異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん

文字の大きさ
22 / 97
第一部 魔界専属料理人

第22話 要塞の料理外交

しおりを挟む
 殺気に満ちた拠点の一角に、即席の調理スペースが設けられた。魔族たちが警戒しつつ見守る中、陽人とエリザ、そして騎士団の青年が手分けして準備に取りかかる。

「まずは火を使わせてもらいますね。危ないので、周りに燃えやすいものは置かないほうが……」

 陽人が控えめに声をかけると、武装した魔族の一人が鼻を鳴らしながら周囲を片づけ始める。リーダーらしき男が腕を組んで睨んでいるのを横目に、陽人は荷車から取り出した食材と調理器具を整頓した。

「ふん、こんな場所でどんなマネをするつもりだ? 毒でも仕込めば、ただでは済まさんからな」

 リーダーの苛立ちを含んだ声に、エリザが少しだけ怒気を帯びて返す。

「そのあたりは私が監視しています。……それでも不安なら、あなた自身が材料を確認しても構いませんよ」

「けっ、そうまでして料理を作らせたいのか……」

 リーダーは舌打ちするが、結局は材料を改めるでもなく、遠巻きに睨みつけるだけに留まった。彼らにも内心では食欲や好奇心があるのか、完全に排除はせず、陽人が“動きを見せる”のを待っている。

 陽人は深呼吸をし、周囲の空気をじっと感じ取る。激昂を抑えてじっと観察を続ける魔族たち――その数は十名ほどだが、いずれも屈強な面々だ。ちょっとしたきっかけで刃を向けられかねない。

(大丈夫。やるしかない……。あの人たちも、きっと本当は腹が減ってるはずだ)

 そんな根拠のない自信を胸に、陽人は鍋を持ち上げ、火の上にかける。ここでどんな料理を作るかは既に頭の中でシミュレーション済みだ。

「エリザさん、さっき用意してもらった肉、ここに並べてもらえます? ある程度下処理しないと臭みが出るかもしれないので」

「わかりました。少し切り込みを入れて、臭み消しのハーブをすり込めばいいんですね?」

「うん、そうそう。あとは焦げないように焼き色を付けてから煮込みに入れるので、表面だけサッと炒めておいてください」

 エリザは最初こそ渋い顔だったが、今ではキビキビと動いて手伝っている。騎士団の青年も武骨な割に手先は器用で、陽人の指示通り野菜をカットし、魔族特有の苦味の強い野菜は細かく刻んで下処理を行っている。

「み、見ろよ……あの人間ども、本気で飯を作ってるぞ」

 傍観していた魔族兵が、半信半疑ながら口走る。リーダーは腕を組んだまま、渋い表情で鍋の中の様子を見ている。

「くだらん……こんな小芝居で何が変わる。俺たちが食事に釣られるとでも思ってるのか」

 とはいえ、その視線には明らかに興味が混じっていた。煮込みの香ばしい匂いが立ち始めると、腹が鳴ってしまう者もいる。武装蜂起した手前、“うまい料理に屈する”など恥ずべきことだと感じているのだろうが、体は正直だ。

「陽人、この野菜、まるで大根みたいな食感だな。煮込みに入れれば甘みが出そうだけど……」

「そうそう、煮込みの終盤に入れてあげるといいかも。先に肉と薬味を炒めて、香ばしさを出しておくよ」

 鍋の底に広がる肉の脂が、コトコトと音を立てる。そこに香草を加えて香りを引き出し、魔族のスパイスをほんのひとつまみ。異世界の発酵調味料を加えると、煮込んだ際に深いコクが生まれるはずだ。

(よし、前に城で作った“辛味+酸味+甘み”の合わせ技でいく。ここの魔族はきっと刺激を好むはずだし、適度な酸味があれば人間の舌にも合う)

 温度や火加減を微調整しながら、陽人はひたすら鍋をかき混ぜる。やがて立ち上る湯気に混じって、ジワリと香辛料と肉の芳ばしい匂いが広がった。

「……くんくん……何だ、けっこういい匂いじゃないか」

 思わず本音を漏らした魔族兵に、リーダーが睨みを利かせる。

「バカを言え。こんな匂いに惑わされるな。奴らが我々を籠絡しようとしているだけだ」

 しかし、リーダー自身も唾を飲み込みそうになるのを必死に堪えている。それを見て、エリザが小さく呟いた。

「やはり、お腹は空くものなのね。彼らも戦いに身を置いていても、体は正直……」

 陽人はそれを聞き、微かに笑みを浮かべる。

「みんなが空腹なら、料理はきっと正しく作用してくれる。……よし、もう少しで仕上がりだ」

 手順の最終段階。軽く煮込んだ肉と野菜を一度取り出し、ソースを煮詰めて味を濃縮させる。そこへ発酵調味料とわずかな蜜を加え、辛味と酸味のバランスを整える。細やかな配慮をすることで、単なる唐辛子ベースの辛さだけではない複雑な深みが生まれるはず。

「はい、これで……完成かな」

 陽人は鍋の火を弱め、小皿を用意した。魔族たちは依然として腰に手をかけるが、匂いに惹かれて一歩二歩と近づいてくる。リーダーは憮然とした表情を崩さないが、明らかに気になる様子だ。

「ほら、もしよかったら味見してみてください。毒見が心配なら、エリザさんや騎士団の彼が先に食べてもいい」

 そう言って陽人がスプーンを差し出すと、エリザが無言で受け取り、一口試す。彼女の瞳が一瞬大きく見開かれ、唇がわずかにほころんだ。

「……うまいわ。前よりコクが深い。辛いだけじゃなく、酸味がアクセントになっていて、あとを引くわね」

 エリザが正直に感想を述べると、騎士団の青年も「じゃあ俺も」とスプーンを持ち、勢いよく口に運ぶ。

「こ、これは……! 今まで食ったどの煮込みとも違う。一見辛そうだが、中に甘みや旨味がぎっしり詰まってる……」

 興奮した青年の声に、魔族たちがさらに興味を示す。やはり食欲は抑えがたく、誰かが一人味見を申し出れば、後に続く者が出てきてもおかしくない。

「……おい、毒は入ってなさそうか?」

「この二人が死んでないから大丈夫なんじゃないか? くそ、匂いがうまそうすぎる……」

 リーダーは未だに腕を組んで踏ん張っているが、周囲の兵士たちは既に限界に近い。ついに一人が意を決して、恐る恐るスプーンを手に取った。

「し、仕方ねえ。どうせ戦うにしても腹が減ってると力が出ねえし……一口だけだぞ」

 その男が煮込みを口に含んだ瞬間、恍惚とした表情が浮かぶ。じわっと押し寄せる辛味の奥に旨味と甘酸っぱい風味が絡み合い、一気に食欲を刺激してくる。体が熱くなるような感覚と同時に、「もう一口、もう一口」と欲望を増していくのだ。

「こ、これは……う、うまい……」

 感極まった兵士が素直に漏らした言葉に、周囲の魔族たちが思わずどよめく。続いて別の兵士も我慢できずスプーンを差し出し、あっという間に鍋の周りには人だかりができた。

「おい、俺にも食わせろ!」

「待て、争うんじゃない……って、元も子もないか」

 陽人は苦笑しながら皿を配り、煮込みを少しずつ取り分ける。まさか武装した魔族たちが食べ物の取り合いをするとは、微笑ましいような、複雑な光景だ。

 リーダーは今なお腕を組んでいるが、体はごまかせないのか、小さく唸っている。

「……くだらん。たかが飯で……」

 そう言いつつも、彼の背後からはいかにも“自分も食べたい”という空気が漂っていた。エリザはその様子を見逃さず、小声で囁く。

「どうせなら、リーダーさんも食べてみたら? そうすれば、あなたの言い分にも説得力が増すでしょう」

 リーダーは「うるさい」と睨むが、周囲の兵士たちが「うまい、うまい」と大騒ぎしているのを見て、ついに限界が来たのか、仕方なさそうに片手を伸ばす。

「……一口だけ、だぞ。どうせ大したことはないだろうが」

 その口調とは裏腹に、彼は皿とスプーンを受け取り、少しだけ煮込みをすくう。そして、ゆっくりと口に運んだ瞬間、表情が変化した。

「…………」

 周囲が息を呑む中、リーダーは無言で味わい、飲み込み、もう一度スプーンを動かす。二口、三口と無心で食べ続け、その後、深く息を吐いた。

「……何だこれ。こんなに複雑な味があるのか……?」

 その瞳には驚愕が浮かんでいる。彼もまた、想像以上の味わいに心を揺さぶられたのだろう。陽人は思わず安堵の表情を浮かべた。

「どうです? これが俺の……というか、人間と魔族の食材を組み合わせた料理なんです」

 リーダーは震える声で何かを言いかけるが、プライドが邪魔をして素直になれないのか、口ごもっている。と、そのとき背後から別の魔族が駆け込んできた。

「リーダー! 外に魔王軍の増援らしき姿が……このままでは攻め込まれるかもしれません!」

 緊迫した報告に、場が一気に引き締まる。リーダーは慌てて皿を置き、険しい顔に戻った。

「くっ……やはり連中は力で押し通る気か。こんな飯で丸め込まれるわけには……!」

 一転して戦闘ムードに陥りそうな空気に、陽人の心臓が高鳴る。せっかく料理で対話が生まれかけたところだが、時間が足りないというのか。

 エリザも騎士団の青年も身構える。リーダーが再び武器を取ろうとしているのを見て、陽人はとっさに声を上げた。

「待ってください! 魔王軍は、これ以上争いを望んでません。だからこそ俺たちが先に来たんです。もう少し、話し合いを……!」

 しかしリーダーは眉間にしわを寄せ、言葉を吐き捨てるように言った。

「口でどうこう言ったところで、戦いはそう簡単に止まらない。……ああ、確かにこの料理はうまい。だが、それとこれとは別だ!」

 食欲と誇り、そして現実の脅威が交差し、拠点の空気はにわかに混乱を深めていく。だが、陽人はまだ諦めたくなかった。

(俺の料理が、どこかで誰かの心を動かしてくれるなら……今しかない!)

 彼は再び鍋をかき混ぜ、追加で煮込んだ肉を取り出しては小皿に盛り付け、目の前に差し出す。腹を空かせた魔族たちは食べるか戦うかの板挟みで揺れている。

 次回、魔王軍が迫る中、リーダーが下す決断とは。果たして料理は戦火を回避する決め手となるのか、陽人の“最終手段”が今ここに試される……。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

元侯爵令嬢の異世界薬膳料理~転生先はみんな食事に興味が無い世界だったので、美味しいご飯で人の身も心も癒します~

向原 行人
ファンタジー
 異世界へ転生して数日。十七歳の侯爵令嬢、アリスとして目覚めた私は、早くも限界を迎えていた。  というのも、この世界……みんな食事に興味が無くて、毎食パンとハムだけとか、ハムがチーズに変わるとか、せいぜいその程度だ。  料理というより、食材を並べているだけって感じがする。  元日本人の私としては温かいご飯がたべたいので、自分で食事を作るというと、「貴族が料理など下賤なことをするのは恥だ!」と、意味不明な怒られ方をした。  わかった……だったら、私は貴族を辞める!  家には兄が二人もいるし、姉だっているから問題無いでしょ。  宛てもなく屋敷を飛び出した私は、小さな村で更に酷い食事事情を目の当たりにする。  育ち盛りの子供たちや、身体を使う冒険者たちが、それだけしか食べないなんて……よし、美味しいご飯でみんなも私も幸せになろう!  医食同源! 大食いモフモフ聖獣に、胃袋を掴んでしまった騎士隊長と一緒に、異世界で美味しくて身体に良い食材探しだ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~

ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆ ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

『今日も平和に暮らしたいだけなのに、スキルが増えていく主婦です』

チャチャ
ファンタジー
毎日ドタバタ、でもちょっと幸せな日々。 家事を終えて、趣味のゲームをしていた主婦・麻衣のスマホに、ある日突然「スキル習得」の謎メッセージが届く!? 主婦のスキル習得ライフ、今日ものんびり始まります。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

無能だと追放された「雑用係」のハル、現代の知恵(ライフハック)を駆使したら、呪われた魔王城が聖域化して伝説の賢者と呼ばれ始めた

ユネ
ファンタジー
「君のような無能な掃除係は必要ない!」 勇者パーティーからゴミのように捨てられた雑用係のハル。だが彼女には、前世で培った【家事のプロとしてのライフハック】があった。 ​移り住んだのは、誰もが恐れる『呪われた魔王城』。しかしハルにとっては、ただの「掃除のしがいがある大型物件」に過ぎなかった! 重曹とクエン酸で呪いを浄化し、アルミホイルで魔物を除け、ジャガイモの皮で伝説の鏡を蘇らせる。 ​魔法より便利な知恵で、お城はいつの間にか世界一快適な聖域に。 一方、ハルを失った勇者たちは、汚部屋と化した拠点と自らの無知に絶望することになり――。 ​これは、一人の「掃除好き」が知恵と工夫だけで異世界に革命を起こし、最高のスローライフを手に入れるまでの物語。

処理中です...