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1話 プロローグ
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――白蟻家――
「ただいま~」
「あら、やっと帰って来たわね。飛鳥」
我が家の超人姉である白蟻加奈子がリビングで呟いた。
「あ、お姉ちゃん帰ってきたんだ?やっぱり先生に呆れられたの?」
「私に限ってそんな訳ないでしょ?何言ってんのよ、あんた」
お姉ちゃんはこの春に18歳になる。
そして私のクラスの担任教師をしている雪畑秋保という男性と付き合っている。
簡単に言えば生徒と先生の禁断の恋である。お姉ちゃんも一応高三だしね。
「じゃあ私が一人だから会いに来てくれたの?」
「違うわよ。あんたはここで一人寂しく生きていくのよ、一生ね。アンタが可哀想ってのは同意するわ。だからこれをあげるって言ってるの」
結構な罵倒を貰い、私はお姉ちゃんから紙袋を受け取った。
「何これ?」
「分からない?テレビのCMとかで流れてるフルダイブ式VRギアとその専用ソフトよ」
「だってこれ滅茶苦茶高いでしょ?」
「ええ。でも1000円で買えたのよ?まあ商店街のクジ引きの景品だけどね。秋保さんがやってくれたの。今度会ったら礼を言っときなさい」
「あの人の運も天上超えだね…まあ言われなくても言っとくけどさ」
「因みにこのゲーム、私も秋保さんもやってるから」
「へえ、そうなんだ。楽しい?」
「……まあまあね」
顔はニヤけてますけど。
楽しいんだね。
「で、何をさせたいわけ?」
「ちょっとの期間だけでいいから私のパーティーに入って欲しいのよ。ダンジョンに潜る為のスキルをちょっと取得出来てなくてね。本当は入る予定だった人がいるんだけど、その人リアルの都合で中々ゲーム出来なくてね」
「ああ、そういう事。別にいいよ」
「基本好きにしていいから。拘束もしないし」
「分かった。で、何のスキル取ればいいの?」
「ダンジョンで使う系だから斥候系ね。「気配察知」「危機感知」「隠蔽」「罠解除」「鍵開け」の5つね。これがあればダンジョンマスターになれるわよ?こういうスキルって後から取ると滅茶苦茶ポイント高いから初期にタダで取れる時に取っておかないといけないんだけどね…」
「仕方ないよ。持ってる人が用事で出来ないんじゃ。でもそれだったら私、近接攻撃できる攻撃スキル取った方がいいのかな?」
「そこまで無理はしなくていいわよ。アンタ、VRゲーム自体初めてなんだし。このゲーム、剣と魔法のファンタジーだから魔法使いたいなら使いなさい」
「でも被ったら邪魔じゃない?」
「言ったでしょ。期間限定だって」
「分かったよ」
そんなこんなで私の部屋に行ってパソコンを立ち上げ、フルダイブ式VRギアをパソコンに接続しインストールし、ゲームのソフトを入れてダウンロードする。勿論アドレスやパスワードを忘れずに。
すべて終わるのに3時間くらい掛ったけどその間にご飯を食べたりシャワーを浴びたりしておいた。因みにお姉ちゃんは今日はここに泊まるそう。
まあ明日土曜で学校も休みだしね。
パソコンを再起動させて公式ページを見た。
細かい注意事項などを最初に読んでから次にスキルを見る。人気スキルランキングなるものがあった。魔法系は特に人気のようだ。生産ものは鍛冶が人気だ。
最初に取得出来るスキルは一人10個。
その内、半分は斥候系スキルで埋まる。
近接は……ちょっと怖いかもしれないから、確かに魔法が使えるなら魔法でいこうかな。
火魔法が一番火力があって、水と風魔法がサポート系魔法で、土魔法が物理魔法、光魔法がレーザー、闇がデバフとの事。生産もやりたいからあんまり取得出来そうにないし、うーん…一番SPが必要になりそうなのってやっぱ光と闇だよね?なら、その二つでいっか。
そんなこんなで現在午後19時半、仮想現実の世界へ初ログインです!
