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第一部 魔界専属料理人
第23話 交錯する意思、運命の分かれ道
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拠点の中に漂う緊張感は、料理の香りとは裏腹にますます高まっていた。要塞の外では魔王軍の増援が控え、今まさに戦端が開かれそうな気配。内でも、鍋を囲んだ魔族たちは一時的に食欲を刺激されながらも、武器を捨てきれずにいる。
「……リーダー、どうします? このままだと魔王軍が攻め込んでくるのも時間の問題だ」
焦り混じりの声をかけたのは、鎧を着込んだ若い魔族兵。彼もまた、先ほど陽人の料理に舌鼓を打った一人だが、誇りと空腹のせめぎ合いに苦悩が見える。
「くっ……」
リーダーは拳を握り締め、うつむいたまま動かない。目の前の鍋の湯気が、熱を帯びた視界を揺らしている。どれほど意地を張っても、この料理が美味かったことは否定できないが、長年の戦闘経験や誇り高い気質が、簡単に折れるはずもない。
「まあ、無理はないよな……」
小声で呟く陽人の瞳には、同情とそれ以上の真剣な思いが宿っている。彼はぐつぐつと煮える鍋を眺め、あらためて決意を固めた。
(ここで俺が尻込みしたら、結局戦いになってしまうかもしれない。彼らの誇りも魔王軍の誇りも、両方が傷つく前に……やれることをやるしかない)
陽人は鍋の蓋をそっと閉じ、リーダーの前へ一歩進む。
「魔王軍の増援がすぐそこまで来てるなら、ここで刀を交えるより、まず話し合いませんか? 俺はあなたたちに料理を届けたいだけでなく、魔王側にだって聞いてほしいことがあるんです」
リーダーは静かに顔を上げ、その目に宿る激しい感情を露わにした。
「貴様の料理は確かに美味い。それは認める。だが、それで俺たちの恨みや怒りが消えると思うな。魔王は人間と手を組み、我らを捨てた……この思いをどうしてくれる?」
まるで血のように深い憎悪。その背後には、魔王ゼファーの政策が生み出した軋轢が垣間見える。戦いの最前線で傷つき、満たされることのなかった従来派の不満――それが過激な行動に繋がっているのだ。
「……捨てたわけじゃない。きっと魔王様だって、あなたたちのことを思っていると思います。実際、侵略を止めたのだって、余計な血を流したくないからじゃ……」
陽人の言葉に、リーダーの眉がピクリと動く。しかし同時に、周囲の魔族兵たちが騒然となった。
「ふざけるな! 血を流していたのは俺たちだ! 魔王ゼファーは食欲を満たすために、いつの間にか仲間を見捨てたんだ!」
「侵略はどうした? あれほど“人間など屈服させるべき”と言っていたのは、どこの誰だった!? それが今になって手のひらを返し、料理だの和平だのと……!」
激しい非難の声に、陽人は言葉を失う。彼自身、そこまで深い経緯を知っているわけではない。ただ、料理が魔王や幹部たちの心を変え、戦意を薄れさせた事実を目の当たりにしてきただけだ。
困惑する陽人の横で、エリザがそっと口を開く。
「あなたたちの怒りは、ある意味では正当なものなのかもしれない。でも、だからといって戦いを続ければ、さらなる犠牲が出るだけじゃないの?」
冷たく澄んだ声だが、そこには揺るぎない説得力があった。武装集団の一人が「人間の侍女風情が……」と毒づくが、エリザはそれを無視して続ける。
「もしも、あのまま侵略戦争を続けていたら、血で血を洗う地獄がどこまでも広がったでしょう。それを望む者が本当に多いのなら、料理人など不要でしょうが、果たして本当にそうですか?」
厳しい問いかけに、一部の魔族たちが目を逸らす。リーダーも苦悶の表情を浮かべるが、やがて唇を噛み締め、言葉を絞り出した。
「……俺だって、戦いばかりの生活を望んでいたわけじゃない。だけど、誇りを捨てられないんだよ……! 魔王への忠誠を誇りに戦ってきたのに、それが急に覆されたんじゃ、どこに怒りをぶつければいいのか……分からないんだ……」
声が震え、周囲の魔族兵が静まり返る。煮え切らない感情が、そのまま過激な行動となって表れているのだろう。陽人はそっと目を伏せ、ひとつ息を飲んだ。
「……料理なんかじゃ消せない怒りや悲しみがあることは分かります。でも、もし少しでも『新しい道』を探したいと思うなら、俺の料理を食べて冷静になってみませんか?」
そう言いながら、陽人は鍋の中からよそった煮込みを、リーダーに差し出す。先ほど一口食べた彼の心に、ほんの小さな変化が芽生えていることを期待して。
「……分かった。もう一度、味わわせてもらう」
リーダーはゆっくりと皿を受け取り、スプーンを持った。先ほど感じた衝撃を再び確かめるように、慎重に一口、そして二口。
「――うまい。ほんとに……うまいんだ……」
ほとんど呟くような声で、リーダーは目を伏せる。兵士たちはその様子を息を呑んで見守っていた。外では魔王軍の増援が迫り、緊張のピークが近づいている。しかし、この空間だけは“うまい”という言葉によって、奇妙な静寂が保たれていた。
「なぜだ……こんなにうまいものがあるのに、なぜ我らは血を流さねばならない? 魔王が侵略を止めたのも……もしかして、こういう幸せを知ったからなのか……?」
リーダーの問いに、陽人はただ微笑みを返す。答えは一つではないが、彼は料理を通じて何かを感じてもらいたいだけだ。
――そのとき、要塞の外で喧騒が起こった。見張りに出ていた魔族兵が慌てた声を上げて駆け込んでくる。
「リーダー! 魔王ゼファーが、直々にこちらへ来られた……!」
一気に場が凍りつく。まさかの魔王本陣の登場に、従来派の魔族たちがざわめき、武器を構え直す者もいる。リーダーは皿を置き、険しい顔で立ち上がった。
「直接来ただと……!? ちっ、今さら何を企んでいるんだあの魔王は……」
陽人もエリザも、思わず顔を見合わせる。ゼファーが乗り出すということは、それだけ状況が切迫しているのだろう。彼がここに来れば、交渉が壊れる可能性もあるが、逆に大きく前進するチャンスかもしれない。
「皆、警戒を怠るな! いつでも戦闘に移れるように……」
そう指示を飛ばすリーダーだが、その声には先ほどまでとは違う迷いが混じっていた。先ほどの料理が、ほんの一瞬でも彼の心を溶かしてしまったのかもしれない。
「……さあ、どう出るか。魔王ゼファーが直接来たとなれば、話し合いは避けられないが、感情的にぶつかれば即座に剣が交わされるだろう」
エリザが低く呟く。陽人の額には冷や汗が伝うが、腹をくくるしかない。ここで戦闘になれば、従来派も魔王軍も無傷では済まない。ましてや人間界との和平に道を開くなど、遠のいてしまう。
「リーダーさん、どうか落ち着いてください。魔王様もあなたたちと同じく、無駄な血を流したくないと思っているはずです。……もしよければ、その気持ちを伝える場を作りたい」
陽人が必死に訴えると、リーダーは苦しげに目を伏せる。周囲の兵士たちは魔王の到着に備え、慌ただしく動き回っているが、どこか落ち着かない。
(ここで折れてしまうのか、それとも……)
次の瞬間、要塞の門付近から低く響く怒号が聞こえた。どうやら魔王ゼファーが到着し、従来派の魔族たちと一触即発の状態にあるらしい。陽人は鍋や調理道具を放り出すように立ち上がり、駆け出そうとする。
「待て! お前が行って何をする気だ……!」
リーダーが制止の声を上げるが、陽人は振り返らない。戦いが始まる前に、何とか食卓に再び彼らを招きたい――それが無理だとしても、一言でもいい、ゼファーとリーダーを直接繋ぎたい。
「エリザさん、騎士団の彼も、どうか手伝って!」
陽人の叫ぶような声に、エリザは小さく溜息をつきながらも追いかける。騎士団の青年も慌てて剣を用意しながら、彼を守るように走る。
「戦闘を避けるために来たんだ! このままではせっかく芽生えた可能性が無駄になる……!」
要塞の外、乾いた風が荒野を吹き抜け、魔王ゼファーの姿が見える。従来派の魔族たちが武器を構えて取り囲む中、彼はまるで王者のごとき威圧感で視線を払い、部下たちを従えて堂々と立っていた。
「ゼファー……!」
リーダーが歯ぎしりしながらも近づく。その胸中には、先ほどまでの憤怒だけでなく、一抹の迷いや疑念が混ざっている。魔王に対する忠誠と裏切りの狭間で彷徨う従来派の苦しみが、さらに複雑な感情を生み出す。
果たして、陽人の料理が届けた小さな温もりは、激しい衝突を和らげる一手となるのか――
次回、魔王ゼファーと従来派リーダーの直接対峙が行われる。陽人の懸命な呼びかけは間に合うのか、そしてエリザが握る秘密はこの場で明かされるのか。戦いか和解か、運命の別れ道がいよいよ目の前に迫る……。
「……リーダー、どうします? このままだと魔王軍が攻め込んでくるのも時間の問題だ」
焦り混じりの声をかけたのは、鎧を着込んだ若い魔族兵。彼もまた、先ほど陽人の料理に舌鼓を打った一人だが、誇りと空腹のせめぎ合いに苦悩が見える。
「くっ……」
リーダーは拳を握り締め、うつむいたまま動かない。目の前の鍋の湯気が、熱を帯びた視界を揺らしている。どれほど意地を張っても、この料理が美味かったことは否定できないが、長年の戦闘経験や誇り高い気質が、簡単に折れるはずもない。
「まあ、無理はないよな……」
小声で呟く陽人の瞳には、同情とそれ以上の真剣な思いが宿っている。彼はぐつぐつと煮える鍋を眺め、あらためて決意を固めた。
(ここで俺が尻込みしたら、結局戦いになってしまうかもしれない。彼らの誇りも魔王軍の誇りも、両方が傷つく前に……やれることをやるしかない)
陽人は鍋の蓋をそっと閉じ、リーダーの前へ一歩進む。
「魔王軍の増援がすぐそこまで来てるなら、ここで刀を交えるより、まず話し合いませんか? 俺はあなたたちに料理を届けたいだけでなく、魔王側にだって聞いてほしいことがあるんです」
リーダーは静かに顔を上げ、その目に宿る激しい感情を露わにした。
「貴様の料理は確かに美味い。それは認める。だが、それで俺たちの恨みや怒りが消えると思うな。魔王は人間と手を組み、我らを捨てた……この思いをどうしてくれる?」
まるで血のように深い憎悪。その背後には、魔王ゼファーの政策が生み出した軋轢が垣間見える。戦いの最前線で傷つき、満たされることのなかった従来派の不満――それが過激な行動に繋がっているのだ。
「……捨てたわけじゃない。きっと魔王様だって、あなたたちのことを思っていると思います。実際、侵略を止めたのだって、余計な血を流したくないからじゃ……」
陽人の言葉に、リーダーの眉がピクリと動く。しかし同時に、周囲の魔族兵たちが騒然となった。
「ふざけるな! 血を流していたのは俺たちだ! 魔王ゼファーは食欲を満たすために、いつの間にか仲間を見捨てたんだ!」
「侵略はどうした? あれほど“人間など屈服させるべき”と言っていたのは、どこの誰だった!? それが今になって手のひらを返し、料理だの和平だのと……!」
激しい非難の声に、陽人は言葉を失う。彼自身、そこまで深い経緯を知っているわけではない。ただ、料理が魔王や幹部たちの心を変え、戦意を薄れさせた事実を目の当たりにしてきただけだ。
困惑する陽人の横で、エリザがそっと口を開く。
「あなたたちの怒りは、ある意味では正当なものなのかもしれない。でも、だからといって戦いを続ければ、さらなる犠牲が出るだけじゃないの?」
冷たく澄んだ声だが、そこには揺るぎない説得力があった。武装集団の一人が「人間の侍女風情が……」と毒づくが、エリザはそれを無視して続ける。
「もしも、あのまま侵略戦争を続けていたら、血で血を洗う地獄がどこまでも広がったでしょう。それを望む者が本当に多いのなら、料理人など不要でしょうが、果たして本当にそうですか?」
厳しい問いかけに、一部の魔族たちが目を逸らす。リーダーも苦悶の表情を浮かべるが、やがて唇を噛み締め、言葉を絞り出した。
「……俺だって、戦いばかりの生活を望んでいたわけじゃない。だけど、誇りを捨てられないんだよ……! 魔王への忠誠を誇りに戦ってきたのに、それが急に覆されたんじゃ、どこに怒りをぶつければいいのか……分からないんだ……」
声が震え、周囲の魔族兵が静まり返る。煮え切らない感情が、そのまま過激な行動となって表れているのだろう。陽人はそっと目を伏せ、ひとつ息を飲んだ。
「……料理なんかじゃ消せない怒りや悲しみがあることは分かります。でも、もし少しでも『新しい道』を探したいと思うなら、俺の料理を食べて冷静になってみませんか?」
そう言いながら、陽人は鍋の中からよそった煮込みを、リーダーに差し出す。先ほど一口食べた彼の心に、ほんの小さな変化が芽生えていることを期待して。
「……分かった。もう一度、味わわせてもらう」
リーダーはゆっくりと皿を受け取り、スプーンを持った。先ほど感じた衝撃を再び確かめるように、慎重に一口、そして二口。
「――うまい。ほんとに……うまいんだ……」
ほとんど呟くような声で、リーダーは目を伏せる。兵士たちはその様子を息を呑んで見守っていた。外では魔王軍の増援が迫り、緊張のピークが近づいている。しかし、この空間だけは“うまい”という言葉によって、奇妙な静寂が保たれていた。
「なぜだ……こんなにうまいものがあるのに、なぜ我らは血を流さねばならない? 魔王が侵略を止めたのも……もしかして、こういう幸せを知ったからなのか……?」
リーダーの問いに、陽人はただ微笑みを返す。答えは一つではないが、彼は料理を通じて何かを感じてもらいたいだけだ。
――そのとき、要塞の外で喧騒が起こった。見張りに出ていた魔族兵が慌てた声を上げて駆け込んでくる。
「リーダー! 魔王ゼファーが、直々にこちらへ来られた……!」
一気に場が凍りつく。まさかの魔王本陣の登場に、従来派の魔族たちがざわめき、武器を構え直す者もいる。リーダーは皿を置き、険しい顔で立ち上がった。
「直接来ただと……!? ちっ、今さら何を企んでいるんだあの魔王は……」
陽人もエリザも、思わず顔を見合わせる。ゼファーが乗り出すということは、それだけ状況が切迫しているのだろう。彼がここに来れば、交渉が壊れる可能性もあるが、逆に大きく前進するチャンスかもしれない。
「皆、警戒を怠るな! いつでも戦闘に移れるように……」
そう指示を飛ばすリーダーだが、その声には先ほどまでとは違う迷いが混じっていた。先ほどの料理が、ほんの一瞬でも彼の心を溶かしてしまったのかもしれない。
「……さあ、どう出るか。魔王ゼファーが直接来たとなれば、話し合いは避けられないが、感情的にぶつかれば即座に剣が交わされるだろう」
エリザが低く呟く。陽人の額には冷や汗が伝うが、腹をくくるしかない。ここで戦闘になれば、従来派も魔王軍も無傷では済まない。ましてや人間界との和平に道を開くなど、遠のいてしまう。
「リーダーさん、どうか落ち着いてください。魔王様もあなたたちと同じく、無駄な血を流したくないと思っているはずです。……もしよければ、その気持ちを伝える場を作りたい」
陽人が必死に訴えると、リーダーは苦しげに目を伏せる。周囲の兵士たちは魔王の到着に備え、慌ただしく動き回っているが、どこか落ち着かない。
(ここで折れてしまうのか、それとも……)
次の瞬間、要塞の門付近から低く響く怒号が聞こえた。どうやら魔王ゼファーが到着し、従来派の魔族たちと一触即発の状態にあるらしい。陽人は鍋や調理道具を放り出すように立ち上がり、駆け出そうとする。
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リーダーが制止の声を上げるが、陽人は振り返らない。戦いが始まる前に、何とか食卓に再び彼らを招きたい――それが無理だとしても、一言でもいい、ゼファーとリーダーを直接繋ぎたい。
「エリザさん、騎士団の彼も、どうか手伝って!」
陽人の叫ぶような声に、エリザは小さく溜息をつきながらも追いかける。騎士団の青年も慌てて剣を用意しながら、彼を守るように走る。
「戦闘を避けるために来たんだ! このままではせっかく芽生えた可能性が無駄になる……!」
要塞の外、乾いた風が荒野を吹き抜け、魔王ゼファーの姿が見える。従来派の魔族たちが武器を構えて取り囲む中、彼はまるで王者のごとき威圧感で視線を払い、部下たちを従えて堂々と立っていた。
「ゼファー……!」
リーダーが歯ぎしりしながらも近づく。その胸中には、先ほどまでの憤怒だけでなく、一抹の迷いや疑念が混ざっている。魔王に対する忠誠と裏切りの狭間で彷徨う従来派の苦しみが、さらに複雑な感情を生み出す。
果たして、陽人の料理が届けた小さな温もりは、激しい衝突を和らげる一手となるのか――
次回、魔王ゼファーと従来派リーダーの直接対峙が行われる。陽人の懸命な呼びかけは間に合うのか、そしてエリザが握る秘密はこの場で明かされるのか。戦いか和解か、運命の別れ道がいよいよ目の前に迫る……。
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