48 / 101
第48話 王立アカデミーと、知の迷宮
しおりを挟む
「……ここが、王立アカデミー……」
俺、カイトは、目の前にそびえ立つ壮麗な建物を、呆然と見上げていた。
白い大理石(たぶん)で作られた巨大な門、緻密な彫刻が施された壁、そして天高く伸びる尖塔。俺が普段出入りしている冒険者ギルドや、エレノアさんの店とは、世界の次元が違う。明らかに、選ばれし者たちのための学び舎だ。
門の前には、厳つい鎧を着た衛兵が立ち、出入りする人々(ほとんどが、上等な制服やローブを身にまとった学生や、学者風の老人たち)をチェックしている。……俺みたいな、薄汚れた冒険者風情が、本当に入っていい場所なんだろうか?
「さあ、行きましょうか、カイトさん」
俺の不安をよそに、エレノアさんは、まるで自宅の庭を歩くかのように、堂々と門へと向かう。衛兵たちは、彼女の姿を認めると、驚いたように目を見開き、慌てて敬礼して道を開けた!
「エ、エレオノラ様! ようこそお越しくださいました!」
「ええ、少し調べたいことがありまして。……こちらは、わたくしの助手ですわ」
エレオノラさんが俺を紹介すると、衛兵たちは俺に対しても、畏敬(あるいは、エレオノラ様の連れという物珍しさ?)の視線を向け、敬礼する。……居心地が悪い! ものすごく居心地が悪い!
(エレオノラさん、顔が利くってレベルじゃないぞ……!? 一体何者なんだ……!?)
今更ながら、隣を歩く魔女様の、底知れない影響力に身震いする。
アカデミーの敷地内は、外観以上に広大で、美しく整備されていた。緑豊かな中庭、歴史を感じさせる校舎、そして、俺たちの目的地である図書館は、その中でもひときわ大きく、荘厳な建物だった。
図書館の内部は、静寂と、古い紙の匂いに満ちていた。市立図書館よりもさらに多くの書物が、天井まで続く書架に整然と並べられている。利用者は皆、真剣な表情で書物を読みふけっており、物音一つ立てるのも憚られるような雰囲気だ。
「さて……まずは、『月長石』に関する地質学の資料から当たりましょうか。特殊鉱物に関する記録は、あちらの第二書庫のはずですわ」
エレノラさんは、慣れた様子で図書館の案内板を確認し、俺を導いていく。
特殊書庫と呼ばれるエリアは、さらに厳重な管理がされているようで、入り口では魔法的な認証が必要だったが、これもエレノラさんは(俺には何をやっているのかサっぱり分からない方法で)難なくクリアした。
「カイトさん、あなたはこちらの索引で、『月長石』および類似の鉱物に関する記述がある文献リストを検索していただけますか? わたくしは、あちらの棚を直接調べてみますわ」
エレノラさんに指示され、俺は分厚い索引簿と格闘することになった。知らない単語や、複雑な分類に頭を悩ませながら、必死にページをめくる。
(……だめだ、専門用語が多すぎて、さっぱり分からん……。それにしても、エレノラさん、すごい集中力だな……。あの難しい本を、どんどん読み進めてる……)
俺は、書架の間で、まるで水を得た魚のように古文書を読み解いていくエレノラさんの横顔を、こっそりと盗み見る。美しくて、知的で……やっぱり、住む世界が違う人なんだなぁ、と改めて実感する。
しばらくして、エレノラさんが俺の元へ戻ってきた。その手には、数冊の古びた本が抱えられている。
「いくつか、関連しそうな記述を見つけましたわ。『月長石』……やはり、非常に希少な鉱物で、強大な魔力が集まる場所、特に古い隕石の落下跡地や、地下深くの特殊な鉱脈でしか産出しないようです。この近辺では……『黒曜の峰』の廃坑道くらいしか、可能性はなさそうですわね」
「黒曜の峰……あそこは、危険な魔物が多くて、ギルドでも高ランク向けの場所じゃ……」
そんな場所から、どうやってサイラスは……?
