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第三章 魔王様、アルバイトは時給千円からです!
第74話 絶望のジュレと、前借りという名の屈辱
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【異世界・王宮大厨房】
厨房は、デザートを前にした独特の熱気に包まれていた。グラント陣営からは、芸術的なチョコレートムースが次々と送り出され、その甘美な香りが漂う。一方、マカイ亭チームも最後の仕上げに集中していた。
「よし、ギギ! 光苔パウダー、いい感じだ! リリア、フルーツの配置も完璧! バルガス、その飴細工、震えずに乗せられるか!?」 「ひぃぃ! こ、今度こそ、人生最大の集中ですぅ!」 「任せてください、シェフ! 愛情込めてます!」 「……ウス」
陽人は、完成しつつある『希望の夜明け・フルーツと光苔(ひかりごけ)のジュレ』に、満足げな笑みを浮かべていた。淡く発光する苔のパウダーが、色とりどりのフルーツが沈むジュレの中で、まるで星屑のように瞬いている。これならば、グラントの濃厚なムースとは違う、爽やかさと驚きを提供できるはずだ。
「さあ、最後の味見だ。最終チェックを……」 陽人が、小さなスプーンでジュレをすくい、口に運ぼうとした、その瞬間だった。
「――っ!?」
かすかな違和感。嗅覚が、本能が、危険信号を発していた。いつもと違う、微かな薬品のような…いや、もっと刺激的な、痺れるような匂い。 陽人は顔色を変え、隣にいたギギに鋭く命じた。
「ギギ! 匂いを嗅いでみろ! 何か変じゃないか!?」 ギギは、そのゴブリン特有の鋭敏な嗅覚で、恐る恐るジュレに鼻を近づけた。そして、次の瞬間、顔を真っ青にして飛び退いた。 「ひぃぃぃぃぃぃっ!! こ、これ! ダメです! 舌が、舌がビリビリする匂いです! 『魔痺れ草(ましびれぐさ)』の汁が混ざってますぅぅ!」
『魔痺れ草』――魔界に自生する、強力な神経毒を持つ植物。少量ならば薬にもなるが、一定量を超えれば、味覚を麻痺させ、激しい嘔吐感を引き起こす。致死性はないが、晩餐会で提供すれば大惨事、大失態となることは間違いない。
「くそっ! やられた! いつの間に!」 陽人の脳裏に、先ほどの厨房の照明の瞬きと、棚の影で動いた気配が蘇る。あの時だ! 混乱に乗じて、誰かがジュレに細工を…!
「ど、どうするんですか、シェフ! もう時間はありません! メインは下げられて、お客様はデザートを待ってます!」 リリアがパニック寸前の声で叫ぶ。厨房の時計は、刻一刻とタイムリミットが迫っていることを告げていた。作り直す時間など、到底ない。
ボルドア子爵の、勝ち誇ったような顔が目に浮かぶ。ここで失敗すれば、「魔族の食材はやはり危険」「下町の料理人に王宮の晩餐会は荷が重すぎた」という格好の口実を与えてしまう。全てが、終わる。
陽人は、悔しさに唇を噛み締め、拳を握りしめた。 その時だった。
「……騒々しいな。何があった、下町の料理人」 静かな声と共に、グラントが音もなく隣に立っていた。彼のデザートは、既に全て運び出された後らしい。 「グラントさん……」 陽人は、屈辱を押し殺し、事の次第を短く説明した。グラントは眉一つ動かさず、陽人が絶望的な顔で見つめる『魔痺れ草』入りのジュレを一瞥した。
「……ふん。姑息な真似を。料理への冒涜だ」 グラントは吐き捨てるように言った。彼の表情からは、陽人への同情ではなく、料理そのものを汚されたことへの、純粋な怒りが感じられた。 「だが、自業自得でもある。危機管理の甘さが招いた結果だ。この晩餐会、お前はこれで終わりか?」 その言葉は、冷たく突き放すようでありながら、どこか陽人の覚悟を試しているようにも聞こえた。
陽人は、顔を上げた。その目には、まだ諦めの色はない。 「……いいえ。まだです。俺は……俺たちは、まだ、終われない!」
その答えを聞いて、グラントは初めて、ほんのわずかに口角を上げた。 「……ならば、足掻いてみせろ」 彼はそう言うと、自陣の片付けを始めていた助手に、短く命じた。 「おい。そこの予備のクリームとベリー、少し分けてやれ。……ほんの、少しだけだぞ」 「えっ!? し、しかし、料理長…!」 「いいから、やれ」
助手は戸惑いながらも、グラントの厳命に従い、最高級の生クリームと、艶やかなベリーが盛られたボウルを、陽人の前に差し出した。 「あ、あの……ありがとうございます!」 陽人が頭を下げると、グラントは「勘違いするな」と背を向けた。 「貴様のためではない。この晩餐会を、くだらぬ妨害で汚されたまま終わらせたくないだけだ。……だが、借り物の材料で何ができる? 見せてもらおうか、下町の料理人の『心意気』とやらを」
グラントの、あまりにもツンデレな激励(?)。陽人は、驚きと感謝と、そして新たな闘志で胸を熱くした。 (借り物の材料……いや、違う! これは、繋がれたバトンだ!) 陽人は、クリームとベリーを受け取ると、仲間たちに向かって叫んだ。 「リリア、ギギ、バルガス! 緊急作戦開始だ! グラントさんから頂いたこの材料で、即興デザートを作るぞ! 時間がない! 全力でいくぞ!」 「「「はいっ!(……ウス)」」」 絶望の淵から、再びマカイ亭チームの反撃が始まろうとしていた。
【日本・横浜・河原】
魔王ゼファーは、己の人生における、新たな屈辱のページを刻んでいた。 「……オヤカタよ。その…『前借り』という制度について、詳しく聞きたいのだが」 バーベキューの喧騒から少し離れた場所で、ゼファーは神妙な面持ちで、オヤカタに切り出した。スマホに表示された『オヤチン(家賃)』という謎の文字列と、ギギの必死の説明(「払わないと道端で寝ることになりますぅ!」)により、彼は自分が金銭的な危機に瀕していることを、ようやく理解したのだ。
「ん? 前借り? ゼファーさん、金足りねえのか?」 オヤカタは、酔いも手伝ってか、あっけらかんと尋ねる。 「いや、足りぬというか……我が『研究計画』において、予期せぬ『予算不足』が発生したのだ。これは由々しき事態であり、早期の『資金調達』が必要不可欠であると判断した」 ゼファーは、必死に威厳を保ちながら、遠回しに窮状を訴える。
「ははは! 難しく言うなあ! 要するに、給料日前でピンチってことだろ?」 オヤカタは豪快に笑い飛ばし、ポケットから財布を取り出した。 「しょうがねえなあ! ゼファーさんにはいつも助けられてるからな! ほらよ、これで美味いもんでも食え!」 そう言って、彼は数枚の千円札をゼファーに手渡した。
「……む」 ゼファーは、差し出された紙幣を、複雑な表情で見つめていた。 (……これが、『前借り』…いや、これは、もはや『施し』に近いのではないか……?) 王として、他者から情けを受けることなど、ありえなかった。だが、今の自分には、これを受け取るしか、生き延びる術がない。
「……恩に着る、オヤカタ」 ゼファーは、短く、しかし重々しく礼を述べ、紙幣を受け取った。その指は、かすかに震えていた。
(屈辱だ…! だが、この借りは、必ず返す…! 倍にしてな…!) 内心で雪辱を誓うゼファーの横で、ギギが目をキラキラさせていた。 「ま、魔王様! これで、明日のご飯も安泰です! あの『ぎゅうにゅう』という白い飲み物も買えます!」 「……うむ」
ゼファーは、ギギの無邪気な喜びを見て、少しだけ心が和むのを感じた。そして、彼はバーベキューコンロの方へ向き直った。 「……オヤカタよ。先ほどの『焦げた肉』…まだ残っておるか?」 「ん? ああ、あるけどよ。どうした?」 「我が『理論』を、少々、修正する必要があるかもしれん。……もう一度、焼かせてもらえぬか? 今度は、『勘』とやらを、試してみたい」
ゼファーの目に、新たな探求の光が灯る。 理論だけではない。経験だけでもない。その両方を融合させた先に、真の「美味」があるのかもしれない。 魔王の、不器用で、しかし真摯な料理への道は、焦げた肉の味と共に、新たな章へと進もうとしていた。
厨房は、デザートを前にした独特の熱気に包まれていた。グラント陣営からは、芸術的なチョコレートムースが次々と送り出され、その甘美な香りが漂う。一方、マカイ亭チームも最後の仕上げに集中していた。
「よし、ギギ! 光苔パウダー、いい感じだ! リリア、フルーツの配置も完璧! バルガス、その飴細工、震えずに乗せられるか!?」 「ひぃぃ! こ、今度こそ、人生最大の集中ですぅ!」 「任せてください、シェフ! 愛情込めてます!」 「……ウス」
陽人は、完成しつつある『希望の夜明け・フルーツと光苔(ひかりごけ)のジュレ』に、満足げな笑みを浮かべていた。淡く発光する苔のパウダーが、色とりどりのフルーツが沈むジュレの中で、まるで星屑のように瞬いている。これならば、グラントの濃厚なムースとは違う、爽やかさと驚きを提供できるはずだ。
「さあ、最後の味見だ。最終チェックを……」 陽人が、小さなスプーンでジュレをすくい、口に運ぼうとした、その瞬間だった。
「――っ!?」
かすかな違和感。嗅覚が、本能が、危険信号を発していた。いつもと違う、微かな薬品のような…いや、もっと刺激的な、痺れるような匂い。 陽人は顔色を変え、隣にいたギギに鋭く命じた。
「ギギ! 匂いを嗅いでみろ! 何か変じゃないか!?」 ギギは、そのゴブリン特有の鋭敏な嗅覚で、恐る恐るジュレに鼻を近づけた。そして、次の瞬間、顔を真っ青にして飛び退いた。 「ひぃぃぃぃぃぃっ!! こ、これ! ダメです! 舌が、舌がビリビリする匂いです! 『魔痺れ草(ましびれぐさ)』の汁が混ざってますぅぅ!」
『魔痺れ草』――魔界に自生する、強力な神経毒を持つ植物。少量ならば薬にもなるが、一定量を超えれば、味覚を麻痺させ、激しい嘔吐感を引き起こす。致死性はないが、晩餐会で提供すれば大惨事、大失態となることは間違いない。
「くそっ! やられた! いつの間に!」 陽人の脳裏に、先ほどの厨房の照明の瞬きと、棚の影で動いた気配が蘇る。あの時だ! 混乱に乗じて、誰かがジュレに細工を…!
「ど、どうするんですか、シェフ! もう時間はありません! メインは下げられて、お客様はデザートを待ってます!」 リリアがパニック寸前の声で叫ぶ。厨房の時計は、刻一刻とタイムリミットが迫っていることを告げていた。作り直す時間など、到底ない。
ボルドア子爵の、勝ち誇ったような顔が目に浮かぶ。ここで失敗すれば、「魔族の食材はやはり危険」「下町の料理人に王宮の晩餐会は荷が重すぎた」という格好の口実を与えてしまう。全てが、終わる。
陽人は、悔しさに唇を噛み締め、拳を握りしめた。 その時だった。
「……騒々しいな。何があった、下町の料理人」 静かな声と共に、グラントが音もなく隣に立っていた。彼のデザートは、既に全て運び出された後らしい。 「グラントさん……」 陽人は、屈辱を押し殺し、事の次第を短く説明した。グラントは眉一つ動かさず、陽人が絶望的な顔で見つめる『魔痺れ草』入りのジュレを一瞥した。
「……ふん。姑息な真似を。料理への冒涜だ」 グラントは吐き捨てるように言った。彼の表情からは、陽人への同情ではなく、料理そのものを汚されたことへの、純粋な怒りが感じられた。 「だが、自業自得でもある。危機管理の甘さが招いた結果だ。この晩餐会、お前はこれで終わりか?」 その言葉は、冷たく突き放すようでありながら、どこか陽人の覚悟を試しているようにも聞こえた。
陽人は、顔を上げた。その目には、まだ諦めの色はない。 「……いいえ。まだです。俺は……俺たちは、まだ、終われない!」
その答えを聞いて、グラントは初めて、ほんのわずかに口角を上げた。 「……ならば、足掻いてみせろ」 彼はそう言うと、自陣の片付けを始めていた助手に、短く命じた。 「おい。そこの予備のクリームとベリー、少し分けてやれ。……ほんの、少しだけだぞ」 「えっ!? し、しかし、料理長…!」 「いいから、やれ」
助手は戸惑いながらも、グラントの厳命に従い、最高級の生クリームと、艶やかなベリーが盛られたボウルを、陽人の前に差し出した。 「あ、あの……ありがとうございます!」 陽人が頭を下げると、グラントは「勘違いするな」と背を向けた。 「貴様のためではない。この晩餐会を、くだらぬ妨害で汚されたまま終わらせたくないだけだ。……だが、借り物の材料で何ができる? 見せてもらおうか、下町の料理人の『心意気』とやらを」
グラントの、あまりにもツンデレな激励(?)。陽人は、驚きと感謝と、そして新たな闘志で胸を熱くした。 (借り物の材料……いや、違う! これは、繋がれたバトンだ!) 陽人は、クリームとベリーを受け取ると、仲間たちに向かって叫んだ。 「リリア、ギギ、バルガス! 緊急作戦開始だ! グラントさんから頂いたこの材料で、即興デザートを作るぞ! 時間がない! 全力でいくぞ!」 「「「はいっ!(……ウス)」」」 絶望の淵から、再びマカイ亭チームの反撃が始まろうとしていた。
【日本・横浜・河原】
魔王ゼファーは、己の人生における、新たな屈辱のページを刻んでいた。 「……オヤカタよ。その…『前借り』という制度について、詳しく聞きたいのだが」 バーベキューの喧騒から少し離れた場所で、ゼファーは神妙な面持ちで、オヤカタに切り出した。スマホに表示された『オヤチン(家賃)』という謎の文字列と、ギギの必死の説明(「払わないと道端で寝ることになりますぅ!」)により、彼は自分が金銭的な危機に瀕していることを、ようやく理解したのだ。
「ん? 前借り? ゼファーさん、金足りねえのか?」 オヤカタは、酔いも手伝ってか、あっけらかんと尋ねる。 「いや、足りぬというか……我が『研究計画』において、予期せぬ『予算不足』が発生したのだ。これは由々しき事態であり、早期の『資金調達』が必要不可欠であると判断した」 ゼファーは、必死に威厳を保ちながら、遠回しに窮状を訴える。
「ははは! 難しく言うなあ! 要するに、給料日前でピンチってことだろ?」 オヤカタは豪快に笑い飛ばし、ポケットから財布を取り出した。 「しょうがねえなあ! ゼファーさんにはいつも助けられてるからな! ほらよ、これで美味いもんでも食え!」 そう言って、彼は数枚の千円札をゼファーに手渡した。
「……む」 ゼファーは、差し出された紙幣を、複雑な表情で見つめていた。 (……これが、『前借り』…いや、これは、もはや『施し』に近いのではないか……?) 王として、他者から情けを受けることなど、ありえなかった。だが、今の自分には、これを受け取るしか、生き延びる術がない。
「……恩に着る、オヤカタ」 ゼファーは、短く、しかし重々しく礼を述べ、紙幣を受け取った。その指は、かすかに震えていた。
(屈辱だ…! だが、この借りは、必ず返す…! 倍にしてな…!) 内心で雪辱を誓うゼファーの横で、ギギが目をキラキラさせていた。 「ま、魔王様! これで、明日のご飯も安泰です! あの『ぎゅうにゅう』という白い飲み物も買えます!」 「……うむ」
ゼファーは、ギギの無邪気な喜びを見て、少しだけ心が和むのを感じた。そして、彼はバーベキューコンロの方へ向き直った。 「……オヤカタよ。先ほどの『焦げた肉』…まだ残っておるか?」 「ん? ああ、あるけどよ。どうした?」 「我が『理論』を、少々、修正する必要があるかもしれん。……もう一度、焼かせてもらえぬか? 今度は、『勘』とやらを、試してみたい」
ゼファーの目に、新たな探求の光が灯る。 理論だけではない。経験だけでもない。その両方を融合させた先に、真の「美味」があるのかもしれない。 魔王の、不器用で、しかし真摯な料理への道は、焦げた肉の味と共に、新たな章へと進もうとしていた。
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