「ただいま~」
「あら、やっと帰って来たわね。飛鳥」
我が家の超人姉である白蟻加奈子がリビングで呟いた。
「あ、お姉ちゃん帰ってきたんだ?やっぱり先生に呆れられたの?」
「私に限ってそんな訳ないでしょ?何言ってんのよ、あんた」
お姉ちゃんはこの春に18歳になる。
そして私のクラスの担任教師をしている雪畑秋保という男性と付き合っている。
簡単に言えば生徒と先生の禁断の恋である。お姉ちゃんも一応高三だしね。
「じゃあ私が一人だから会いに来てくれたの?」
「違うわよ。あんたはここで一人寂しく生きていくのよ、一生ね。アンタが可哀想ってのは同意するわ。だからこれをあげるって言ってるの」
結構な罵倒を貰い、私はお姉ちゃんから紙袋を受け取った。
「何これ?」
「分からない?テレビのCMとかで流れてるフルダイブ式VRギアとその専用ソフトよ」
「だってこれ滅茶苦茶高いでしょ?」
「ええ。でも1000円で買えたのよ?まあ商店街のクジ引きの景品だけどね。秋保さんがやってくれたの。今度会ったら礼を言っときなさい」
「あの人の運も天上超えだね…まあ言われなくても言っとくけどさ」
「因みにこのゲーム、私も秋保さんもやってるから」
「へえ、そうなんだ。楽しい?」
「……まあまあね」
顔はニヤけてますけど。
楽しいんだね。
「で、何をさせたいわけ?」
「ちょっとの期間だけでいいから私のパーティーに入って欲しいのよ。ダンジョンに潜る為のスキルをちょっと取得出来てなくてね。本当は入る予定だった人がいるんだけど、その人リアルの都合で中々ゲーム出来なくてね」
「ああ、そういう事。別にいいよ」
「基本好きにしていいから。拘束もしないし」
「分かった。で、何のスキル取ればいいの?」
「ダンジョンで使う系だから斥候系ね。「気配察知」「危機感知」「隠蔽」「罠解除」「鍵開け」の5つね。これがあればダンジョンマスターになれるわよ?こういうスキルって後から取ると滅茶苦茶ポイント高いから初期にタダで取れる時に取っておかないといけないんだけどね…」
「仕方ないよ。持ってる人が用事で出来ないんじゃ。でもそれだったら私、近接攻撃できる攻撃スキル取った方がいいのかな?」
「そこまで無理はしなくていいわよ。アンタ、VRゲーム自体初めてなんだし。このゲーム、剣と魔法のファンタジーだから魔法使いたいなら使いなさい」
「でも被ったら邪魔じゃない?」
「言ったでしょ。期間限定だって」
「分かったよ」
そんなこんなで私の部屋に行ってパソコンを立ち上げ、フルダイブ式VRギアをパソコンに接続しインストールし、ゲームのソフトを入れてダウンロードする。勿論アドレスやパスワードを忘れずに。
すべて終わるのに3時間くらい掛ったけどその間にご飯を食べたりシャワーを浴びたりしておいた。因みにお姉ちゃんは今日はここに泊まるそう。
まあ明日土曜で学校も休みだしね。
パソコンを再起動させて公式ページを見た。
細かい注意事項などを最初に読んでから次にスキルを見る。人気スキルランキングなるものがあった。魔法系は特に人気のようだ。生産ものは鍛冶が人気だ。
最初に取得出来るスキルは一人10個。
その内、半分は斥候系スキルで埋まる。
近接は……ちょっと怖いかもしれないから、確かに魔法が使えるなら魔法でいこうかな。
火魔法が一番火力があって、水と風魔法がサポート系魔法で、土魔法が物理魔法、光魔法がレーザー、闇がデバフとの事。生産もやりたいからあんまり取得出来そうにないし、うーん…一番SPが必要になりそうなのってやっぱ光と闇だよね?なら、その二つでいっか。
そんなこんなで現在午後19時半、仮想現実の世界へ初ログインです!
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