕はない。故に、まずは分かっている事のみに争点を絞る。
まずはモンスターの存在だ。このダンジョンにはモンスターがいる。さっきの奴はもう近くにはいないが、他にも似た様なのがうろついているとも限らない。
早めに脱出するか、身の安全を確保出来る場所を探すべきだ。先ほどのモンスターはこの瓦礫の山でやり過ごす事は出来たが、次も上手くいくとは限らない。
すぐに動けるように立った状態で、まずは所持品の確認をする。服のポケットに手を入れて、所持品を取り出す。
「持っているのは、スマホにハンカチ、ポケットティッシュに生徒手帳、後は内ポケットに刺していたボールペンか……」
こういう状況では何が役に立つとも限らないので、どんな物でも無駄には出来ない。荷物の鞄も飛ばしてくれれば、もう少しまともな物もあったかも知れないが……と悔やむが、入っている物は教科書ぐらいかとすぐに思い直す。
気を取り直し、使えそうな物を吟味する。
「スマホは……案の定圏外だが、他の機能は使える。メモや写真を撮るなどに使えそうだが、そもそも電源が切れれば終わりだ。この状況では充電も出来ないだろうから、安易に使うべきじゃない。いざという使い道が思い付くまで使用は控えよう」
バッテリーが切れれば、何の役にも立たなくなる。便利そうで不便な物が文明の利器だ。そうなると、直近で使えるのはハンカチにポケットティッシュ、それに生徒手帳とボールペンだ。手書きならメモも役に立つ。
「まずやるべきは、生徒手帳に対するメモだな。特にマッピングはおそらく必須になる」
部屋の規模や、あんな巨大モンスターが生息している事を考えると、ダンジョンとやらはある程度の規模があるのは想像出来る。それに、見知らぬ場所では迷う事が一番危険だ。移動する場合はマッピングしながらになるだろう。
様々な状況を想定し、今まで得られた情報を基に思考を巡らせて行く。そして、気になった事や今までの経緯と状況、あの女の言った台詞を全て思い出し、断片的にサッとメモに情報を纏める。
次に新しいメモ欄を開き、別のページに簡易的だがマッピングを行う。この部屋を中心に描いて、上部を仮の北として方向を間違えないよう出入り口を書く。
「こんなものか……」
最初のマッピングを終え、俺は生徒手帳とボールペンをしまうと、慎重に瓦礫の隙間から辺りを観察し、周りの気配に全神経を張り巡らせる。
……幸いにあれ以降、俺以外の生き物の気配は感じず、静寂が部屋を支配していた。
「大丈夫そうだな……」
そう思い、瓦礫の山から出て部屋を移動する。まず向かったのは、モンスターが出て行った方向ではなく、逆の入ってきた道だ。
流石にあのモンスターを追いかける道はリスクが高過ぎる。それに勘だが、こちらの方が完全な気がしていた。
昔から俺の勘はかなり優れている。危機回避能力が高いというのか、小さい時から不思議と危険な場所には近づかなかった。
事実、その力を発揮して幼少期に誘拐犯の手から逃げ延びた経験もある。家が金持ちだったから、そういう厄介事も経験していた。
俺は注意深く通路を観察する――結構広い通路だ。あのモンスターが行き来出来ている事を考えると当然だが、建築物の観点から見ると少し違和感がある。
「……今は深く考えても仕方ないか」
思考を切り替え、通路の観察に戻る。通路には上部に等間隔で謎の光源があり、奥の方までしっかりと道を照らしていた。
「危険な気配は感じないな……」
意を決して部屋を出て、出来る限り気配を殺しながら通路を一定の速度で移動する。その際、何歩歩いているかもしっかりと数える。距離感を測る為だ。
歩幅は歩く人の「歩行の速度」と、目安となる「身長」で簡易的に割り出す事が出来る。後でマッピングする際に歩数が分かっていれば、おおよその距離も記入出来る。
身長に気配を探りながら、俺は静寂が支配する通路を歩く。
「……思ったより、生物の気配を感じないな」
多少進んだが、生き物の気配は感じられない。遭遇しないのは有り難いが、少し違和感がある。それに……立ち止まってしゃがみ、地面を注視する。
「これって間違いなくあのモンスターの足跡だよな……」
よく見ないと分かり辛いが、少し積もった土埃に薄っすらと足跡の様な形が見て取れる。しかも、その足跡は来た方向にのみ進んでいた。