「次に、『夜陰草』ですが……」
エレノラさんは、別の本を開く。
「こちらは、錬金術の項目で見つけました。『夜陰草』……暗月草とも呼ばれ、強い魔力を持つ植物。その『露』は、満月の夜、しかも特定の条件下でしか採取できない、極めて希少な錬金素材……。幻覚作用や、光を屈折させる効果があると記されていますわ。生育場所は……湿度の高い洞窟や、呪われた沼地など……これもまた、人が容易に立ち入れる場所ではありませんわね」
月長石も、夜陰草の露も、どちらも入手は極めて困難。しかも、それを複数回にわたって(数十年前の事件も含めれば)手に入れているとすれば……。
「……『月影のギルド』は、我々が考えている以上に、組織的で、高い技術力と……おそらくは、相当な『資金力』を持っている、と考えるべきですわね」
エレノラさんの声には、確かな警戒が滲んでいた。
「そんな連中が、この街で暗躍してるなんて……」
俺は、改めて事態の深刻さを思い知る。
「ですが、これで手掛かりは掴めましたわ」
エレノラさんは、地図を取り出し、先ほど名前が出た『黒曜の峰』や、近郊の沼地の位置を確認している。
「これらの素材の『供給源』を探れば、あるいはギルドの尻尾を掴めるかもしれません。あるいは……サイラス自身が、これらの場所に現れる可能性も……?」
俺たちの調査は、新たな段階へと進んだ。材料の入手経路を探るという、地道だが、しかし確実な一歩だ。
(……王立アカデミーなんて、すごい場所だったけど……結局、俺がやることは、地道な調査か……)
俺は、アカデミーの荘厳な図書館を出ながら、少しだけ肩を落とす。まあ、危険な最前線に立たされるよりは、ずっといいんだけど……。
「ふふ、カイトさん。何か面白い発見はありましたか? あなたの『特異体質』に関する記述とか」
エレノラさんが、隣で悪戯っぽく笑う。
「ありませんでしたよ! たぶん!」
俺は、むっとしながらも、彼女の後に続く。
この魔女様の手のひらの上で転がされていることには変わりないが、それでも、少しずつ、事件の核心へと近づいている。そんな確かな手応えを感じ始めていた。
俺、カイトは、目の前にそびえ立つ壮麗な建物を、呆然と見上げていた。
白い大理石(たぶん)で作られた巨大な門、緻密な彫刻が施された壁、そして天高く伸びる尖塔。俺が普段出入りしている冒険者ギルドや、エレノアさんの店とは、世界の次元が違う。明らかに、選ばれし者たちのための学び舎だ。
門の前には、厳つい鎧を着た衛兵が立ち、出入りする人々(ほとんどが、上等な制服やローブを身にまとった学生や、学者風の老人たち)をチェックしている。……俺みたいな、薄汚れた冒険者風情が、本当に入っていい場所なんだろうか?
「さあ、行きましょうか、カイトさん」
俺の不安をよそに、エレノアさんは、まるで自宅の庭を歩くかのように、堂々と門へと向かう。衛兵たちは、彼女の姿を認めると、驚いたように目を見開き、慌てて敬礼して道を開けた!
「エ、エレオノラ様! ようこそお越しくださいました!」
「ええ、少し調べたいことがありまして。……こちらは、わたくしの助手ですわ」
エレオノラさんが俺を紹介すると、衛兵たちは俺に対しても、畏敬(あるいは、エレオノラ様の連れという物珍しさ?)の視線を向け、敬礼する。……居心地が悪い! ものすごく居心地が悪い!
(エレオノラさん、顔が利くってレベルじゃないぞ……!? 一体何者なんだ……!?)
今更ながら、隣を歩く魔女様の、底知れない影響力に身震いする。
アカデミーの敷地内は、外観以上に広大で、美しく整備されていた。緑豊かな中庭、歴史を感じさせる校舎、そして、俺たちの目的地である図書館は、その中でもひときわ大きく、荘厳な建物だった。
図書館の内部は、静寂と、古い紙の匂いに満ちていた。市立図書館よりもさらに多くの書物が、天井まで続く書架に整然と並べられている。利用者は皆、真剣な表情で書物を読みふけっており、物音一つ立てるのも憚られるような雰囲気だ。
「さて……まずは、『月長石』に関する地質学の資料から当たりましょうか。特殊鉱物に関する記録は、あちらの第二書庫のはずですわ」
エレノラさんは、慣れた様子で図書館の案内板を確認し、俺を導いていく。
特殊書庫と呼ばれるエリアは、さらに厳重な管理がされているようで、入り口では魔法的な認証が必要だったが、これもエレノラさんは(俺には何をやっているのかサっぱり分からない方法で)難なくクリアした。
「カイトさん、あなたはこちらの索引で、『月長石』および類似の鉱物に関する記述がある文献リストを検索していただけますか? わたくしは、あちらの棚を直接調べてみますわ」
エレノラさんに指示され、俺は分厚い索引簿と格闘することになった。知らない単語や、複雑な分類に頭を悩ませながら、必死にページをめくる。
(……だめだ、専門用語が多すぎて、さっぱり分からん……。それにしても、エレノラさん、すごい集中力だな……。あの難しい本を、どんどん読み進めてる……)
俺は、書架の間で、まるで水を得た魚のように古文書を読み解いていくエレノラさんの横顔を、こっそりと盗み見る。美しくて、知的で……やっぱり、住む世界が違う人なんだなぁ、と改めて実感する。
しばらくして、エレノラさんが俺の元へ戻ってきた。その手には、数冊の古びた本が抱えられている。
「いくつか、関連しそうな記述を見つけましたわ。『月長石』……やはり、非常に希少な鉱物で、強大な魔力が集まる場所、特に古い隕石の落下跡地や、地下深くの特殊な鉱脈でしか産出しないようです。この近辺では……『黒曜の峰』の廃坑道くらいしか、可能性はなさそうですわね」
「黒曜の峰……あそこは、危険な魔物が多くて、ギルドでも高ランク向けの場所じゃ……」
そんな場所から、どうやってサイラスは……?
「次に、『夜陰草』ですが……」
エレノラさんは、別の本を開く。
「こちらは、錬金術の項目で見つけました。『夜陰草』……暗月草とも呼ばれ、強い魔力を持つ植物。その『露』は、満月の夜、しかも特定の条件下でしか採取できない、極めて希少な錬金素材……。幻覚作用や、光を屈折させる効果があると記されていますわ。生育場所は……湿度の高い洞窟や、呪われた沼地など……これもまた、人が容易に立ち入れる場所ではありませんわね」
月長石も、夜陰草の露も、どちらも入手は極めて困難。しかも、それを複数回にわたって(数十年前の事件も含めれば)手に入れているとすれば……。
「……『月影のギルド』は、我々が考えている以上に、組織的で、高い技術力と……おそらくは、相当な『資金力』を持っている、と考えるべきですわね」
エレノラさんの声には、確かな警戒が滲んでいた。
「そんな連中が、この街で暗躍してるなんて……」
俺は、改めて事態の深刻さを思い知る。
「ですが、これで手掛かりは掴めましたわ」
エレノラさんは、地図を取り出し、先ほど名前が出た『黒曜の峰』や、近郊の沼地の位置を確認している。
「これらの素材の『供給源』を探れば、あるいはギルドの尻尾を掴めるかもしれません。あるいは……サイラス自身が、これらの場所に現れる可能性も……?」
俺たちの調査は、新たな段階へと進んだ。材料の入手経路を探るという、地道だが、しかし確実な一歩だ。
(……王立アカデミーなんて、すごい場所だったけど……結局、俺がやることは、地道な調査か……)
俺は、アカデミーの荘厳な図書館を出ながら、少しだけ肩を落とす。まあ、危険な最前線に立たされるよりは、ずっといいんだけど……。
「ふふ、カイトさん。何か面白い発見はありましたか? あなたの『特異体質』に関する記述とか」
エレノラさんが、隣で悪戯っぽく笑う。
「ありませんでしたよ! たぶん!」
俺は、むっとしながらも、彼女の後に続く。
この魔女様の手のひらの上で転がされていることには変わりないが、それでも、少しずつ、事件の核心へと近づいている。そんな確かな手応えを感じ始めていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる