探偵!メアリー!

さら

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盗まれた真珠の謎 〜解決編〜

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「犯人は伊集院さん、宝来さん、あなたたちですよね。」
メアリーは2人を真っ直ぐに見つめて言いました。
「え、そんな…どうして…?」
伊集院さんが声を震わせました。
「この店のポスターには、『この南町で唯一前払いの店』と書かれていました。デザートを食べる前にお金を支払っているはず。なのに、途中でお財布をお姉さんに届けてもらった、と言いましたよね。これは咄嗟についた嘘でしょう。私や警察に調べられて、きっと焦って言ってしまった。本当は、共犯のお姉さんに真珠を渡すための合図の電話だった。どうやって真珠を盗んだかというと、伊集院さんが電話をし、皆の目を引かせていたその隙に、宝来さんがお手洗いにいくふりをして真珠を盗んだ。そんなところではないかと。そして、車で来たお姉さんに真珠を渡した。違いますか?」
伊集院さんと宝来さんが気まずそうにうつむきました。
「伊集院さん、宝来さん…そうなんですか?」
知瀬菜さんが信じれないという表情で聞きました。
「…いつも見ていたんです、綺麗な真珠だなって…」
「いつもよくしてもらっていたのに、ごめんなさい…」
2人は涙を浮かべて言いました。
「あなたのお姉さんはどこですか。」
警察が伊集院さんに尋ねました。
「…家です」

こうして伊集院さんたちは捕まりました。
「メアリーさん、犯人を見つけてくれてありがとうございます。」
知瀬菜さんがメアリーに言いました。
「真珠、戻ってくるといいですね。」
「はい。」
知瀬菜さんは小さく微笑みました。


ー次の日ー
メアリーはお姉ちゃんと一緒に優雅カフェへ行きました。
「あっメアリーさん!真珠、戻ってきました。本当にありがとうございます。」
知瀬菜さんが嬉しそうに言いました。
「良かったですね!それに、なんだかお客さん増えましたね。」
メアリーが店の中をぐるりと見渡すと、たくさんのお客さんがいました。
「新聞に昨日の事件が載って、たくさんのお客様が来てくれるようになりました。あっ、もう盗られないように、真珠と招き猫をケースに入れました。犯人を見つけてくれたお礼に、是非この店の特製ケーキをお土産に持ち帰ってください。」
「わあ、ありがとうございます!」
「それからお姉さん、手紙届けてくれてありがとう。」
知瀬菜さんがお姉ちゃんに言いました。
「えっ、あの手紙、お姉ちゃんが届けてくれたんだ!」
「実は、ね。事件が起こった時カフェの隣にいたから、知瀬菜さんに頼まれたんだ。」
2人は顔を見合わせて、笑いました。
そして家に帰って、家族と美味しく優雅カフェ特製ケーキを頂きました。
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