「見る限り、逆向きの足跡が見当たらない……もしかして、一方向に巡回しているのか?」
安易な判断は出来ないが、そう考えるとこのまま進むのは危険かも知れない。下手をすれば鉢合わせる可能性がある。勘が外れたか? と少し考えるが――
「進もう。少なくとも分かれ道に出るまでは確認すべきだ」
自分の直感を信じ、少しでも情報を手に入れる為にも進む事を選ぶ。そして、そこから少し進むと、真っ直ぐの道と、左に曲がる分かれ道に到達する。
「あった。この道の最初の分岐点だな」
周りを確認しつつ、生徒手帳とボールペンを取り出してマッピングに追加し、ここまでの歩数も記入する。それが終わった後は、地面を念入りに確認した。
すると、足跡が左側の道から今いる道に続いている事が確認出来た。どうやらあのモンスターは左から来てこちらに移動して来たらしい。
そして、真っ直ぐの道には足跡は見当たらなかった。少なくとも、あのモンスターはそっちの道に進んだ事は無いらしい。
理由は分からないが、あのモンスターから距離を置く事は現状最優先すべき事なので、俺は迷う事なく真っ直ぐの道を選んで進む事にした。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転移したら、神の力と無敵の天使軍団を授かったんだが。
猫正宗
ファンタジー
白羽明星は気付けば異世界転移しており、背に純白の六翼を生やした熾天使となっていた。
もともと現世に未練などなかった明星は、大喜びで異世界の大空を飛び回る。
すると遥か空の彼方、誰も到達できないほどの高度に存在する、巨大な空獣に守られた天空城にたどり着く。
主人不在らしきその城に入ると頭の中にダイレクトに声が流れてきた。
――霊子力パターン、熾天使《セラフ》と認識。天界の座マスター登録します。……ああ、お帰りなさいルシフェル様。お戻りをお待ち申し上げておりました――
風景が目まぐるしく移り変わる。
天空城に封じられていた七つの天国が解放されていく。
移り変わる景色こそは、
第一天 ヴィロン。
第二天 ラキア。
第三天 シャハクィム。
第四天 ゼブル。
第五天 マオン。
第六天 マコン。
それらはかつて天界を構成していた七つの天国を再現したものだ。
気付けば明星は、玉座に座っていた。
そこは天の最高位。
第七天 アラボト。
そして玉座の前には、明星に絶対の忠誠を誓う超常なる存在《七元徳の守護天使たち》が膝をついていたのだった。
――これは異世界で神なる権能と無敵の天使軍団を手にした明星が、調子に乗ったエセ強者を相手に無双したり、のんびりスローライフを満喫したりする物語。
トップ冒険者の付与師、「もう不要」と言われ解雇。トップ2のパーティーに入り現実を知った。
空
ファンタジー
そこは、ダンジョンと呼ばれる地下迷宮を舞台にモンスターと人間が暮らす世界。
冒険者と呼ばれる、ダンジョン攻略とモンスター討伐を生業として者達がいる。
その中で、常にトップの成績を残している冒険者達がいた。
その内の一人である、付与師という少し特殊な職業を持つ、ライドという青年がいる。
ある日、ライドはその冒険者パーティーから、攻略が上手くいかない事を理由に、「もう不要」と言われ解雇された。
新しいパーティーを見つけるか、入るなりするため、冒険者ギルドに相談。
いつもお世話になっている受付嬢の助言によって、トップ2の冒険者パーティーに参加することになった。
これまでとの扱いの違いに戸惑うライド。
そして、この出来事を通して、本当の現実を知っていく。
そんな物語です。
多分それほど長くなる内容ではないと思うので、短編に設定しました。
内容としては、ざまぁ系になると思います。
気軽に読める内容だと思うので、ぜひ読んでやってください。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略
神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。
そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。
これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる