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1章
絶望の中
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忘れてたけど、思ったより復活がはやいなぁ
にしてもどうしようか
なぜか魔方陣の光で気絶してたけど、あいにくもう使える魔法なんて知らない
「ママぁ この人は?」
怯えたように服をギュッと掴まれる
そりゃあ怖いよね でもなんでだろ
頼りにしちゃいけないのに、なんだかとっても心強い
本当に仲間と言える存在が直ぐ側にいるからかもしれないなぁ
アンジュの背をなぜてやる
「ジルっていう盗賊みたい
この道を通ってていきなり襲われたんだ
ここまで一緒に来てくれたルチオとイオはこの人の仲間に連れ去られちゃったし」
「連れ去られたっ!?悪い人だっ!」
ブルブルと震える体で抱きつかれる
「おい 余裕だなぁ 坊っちゃん
ふははは もう お前らは許せねぇ
二人まとめてミンチにして、できるだけ長く遊んでやるぜっ」
ダッとこちらに飛び出し、一気に距離を詰められる
アンジュは守らないとっ
「死ねっ!」
「っっっ!!」
「ママっ!」
ドチュっ
「っふははは
残念 最初はお前だよ
大事な獲物は最後まで残しておくタイプなんでね」
「っアンジュっ!!!」
小さな体を剣が貫通している
完全にこっちを狙っていると思ってたのに!
一瞬で裏をとられた!
まずいまずいまずいっ
貫通した剣がアンジュ越しにこちらをとらえる
ジルはいたぶるように剣をぐちゃぐちゃと動かす
「っいやぁあ ぁぁぁっ
いたいだ いたいっ ママっママっ」
なんてことをっ
怒りで頭が真っ白になる
ドクンっ
「っんふはははは
いい声で泣いてくれるじゃないの
いーねっ
俺様も興奮してきたぜっ」
ザシュっとアンジュから剣を引き抜き、アンジュの首に手をかける
「っやめろっ」
焦りで意味もなくジルの体を殴り付ける
硬く鍛えられた大人の体はビクともしない
脛や体を蹴り飛ばしてもアンジュを締め上げる手は緩まない
アンジュは既に虚ろな表情でされるがままになっていた
「はんっ お人形さんみてーな顔だねぇ
きっと高く売れたろうに」
アンジュの血を浴びながら狂暴に笑う
「でも大丈夫だっ!目ん玉だけだって大切にしてくれるど変態やろうはいくらでもいるっ!」
ひどい侮辱だ 冷静になろうとも、この男の発言がいちいち勘にさわる
何ができる?どうしたらこんなにも愚かな男を後悔させられる?
アンジュはこのままでは間違いなく死んでしまう
せっかく父を知る存在に出会って、仲良くなれたのにっ!ママぁと甘えた声が脳に響く
アンジュっ!
「ママぁ っごぼっ」
大量の血を吐き出された
「おいおい 本当にこのまま殺しちまうぜぇ?
いーのかよっ!お坊っちゃん!」
煽るように叫ぶと思いっきりアンジュを地面に叩きつける
「っかっ」
「っアンジュっ!!」
「っチ 叫んでたってなぁ なんもかわんねぇんだよっ!」
アンジュに駆け寄ろうとして横っ腹を思いっきり蹴られる
「っっっ!」
あまりの衝撃に呼吸がとまった
腹を抱えるがなんの意味もない
骨がおれてる
「…ぅ痛いよお ママぁ」
絶望のなかやけに周りがはっきりみえた
少し先にアンジュは血まみれで横たわっている
すると血のように紅い瞳がこちらを捉えた
その顔は何かを悟ったかのように落ち着いていた
「…だいすき ママ」
僕は
ザシュっ
「っあっ?」
何が起きたかわからない表情でジルはこちらを見る
とまどいと 驚愕
「…ねえ ジル」
なんでだろう
こんなにもすっきりとした気持ち始めてかもしれない
暗闇のなかでも何がどうなってるのかよくわかる
相手が何を考えどう動くのか予想もつく
肩の血からは抜け小さく深呼吸
パキっと間接がなる
はじめてこんなのやったなあ
ふふ、なんだかわからないけど
「ジル
僕は今からお前を殺すよ 絶対に」
自然に口角があがってしまうね
にしてもどうしようか
なぜか魔方陣の光で気絶してたけど、あいにくもう使える魔法なんて知らない
「ママぁ この人は?」
怯えたように服をギュッと掴まれる
そりゃあ怖いよね でもなんでだろ
頼りにしちゃいけないのに、なんだかとっても心強い
本当に仲間と言える存在が直ぐ側にいるからかもしれないなぁ
アンジュの背をなぜてやる
「ジルっていう盗賊みたい
この道を通ってていきなり襲われたんだ
ここまで一緒に来てくれたルチオとイオはこの人の仲間に連れ去られちゃったし」
「連れ去られたっ!?悪い人だっ!」
ブルブルと震える体で抱きつかれる
「おい 余裕だなぁ 坊っちゃん
ふははは もう お前らは許せねぇ
二人まとめてミンチにして、できるだけ長く遊んでやるぜっ」
ダッとこちらに飛び出し、一気に距離を詰められる
アンジュは守らないとっ
「死ねっ!」
「っっっ!!」
「ママっ!」
ドチュっ
「っふははは
残念 最初はお前だよ
大事な獲物は最後まで残しておくタイプなんでね」
「っアンジュっ!!!」
小さな体を剣が貫通している
完全にこっちを狙っていると思ってたのに!
一瞬で裏をとられた!
まずいまずいまずいっ
貫通した剣がアンジュ越しにこちらをとらえる
ジルはいたぶるように剣をぐちゃぐちゃと動かす
「っいやぁあ ぁぁぁっ
いたいだ いたいっ ママっママっ」
なんてことをっ
怒りで頭が真っ白になる
ドクンっ
「っんふはははは
いい声で泣いてくれるじゃないの
いーねっ
俺様も興奮してきたぜっ」
ザシュっとアンジュから剣を引き抜き、アンジュの首に手をかける
「っやめろっ」
焦りで意味もなくジルの体を殴り付ける
硬く鍛えられた大人の体はビクともしない
脛や体を蹴り飛ばしてもアンジュを締め上げる手は緩まない
アンジュは既に虚ろな表情でされるがままになっていた
「はんっ お人形さんみてーな顔だねぇ
きっと高く売れたろうに」
アンジュの血を浴びながら狂暴に笑う
「でも大丈夫だっ!目ん玉だけだって大切にしてくれるど変態やろうはいくらでもいるっ!」
ひどい侮辱だ 冷静になろうとも、この男の発言がいちいち勘にさわる
何ができる?どうしたらこんなにも愚かな男を後悔させられる?
アンジュはこのままでは間違いなく死んでしまう
せっかく父を知る存在に出会って、仲良くなれたのにっ!ママぁと甘えた声が脳に響く
アンジュっ!
「ママぁ っごぼっ」
大量の血を吐き出された
「おいおい 本当にこのまま殺しちまうぜぇ?
いーのかよっ!お坊っちゃん!」
煽るように叫ぶと思いっきりアンジュを地面に叩きつける
「っかっ」
「っアンジュっ!!」
「っチ 叫んでたってなぁ なんもかわんねぇんだよっ!」
アンジュに駆け寄ろうとして横っ腹を思いっきり蹴られる
「っっっ!」
あまりの衝撃に呼吸がとまった
腹を抱えるがなんの意味もない
骨がおれてる
「…ぅ痛いよお ママぁ」
絶望のなかやけに周りがはっきりみえた
少し先にアンジュは血まみれで横たわっている
すると血のように紅い瞳がこちらを捉えた
その顔は何かを悟ったかのように落ち着いていた
「…だいすき ママ」
僕は
ザシュっ
「っあっ?」
何が起きたかわからない表情でジルはこちらを見る
とまどいと 驚愕
「…ねえ ジル」
なんでだろう
こんなにもすっきりとした気持ち始めてかもしれない
暗闇のなかでも何がどうなってるのかよくわかる
相手が何を考えどう動くのか予想もつく
肩の血からは抜け小さく深呼吸
パキっと間接がなる
はじめてこんなのやったなあ
ふふ、なんだかわからないけど
「ジル
僕は今からお前を殺すよ 絶対に」
自然に口角があがってしまうね
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