85 / 97
第三章 魔王様、アルバイトは時給千円からです!
第84話 法廷のコンソメ、反逆のボルシチ
しおりを挟む
【異世界・王都料理ギルド本部】
そこは、厨房(キッチン)ではなかった。 大理石の床が冷たく輝き、天井は教会のドームのように高い。半円状に設えられた審査員席には、料理ギルドの幹部である、恰幅の良い老人たちがずらりと並んでいる。その顔には「伝統」と「権威」と「頑固」という三文字が、深く刻み込まれていた。 空気は重く、静かで、まるで法廷だ。今まさに、被告人・橘陽人の「罪状」が読み上げられようとしていた。
「ひぃぃぃ……!」 ギギは、会場のあまりの威圧感に、バルガスの巨大な足の後ろに完全に隠れ、小刻みに震えている。 「し、シェフ……どうしましょう。あの人たちの視線、お肉の鮮度をチェックする時より怖いです……!」 リリアも、顔を真っ青にして、陽人のエプロンの裾を掴んでいる。
「……大丈夫だ」 陽人は、二人(と一匹?)に、無理やり笑顔を作って見せた。 「ここは、王宮(アウェー)じゃない。料理ギルドだ。あいつらも、俺たちも、同じ料理人だ。……だったら、ここは俺たちの戦場(ホーム)だ」 その声には、不思議なほどの落ち着きがあった。彼は、会場の中央に設置された簡易調理台の前に立つと、愛用の包丁セットをカタン、と静かに置いた。
審査委員長――ギルドで最も厳格とされる、眉毛の長い老人――が、咳払い一つで静寂を深めた。 「……橘陽人。貴殿の料理が、王都の食文化の『品格』を著しく損なうという訴えが出ている。この公聴審査会は、その真偽を、貴殿の『料理』そのもので、見極めるための場である」 その声は、温かみなど一切ない、事務的な響きだった。
「……言い訳は、ありません」 陽人は、審査員たちを真っ直ぐに見据えた。 「俺の料理が『品格がない』と言うのなら、それを証明するのも、また料理でしかありません。……どうか、ご覧いただきたい。俺の、俺たちの、全てを」
陽人はそう言うと、持参した一つの奇妙な鍋をコンロに置いた。 中央で真っ二つに仕切られた、陰陽魚(インヤンフィッシュ)の模様のような、特注の鍋。
「な……なんだ、あの鍋は?」 「ふざけているのか? 鍋を二つ使えばよかろうに…」 審査員たちがざわつくのを無視し、陽人は鍋の片方に、透き通った黄金色の液体――最高級のブイヨン――を注ぎ入れた。 「こちらでは、ギルドの皆様が重んじる『伝統』と『品格』の象徴。王宮直伝のレシピに基づいた、『コンソメ・ロワイヤル』を作ります」
その言葉に、審査員たちは(まあ、それなら…)という表情で頷く。 だが、次の瞬間、彼らの眉がつり上がった。
陽人は、鍋のもう片方に、ドバドバと、赤黒く、見るからに野蛮な液体――魔界スパイスとトマトを煮詰めたベース――を注ぎ入れたのだ。 「なっ!?」 「そして、こちらでは――」 陽人は、ニヤリと笑った。 「我が店『マカイ亭』の魂。伝統も品格もぶち壊す、『混沌(カオス)の闇鍋ボルシチ』を作ります」
「「「な、なんだとーーーっ!?」」」 審査員席が、蜂の巣をつついたような騒ぎになった。 「き、貴様! この神聖な審査会を愚弄するか!」 「一つの鍋で、聖と邪を同時に調理するなど、料理への冒涜だ!」 昨日陽人の店に来た幹部が、顔を真っ赤にして叫ぶ。
