43 / 97
第二部 新規開店
第43話 お客様第一号
しおりを挟む
カラン――。
軽やかなベルの音に、店内の空気がピンと張り詰めた。陽人もリリアも、そしてカウンターの陰のギギも、固唾を飲んで入り口を見つめる。バルガスだけは相変わらずの無表情で、入り口近くに仁王立ちしている。
そこに現れたのは……お世辞にも裕福とは言えない風体の男だった。擦り切れた革鎧(かわよろい)はところどころ油で汚れ、腰に差した剣は鞘(さや)こそ立派だが、柄(つか)の装飾は剥げ落ちている。見るからに懐の寂しそうな、日雇いの冒険者といったところか。だが、その態度は妙にふてぶてしく、鷹のような目で店内をぐるりと見回した。
「ふん、ここが噂の『マカイ亭』か。思ったより小綺麗(こぎれい)じゃねえか」
その尊大な物言いに、陽人は内心「うわ、なんか面倒くさそうなのが来た……!」と顔を引きつらせた。記念すべき最初の客がこれか。
「い、いらっしゃいませー! あ、あの、お客様第一号様でございます! 大変光栄です! どうぞこちらのお席へ! おすすめメニューもございます!」
リリアが満面の笑顔で駆け寄るが、緊張と張り切りすぎで声は上擦り、異様に早口になっている。目がキラキラしているが、どこか必死さが滲み出ているのは否めない。
一方、カウンターの陰では、ギギが客の威圧感(本人は特に威圧しているつもりはないだろうが)に完全に縮み上がり、ぶるぶると震えている。客と目が合った瞬間、「ひっ!」と小さな悲鳴を上げて、完全にカウンターの下に潜ってしまった。
そしてバルガス。彼は入り口近くで腕組みしたまま、微動だにせず、ただ無言で男をジッと見つめている。その巨躯と無表情も相まって、まるで「一歩でも動いたら捻り潰す」と言わんばかりの威圧感を放っていた。
「……へ、へい、いらっしゃい! お、お好きな席へどうぞ!」
陽人はなんとか平静を装って声を出すが、自分でも声が少し裏返っているのが分かった。スタッフたちの珍行動に、早くも眩暈(めまい)がしそうだ。
男はそんな店内の奇妙な空気を気にするでもなく、一番手前の席にドカッと腰を下ろした。
「おう。で、何が食えるんだ? まさか、本当に魔族が食ってるようなゲテモノ料理でもあるのか?」
陽人が差し出した手書きのメニューを、男は疑わしげな手つきで受け取る。
「なになに……『獄炎鶏(ごくえんどり)の唐揚げ・涙目注意』? 『沼地の粘液風・滋養満点スープ』? 『絶望きのこのアヒージョ』……おいおい、ネーミングセンスどうなってんだ、ここは。食欲無くすぞ」
(うっ……やっぱりそう思うか……。魔界じゃ普通だったんだが……)
陽人は内心で冷や汗をかいた。
しかし、男は各メニューの横に書かれた値段を見て、少し目を見開いた。
「……ほう、安いじゃねえか。この界隈にしちゃ良心的だな」
男は顎を撫でながら、しばし考え込み、「よし」と手を打った。
「じゃあ、一番安いの……この『ゴブリンも大好き! 日替わりパンセット』とやらを一つ。それから……まあ、話のタネだ。この『獄炎鶏の唐揚げ』ってやつも食ってみるか。死にはしねえだろ」
「は、はい! かしこまりました!」
リリアが元気よくオーダーを取り、陽人は厨房へと駆け込んだ。
(よし、最初が肝心だ……! 人間の舌にも合うように、涙目唐辛子の量は少し控えめに……いや、でも名前が『涙目注意』だしな……よし、通常通りで!)
ややあって、料理が運ばれてきた。パンセットは見た目も普通で美味しそうだ。問題は唐揚げ。見るからに辛そうな、禍々しいほどの赤い衣を纏っている。そして、セットのスープ。これはメニューにないサービス品だが……色は鮮やかな緑色で、わずかにとろみがある。
男はまず、唐揚げを訝(いぶか)しげにつまみ上げ、匂いを嗅ぎ、「ふん」と鼻を鳴らしてから、恐る恐る口へと運んだ。
次の瞬間。
「ん…んぐっ!?!? か、辛(から)ーーーーーーーーっっっ!!!!」
男は椅子から飛び上がらんばかりの勢いで叫び、顔を真っ赤にして口を押さえた。目からは生理的な涙がボロボロと溢れている。
「み、水! 水をよこせぇっ!!」
「は、はいっ! ただいま!」
リリアが慌てて水の入ったピッチャーを差し出す。男はそれを奪い取るように受け取り、ラッパ飲みした。ぜぇぜぇと肩で息をしながら、涙目で陽人を睨みつける。
「て、てめえ……! 何しやがる! 殺す気か!」
「い、いえ、ですから『涙目注意』って書いてあったじゃないですか!」
「限度があるだろうが、限度が! ああもう、舌が痺れて……ん?」
男は口をもぐもぐさせながら、ふと動きを止めた。そして、おそるおそる、もう一つ唐揚げをつまむ。
「……いや、辛い! やっぱりめちゃくちゃ辛い! なのに……あれ? なんだこれ……美味い……?」
男は混乱した表情で、しかし確実に、三つ目の唐揚げを口に運んだ。辛さに顔を歪め、時折水を飲みながらも、その手は止まらない。
「は、はい! サービススープもどうぞ!」
リリアがおずおずと緑色のスープを差し出す。男は「こんな色のスープ飲めるか!」と一瞬睨んだが、唐揚げの辛さを和らげたい一心か、スプーンで一口すすった。
「……うおっ!? なんだこれ! 見た目に反して、妙にサッパリしてて……これも……イケるぞ!?」
結局、男は汗だくになり、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながらも、唐揚げとスープ、パンセットを綺麗に完食した。
「ふん……まあ、悪くはなかったぜ。特にあの緑のスープはな」男は立ち上がり、懐から銅貨を数枚取り出す。「次はもっとマシな名前の料理にしとけよ! 心臓に悪い!」
そう捨て台詞を残し、(しかし会計はきっちりと払い)、男は少しだけ満足げな、しかし疲労困憊といった様子で店を出て行った。
カラン――。
再び鳴ったベルの音とともに、店内には静寂が戻る。
陽人、リリア、そしていつの間にかカウンターから顔を出していたギギは、男が出て行った扉を、ただ呆然と見送っていた。バルガスだけが、ほんの少しだけ口角を上げたように見えたのは、気のせいだろうか。
「……嵐のような、お客さんでしたね」リリアがぽつりと言った。
「で、でも、美味しいって言ってくれました! 全部食べてくれました!」
「ひ、ひぃ……お、お金もちゃんと払ってくれました……怖かったけど……」
陽人は、どっと押し寄せた疲労感に、思わず近くのカウンターに手をついた。
「…………先が思いやられる……」
しかし、男が座っていたテーブルの上には、綺麗に空になった皿が残されている。そこに確かな手応えを感じて、陽人は疲れ切った顔の中に、ほんの少しだけ、笑みを浮かべた。
マカイ亭、波乱含みながらも、確かな一歩を踏み出した瞬間だった。
軽やかなベルの音に、店内の空気がピンと張り詰めた。陽人もリリアも、そしてカウンターの陰のギギも、固唾を飲んで入り口を見つめる。バルガスだけは相変わらずの無表情で、入り口近くに仁王立ちしている。
そこに現れたのは……お世辞にも裕福とは言えない風体の男だった。擦り切れた革鎧(かわよろい)はところどころ油で汚れ、腰に差した剣は鞘(さや)こそ立派だが、柄(つか)の装飾は剥げ落ちている。見るからに懐の寂しそうな、日雇いの冒険者といったところか。だが、その態度は妙にふてぶてしく、鷹のような目で店内をぐるりと見回した。
「ふん、ここが噂の『マカイ亭』か。思ったより小綺麗(こぎれい)じゃねえか」
その尊大な物言いに、陽人は内心「うわ、なんか面倒くさそうなのが来た……!」と顔を引きつらせた。記念すべき最初の客がこれか。
「い、いらっしゃいませー! あ、あの、お客様第一号様でございます! 大変光栄です! どうぞこちらのお席へ! おすすめメニューもございます!」
リリアが満面の笑顔で駆け寄るが、緊張と張り切りすぎで声は上擦り、異様に早口になっている。目がキラキラしているが、どこか必死さが滲み出ているのは否めない。
一方、カウンターの陰では、ギギが客の威圧感(本人は特に威圧しているつもりはないだろうが)に完全に縮み上がり、ぶるぶると震えている。客と目が合った瞬間、「ひっ!」と小さな悲鳴を上げて、完全にカウンターの下に潜ってしまった。
そしてバルガス。彼は入り口近くで腕組みしたまま、微動だにせず、ただ無言で男をジッと見つめている。その巨躯と無表情も相まって、まるで「一歩でも動いたら捻り潰す」と言わんばかりの威圧感を放っていた。
「……へ、へい、いらっしゃい! お、お好きな席へどうぞ!」
陽人はなんとか平静を装って声を出すが、自分でも声が少し裏返っているのが分かった。スタッフたちの珍行動に、早くも眩暈(めまい)がしそうだ。
男はそんな店内の奇妙な空気を気にするでもなく、一番手前の席にドカッと腰を下ろした。
「おう。で、何が食えるんだ? まさか、本当に魔族が食ってるようなゲテモノ料理でもあるのか?」
陽人が差し出した手書きのメニューを、男は疑わしげな手つきで受け取る。
「なになに……『獄炎鶏(ごくえんどり)の唐揚げ・涙目注意』? 『沼地の粘液風・滋養満点スープ』? 『絶望きのこのアヒージョ』……おいおい、ネーミングセンスどうなってんだ、ここは。食欲無くすぞ」
(うっ……やっぱりそう思うか……。魔界じゃ普通だったんだが……)
陽人は内心で冷や汗をかいた。
しかし、男は各メニューの横に書かれた値段を見て、少し目を見開いた。
「……ほう、安いじゃねえか。この界隈にしちゃ良心的だな」
男は顎を撫でながら、しばし考え込み、「よし」と手を打った。
「じゃあ、一番安いの……この『ゴブリンも大好き! 日替わりパンセット』とやらを一つ。それから……まあ、話のタネだ。この『獄炎鶏の唐揚げ』ってやつも食ってみるか。死にはしねえだろ」
「は、はい! かしこまりました!」
リリアが元気よくオーダーを取り、陽人は厨房へと駆け込んだ。
(よし、最初が肝心だ……! 人間の舌にも合うように、涙目唐辛子の量は少し控えめに……いや、でも名前が『涙目注意』だしな……よし、通常通りで!)
ややあって、料理が運ばれてきた。パンセットは見た目も普通で美味しそうだ。問題は唐揚げ。見るからに辛そうな、禍々しいほどの赤い衣を纏っている。そして、セットのスープ。これはメニューにないサービス品だが……色は鮮やかな緑色で、わずかにとろみがある。
男はまず、唐揚げを訝(いぶか)しげにつまみ上げ、匂いを嗅ぎ、「ふん」と鼻を鳴らしてから、恐る恐る口へと運んだ。
次の瞬間。
「ん…んぐっ!?!? か、辛(から)ーーーーーーーーっっっ!!!!」
男は椅子から飛び上がらんばかりの勢いで叫び、顔を真っ赤にして口を押さえた。目からは生理的な涙がボロボロと溢れている。
「み、水! 水をよこせぇっ!!」
「は、はいっ! ただいま!」
リリアが慌てて水の入ったピッチャーを差し出す。男はそれを奪い取るように受け取り、ラッパ飲みした。ぜぇぜぇと肩で息をしながら、涙目で陽人を睨みつける。
「て、てめえ……! 何しやがる! 殺す気か!」
「い、いえ、ですから『涙目注意』って書いてあったじゃないですか!」
「限度があるだろうが、限度が! ああもう、舌が痺れて……ん?」
男は口をもぐもぐさせながら、ふと動きを止めた。そして、おそるおそる、もう一つ唐揚げをつまむ。
「……いや、辛い! やっぱりめちゃくちゃ辛い! なのに……あれ? なんだこれ……美味い……?」
男は混乱した表情で、しかし確実に、三つ目の唐揚げを口に運んだ。辛さに顔を歪め、時折水を飲みながらも、その手は止まらない。
「は、はい! サービススープもどうぞ!」
リリアがおずおずと緑色のスープを差し出す。男は「こんな色のスープ飲めるか!」と一瞬睨んだが、唐揚げの辛さを和らげたい一心か、スプーンで一口すすった。
「……うおっ!? なんだこれ! 見た目に反して、妙にサッパリしてて……これも……イケるぞ!?」
結局、男は汗だくになり、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながらも、唐揚げとスープ、パンセットを綺麗に完食した。
「ふん……まあ、悪くはなかったぜ。特にあの緑のスープはな」男は立ち上がり、懐から銅貨を数枚取り出す。「次はもっとマシな名前の料理にしとけよ! 心臓に悪い!」
そう捨て台詞を残し、(しかし会計はきっちりと払い)、男は少しだけ満足げな、しかし疲労困憊といった様子で店を出て行った。
カラン――。
再び鳴ったベルの音とともに、店内には静寂が戻る。
陽人、リリア、そしていつの間にかカウンターから顔を出していたギギは、男が出て行った扉を、ただ呆然と見送っていた。バルガスだけが、ほんの少しだけ口角を上げたように見えたのは、気のせいだろうか。
「……嵐のような、お客さんでしたね」リリアがぽつりと言った。
「で、でも、美味しいって言ってくれました! 全部食べてくれました!」
「ひ、ひぃ……お、お金もちゃんと払ってくれました……怖かったけど……」
陽人は、どっと押し寄せた疲労感に、思わず近くのカウンターに手をついた。
「…………先が思いやられる……」
しかし、男が座っていたテーブルの上には、綺麗に空になった皿が残されている。そこに確かな手応えを感じて、陽人は疲れ切った顔の中に、ほんの少しだけ、笑みを浮かべた。
マカイ亭、波乱含みながらも、確かな一歩を踏み出した瞬間だった。
36
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
元侯爵令嬢の異世界薬膳料理~転生先はみんな食事に興味が無い世界だったので、美味しいご飯で人の身も心も癒します~
向原 行人
ファンタジー
異世界へ転生して数日。十七歳の侯爵令嬢、アリスとして目覚めた私は、早くも限界を迎えていた。
というのも、この世界……みんな食事に興味が無くて、毎食パンとハムだけとか、ハムがチーズに変わるとか、せいぜいその程度だ。
料理というより、食材を並べているだけって感じがする。
元日本人の私としては温かいご飯がたべたいので、自分で食事を作るというと、「貴族が料理など下賤なことをするのは恥だ!」と、意味不明な怒られ方をした。
わかった……だったら、私は貴族を辞める!
家には兄が二人もいるし、姉だっているから問題無いでしょ。
宛てもなく屋敷を飛び出した私は、小さな村で更に酷い食事事情を目の当たりにする。
育ち盛りの子供たちや、身体を使う冒険者たちが、それだけしか食べないなんて……よし、美味しいご飯でみんなも私も幸せになろう!
医食同源! 大食いモフモフ聖獣に、胃袋を掴んでしまった騎士隊長と一緒に、異世界で美味しくて身体に良い食材探しだ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
『今日も平和に暮らしたいだけなのに、スキルが増えていく主婦です』
チャチャ
ファンタジー
毎日ドタバタ、でもちょっと幸せな日々。
家事を終えて、趣味のゲームをしていた主婦・麻衣のスマホに、ある日突然「スキル習得」の謎メッセージが届く!?
主婦のスキル習得ライフ、今日ものんびり始まります。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる