コンサルタント

菊椿

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 ジョージー.ブラウン 36歳
銀行勤めのサラリーマン。とても人付き合いが良く年齢関係なく人気がった。
 だが、ある事がきっかけでリストラになった。
それが、周りの裏切りだ。彼はとてもショックを受けた。
 と、ジョージーブラウンの説明書に、書かれていた。
「どうだ?、いかにもお前の操り人形にふさわしいだろ。」
「そうだね、ターゲットはその人にする。なんかウキウキしてきたよ、」
「それは、よかった。」


(僕はもう駄目だ。仕事はリストラするし、家族は出て行ったし、なんで僕なんだ、、、)
 一人、コーヒーを飲みながらカフェで街並みをみていた。
 その時、一人黒髪のアジア人が、カフェに入ってきた、とても顔立ちが綺麗で、ちょっと、見惚れしてしまった。すると、黒髪のアジア人は僕にこういった。
「何か、お困りですか?」
 僕はびっくりして話すつもりでもなかったのに「はいっ、」と、
答えてしまった。そしたら、その黒髪のアジア人は優しく、その事に付いて話しを聞いてくれた。まるで親友みたいに、とても話しやすく、つい奥深くまで話しをしてしまった。
「それは、大変でしたね」
「はいっ、僕の話しをここまで聞いてくれた人は、あなただけですよ」
「そうですか」
 僕は、ふとおもった。何故黒髪のアジア人は、こんな真剣に話しを聞いていられるのだろうと。
「何故、あなたはそこまで僕の話しを聞いてくださるんですか?」
「私は、こういう仕事をしているんですよ。」
「仕事の名前とは?」
「人生コンサルタントと、言う仕事です。」
 どうりで、聞き方が上手なわけだ。この人に頼めば、今の生活を何とかなるんじゃないのか。
「あの、僕の今の生活を変える事は出来ないのでしょうか?」
「そうですね、任せて下さい私に。」
「ありがとうございます」
「いえ、いえ、これが私の仕事ですから」
 なんて、良い人なんだ。この人なら安心できる。
「じゃあ、今度の日曜日、このカフェに3時くらいこれますか?」
「はいっ、わかりました」
「私は、これで」
黒髪のアジア人は、静かにカフェから出て行った。


「どうだった、ジョージー、ブラウンってやつは?」
「かなりの、騙されやすい人だったよ」
 とても、洗脳しやすい人だった。
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