「冒涜、ですか?」 陽人は、包丁を握り、驚くべき速さで野菜を刻みながら、静かに、しかし力強く言い返した。 「俺には、どっちも『聖』ですよ。どっちも、人が『美味い』って笑顔になる、最高の料理だ。――それを今から、あんたたちの舌に、叩き込んでやる!」
そのあまりにも不遜な宣言に、審査員たちは言葉を失い、ただ怒りに震える。 陽人の背後では、リリアが「(シェフ、かっこいーー!)」と目を輝かせ、ギギが「(あ、あんなこと言って、スープに毒入れられたりしませんか!?)」と震え、バルガスが「……合理的だ」と一人納得していた。 前代未聞の「異種料理対決(鍋の中で)」の火蓋が、今、切って落とされた。
【日本・横浜・工事現場】
魔王ゼファーは、己の社会的地位が、一夜にして劇的に向上したことを実感していた。 「ゼファーさん! 昨日はマジあざっした!」 「この缶コーヒー、差し入れっス!」 「うちのカミさんが、あんた『水神様』かって! 昨日の夜、赤飯炊いてたぜ!」
現場事務所で、作業員たちから手厚い歓迎(と大量の缶コーヒー)を受け、ゼファーは満更でもない表情で玉座(パイプ椅子)に腰かけていた。 (ふん。我が治水技術、この世界でも通用したか。民が王を称えるのは、当然の理よ) 彼が悦に入っていると、オヤカタが、分厚い封筒を「ほらよ」と差し出してきた。
「昨日、大活躍だったからな。社長から、特別手当だ。持ってけ」 「……ほう? 報酬、か」 ゼファーが中身を一瞥すると、そこには昨日までの日給とは比較にならない、数枚の福沢諭吉が入っていた。 (……なるほど。この世界は、労働力だけでなく、『成果(リザルト)』に対しても、正当な対価を支払うシステムか。合理的だ)
魔王は、新たな社会の仕組みを学習し、静かに頷いた。 その時、ギギが、ゼファーの真新しい魔導具(中古スマホ)を、ビクビクしながら差し出してきた。 「ま、魔王様! また『メール』という名の果たし状が……! 今度は、『やくしょ』からです!」 「……やくしょ?」
ゼファーがスマホの画面を覗き込むと、そこには、『【横浜市】国民健康保険証交付のお知らせ』という、彼にはまだ解読不能なタイトルが表示されていた。 「……む。『けんこう・ほけんしょう』……? いかなる武具だ? 我がHP(ヒットポイント)かMP(マジックポイント)を底上げする、神聖な護符(アミュレット)か?」 「ひぃぃ! きっと、それがあれば、魔王様は無敵です!」
ゼファーは、昨日手に入れた「カネ」の力で、さらなる「力(装備品?)」が手に入ると確信し、オヤカタに尋ねた。 「オヤカタよ。この『やくしょ』なる場所は、どこにある? 我は、この『けんこう・ほけんしょう』なる装備品を、手に入れねばならぬ」 「……は?」
オヤカタは、ゼファーの真剣すぎる問いに、一瞬、何を言われたのか分からないという顔をした。 「…やくしょ? ああ、市役所のことか? そこ曲がった先にあるけどよ。……装備品? ゼファーさん、それ、ただの保険証だよ? 病院行くときに安くなるやつ」 「びょういん!? 我が『状態異常耐性(ステータスレジスト)』を、さらに高めるための施設か!」 「……あんた、やっぱ面白いなあ!」
オヤカタは、ゼファーの盛大な勘違いを、いつもの「魔王様ジョーク」と受け取り、腹を抱えて笑っている。 ゼファーは、笑われている意味が分からぬまま、しかし「病院」という新たな「ダンジョン」と、「保険証」という「装備品」の存在に、統治者としての探求心を燃やすのだった。 (よし、ギギよ! 午後は『やくしょ』に赴き、我らの『耐性』を強化するぞ!)
魔王の、社会科見学(という名の勘違い行脚)は、まだまだ続く。
そこは、厨房(キッチン)ではなかった。 大理石の床が冷たく輝き、天井は教会のドームのように高い。半円状に設えられた審査員席には、料理ギルドの幹部である、恰幅の良い老人たちがずらりと並んでいる。その顔には「伝統」と「権威」と「頑固」という三文字が、深く刻み込まれていた。 空気は重く、静かで、まるで法廷だ。今まさに、被告人・橘陽人の「罪状」が読み上げられようとしていた。
「ひぃぃぃ……!」 ギギは、会場のあまりの威圧感に、バルガスの巨大な足の後ろに完全に隠れ、小刻みに震えている。 「し、シェフ……どうしましょう。あの人たちの視線、お肉の鮮度をチェックする時より怖いです……!」 リリアも、顔を真っ青にして、陽人のエプロンの裾を掴んでいる。
「……大丈夫だ」 陽人は、二人(と一匹?)に、無理やり笑顔を作って見せた。 「ここは、王宮(アウェー)じゃない。料理ギルドだ。あいつらも、俺たちも、同じ料理人だ。……だったら、ここは俺たちの戦場(ホーム)だ」 その声には、不思議なほどの落ち着きがあった。彼は、会場の中央に設置された簡易調理台の前に立つと、愛用の包丁セットをカタン、と静かに置いた。
審査委員長――ギルドで最も厳格とされる、眉毛の長い老人――が、咳払い一つで静寂を深めた。 「……橘陽人。貴殿の料理が、王都の食文化の『品格』を著しく損なうという訴えが出ている。この公聴審査会は、その真偽を、貴殿の『料理』そのもので、見極めるための場である」 その声は、温かみなど一切ない、事務的な響きだった。
「……言い訳は、ありません」 陽人は、審査員たちを真っ直ぐに見据えた。 「俺の料理が『品格がない』と言うのなら、それを証明するのも、また料理でしかありません。……どうか、ご覧いただきたい。俺の、俺たちの、全てを」
陽人はそう言うと、持参した一つの奇妙な鍋をコンロに置いた。 中央で真っ二つに仕切られた、陰陽魚(インヤンフィッシュ)の模様のような、特注の鍋。
「な……なんだ、あの鍋は?」 「ふざけているのか? 鍋を二つ使えばよかろうに…」 審査員たちがざわつくのを無視し、陽人は鍋の片方に、透き通った黄金色の液体――最高級のブイヨン――を注ぎ入れた。 「こちらでは、ギルドの皆様が重んじる『伝統』と『品格』の象徴。王宮直伝のレシピに基づいた、『コンソメ・ロワイヤル』を作ります」
その言葉に、審査員たちは(まあ、それなら…)という表情で頷く。 だが、次の瞬間、彼らの眉がつり上がった。
陽人は、鍋のもう片方に、ドバドバと、赤黒く、見るからに野蛮な液体――魔界スパイスとトマトを煮詰めたベース――を注ぎ入れたのだ。 「なっ!?」 「そして、こちらでは――」 陽人は、ニヤリと笑った。 「我が店『マカイ亭』の魂。伝統も品格もぶち壊す、『混沌(カオス)の闇鍋ボルシチ』を作ります」
「「「な、なんだとーーーっ!?」」」 審査員席が、蜂の巣をつついたような騒ぎになった。 「き、貴様! この神聖な審査会を愚弄するか!」 「一つの鍋で、聖と邪を同時に調理するなど、料理への冒涜だ!」 昨日陽人の店に来た幹部が、顔を真っ赤にして叫ぶ。
「冒涜、ですか?」 陽人は、包丁を握り、驚くべき速さで野菜を刻みながら、静かに、しかし力強く言い返した。 「俺には、どっちも『聖』ですよ。どっちも、人が『美味い』って笑顔になる、最高の料理だ。――それを今から、あんたたちの舌に、叩き込んでやる!」
そのあまりにも不遜な宣言に、審査員たちは言葉を失い、ただ怒りに震える。 陽人の背後では、リリアが「(シェフ、かっこいーー!)」と目を輝かせ、ギギが「(あ、あんなこと言って、スープに毒入れられたりしませんか!?)」と震え、バルガスが「……合理的だ」と一人納得していた。 前代未聞の「異種料理対決(鍋の中で)」の火蓋が、今、切って落とされた。
【日本・横浜・工事現場】
魔王ゼファーは、己の社会的地位が、一夜にして劇的に向上したことを実感していた。 「ゼファーさん! 昨日はマジあざっした!」 「この缶コーヒー、差し入れっス!」 「うちのカミさんが、あんた『水神様』かって! 昨日の夜、赤飯炊いてたぜ!」
現場事務所で、作業員たちから手厚い歓迎(と大量の缶コーヒー)を受け、ゼファーは満更でもない表情で玉座(パイプ椅子)に腰かけていた。 (ふん。我が治水技術、この世界でも通用したか。民が王を称えるのは、当然の理よ) 彼が悦に入っていると、オヤカタが、分厚い封筒を「ほらよ」と差し出してきた。
「昨日、大活躍だったからな。社長から、特別手当だ。持ってけ」 「……ほう? 報酬、か」 ゼファーが中身を一瞥すると、そこには昨日までの日給とは比較にならない、数枚の福沢諭吉が入っていた。 (……なるほど。この世界は、労働力だけでなく、『成果(リザルト)』に対しても、正当な対価を支払うシステムか。合理的だ)
魔王は、新たな社会の仕組みを学習し、静かに頷いた。 その時、ギギが、ゼファーの真新しい魔導具(中古スマホ)を、ビクビクしながら差し出してきた。 「ま、魔王様! また『メール』という名の果たし状が……! 今度は、『やくしょ』からです!」 「……やくしょ?」
ゼファーがスマホの画面を覗き込むと、そこには、『【横浜市】国民健康保険証交付のお知らせ』という、彼にはまだ解読不能なタイトルが表示されていた。 「……む。『けんこう・ほけんしょう』……? いかなる武具だ? 我がHP(ヒットポイント)かMP(マジックポイント)を底上げする、神聖な護符(アミュレット)か?」 「ひぃぃ! きっと、それがあれば、魔王様は無敵です!」
ゼファーは、昨日手に入れた「カネ」の力で、さらなる「力(装備品?)」が手に入ると確信し、オヤカタに尋ねた。 「オヤカタよ。この『やくしょ』なる場所は、どこにある? 我は、この『けんこう・ほけんしょう』なる装備品を、手に入れねばならぬ」 「……は?」
オヤカタは、ゼファーの真剣すぎる問いに、一瞬、何を言われたのか分からないという顔をした。 「…やくしょ? ああ、市役所のことか? そこ曲がった先にあるけどよ。……装備品? ゼファーさん、それ、ただの保険証だよ? 病院行くときに安くなるやつ」 「びょういん!? 我が『状態異常耐性(ステータスレジスト)』を、さらに高めるための施設か!」 「……あんた、やっぱ面白いなあ!」
オヤカタは、ゼファーの盛大な勘違いを、いつもの「魔王様ジョーク」と受け取り、腹を抱えて笑っている。 ゼファーは、笑われている意味が分からぬまま、しかし「病院」という新たな「ダンジョン」と、「保険証」という「装備品」の存在に、統治者としての探求心を燃やすのだった。 (よし、ギギよ! 午後は『やくしょ』に赴き、我らの『耐性』を強化するぞ!)
魔王の、社会科見学(という名の勘違い行脚)は、まだまだ続く。
8
あなたにおすすめの小説
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
オレの異世界に対する常識は、異世界の非常識らしい
広原琉璃
ファンタジー
「あの……ここって、異世界ですか?」
「え?」
「は?」
「いせかい……?」
異世界に行ったら、帰るまでが異世界転移です。
ある日、突然異世界へ転移させられてしまった、嵯峨崎 博人(さがさき ひろと)。
そこで出会ったのは、神でも王様でも魔王でもなく、一般通過な冒険者ご一行!?
異世界ファンタジーの "あるある" が通じない冒険譚。
時に笑って、時に喧嘩して、時に強敵(魔族)と戦いながら、仲間たちとの友情と成長の物語。
目的地は、すべての情報が集う場所『聖王都 エルフェル・ブルグ』
半年後までに主人公・ヒロトは、元の世界に戻る事が出来るのか。
そして、『顔の無い魔族』に狙われた彼らの運命は。
伝えたいのは、まだ出会わぬ誰かで、未来の自分。
信頼とは何か、言葉を交わすとは何か、これはそんなお話。
少しづつ積み重ねながら成長していく彼らの物語を、どうぞ最後までお楽しみください。
====
※お気に入り、感想がありましたら励みになります
※近況ボードに「ヒロトとミニドラゴン」編を連載中です。
※ラスボスは最終的にざまぁ状態になります
※恋愛(馴れ初めレベル)は、外伝5となります
長女は家族を養いたい! ~凍死から始まるお仕事冒険記~
灰色サレナ
ファンタジー
とある片田舎で貧困の末に殺された3きょうだい。
その3人が目覚めた先は日本語が通じてしまうのに魔物はいるわ魔法はあるわのファンタジー世界……そこで出会った首が取れるおねーさん事、アンドロイドのエキドナ・アルカーノと共に大陸で一番大きい鍛冶国家ウェイランドへ向かう。
魔物が生息する世界で生き抜こうと弥生は真司と文香を護るためギルドへと就職、エキドナもまた家族を探すという目的のために弥生と生活を共にしていた。
首尾よく仕事と家、仲間を得た弥生は別世界での生活に慣れていく、そんな中ウェイランド王城での見学イベントで不思議な男性に狙われてしまう。
訳も分からぬまま再び死ぬかと思われた時、新たな来訪者『神楽洞爺』に命を救われた。
そしてひょんなことからこの世界に実の両親が生存していることを知り、弥生は妹と弟を守りつつ、生活向上に全力で遊んでみたり、合流するために路銀稼ぎや体力づくり、なし崩し的に侵略者の撃退に奮闘する。
座敷童や女郎蜘蛛、古代の優しき竜。
全ての家族と仲間が集まる時、物語の始まりである弥生が選んだ道がこの世界の始まりでもあった。
ほのぼののんびり、時たまハードな弥生の家族探しの物語
元王城お抱えスキル研究家の、モフモフ子育てスローライフ 〜スキル:沼?!『前代未聞なスキル持ち』の成長、見守り生活〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「エレンはね、スレイがたくさん褒めてくれるから、ここに居ていいんだって思えたの」
***
魔法はないが、神から授かる特殊な力――スキルが存在する世界。
王城にはスキルのあらゆる可能性を模索し、スキル関係のトラブルを解消するための専門家・スキル研究家という職が存在していた。
しかしちょうど一年前、即位したばかりの国王の「そのようなもの、金がかかるばかりで意味がない」という鶴の一声で、職が消滅。
解雇されたスキル研究家のスレイ(26歳)は、ひょんな事から縁も所縁もない田舎の伯爵領に移住し、忙しく働いた王城時代の給金貯蓄でそれなりに広い庭付きの家を買い、元来からの拾い癖と大雑把な性格が相まって、拾ってきた動物たちを放し飼いにしての共同生活を送っている。
ひっそりと「スキルに関する相談を受け付けるための『スキル相談室』」を開業する傍ら、空いた時間は冒険者ギルドで、住民からの戦闘伴わない依頼――通称:非戦闘系依頼(畑仕事や牧場仕事の手伝い)を受け、スローな日々を謳歌していたスレイ。
しかしそんな穏やかな生活も、ある日拾い癖が高じてついに羊を連れた人間(小さな女の子)を拾った事で、少しずつ様変わりし始める。
スキル階級・底辺<ボトム>のありふれたスキル『召喚士』持ちの女の子・エレンと、彼女に召喚されたただの羊(か弱い非戦闘毛動物)メェ君。
何の変哲もない子たちだけど、実は「動物と会話ができる」という、スキル研究家のスレイでも初めて見る特殊な副効果持ちの少女と、『特性:沼』という、ヘンテコなステータス持ちの羊で……?
「今日は野菜の苗植えをします」
「おー!」
「めぇー!!」
友達を一千万人作る事が目標のエレンと、エレンの事が好きすぎるあまり、人前でもお構いなくつい『沼』の力を使ってしまうメェ君。
そんな一人と一匹を、スキル研究家としても保護者としても、スローライフを通して褒めて伸ばして導いていく。
子育て成長、お仕事ストーリー。
ここに爆誕!
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる