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02 フェルメリア美術館の怪奇
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「まず、概要を説明する。今回は霊障が起こり始めている初のケースだ、現在掛け軸のあるフェルメリア美術館は、深夜になると怨霊が湧いて出ているらしい。目撃証言もある。……帝国資本の美術館故に、無視されているがな」
「本当帝国ってそういう所クソよね」
「帝国ではその価値観があったから魔法の芽吹きにくい荒野で国を作り上げられたんだ。悪いことばかりではない」
「……正論は求めてないわよ、静流」
「そうか、すまない。……話を戻そう。今回は被害も出ているからと民間のゴーストバスターとして参加できないか打診したが、“そんなものは必要ない! ”と取り付く島もないとのことだ。上も大変だな」
「美術館のオーナーって、無能でも務まるのね」
「待て、無能な人間などいない。人は皆どこかに素晴らしい長所を持っているのだ」
「そんな道徳の教科書みたいな詭弁は要らないから、はやく続きを言いなさいよ」
「……この話は後でもいいだろう」
後でも御免だこのクソ真面目善人モドキめと、神奈は当然に思った。
「というわけで、今回も怪盗の出番というわけだ。今回はもう時間がない。下調べは今日の一度だけだ。一応上から回された美術館の図面はあるが、警備の巡回路などは描かれていない。ぶっつけ本番になるぞ」
「……まぁ、なんとかするわ。そのために磨いた怪盗の技術だもの」
「心強い。今回、借りられた封印の儀式の場所はHDKビルの屋上だ。美術館からそこまでにビーコンは出せないので、自分の位置を見失うなよ」
「了解。じゃあ、行動開始ね。一応電話にはちゃんと出られるようにしておいてよ、機械音痴」
「……失敬だな。通話とメールは出来る様になったぞ」
「メッセージアプリとか使えてないあたりが不安なのよ」
「……わかった。今度教えてくれ」
「はいはい。任せてよ静流」
そうして、二人は分かれて行動を開始する。
静流は封印の儀式用の陣を整えるためにビルの屋上に。神奈は帝国人に変装して美術館へと赴くのだった。
────────────
「流石帝国の手が入った美術館、警備が厳重、ね!」
3時間ほどかけて、フェルメリア美術館の表と裏の下見をした神奈は、思わず言う。この美術館は規模に対して明らかに警備の人数が多いと。まるで、”誰かに盗みに入られるのを警戒しているようだ”と。
美術品の出来は上々、帝国人、皇国人問わず若者の作品を多く展示していることから近代的な美術館である印象を神奈は持ったが、それ以上に気になったのは歴史的価値を持つ美術品が全て偽物であるという事だ。
怪盗としての目を持っている神奈でも注視しなくてはわからなかったほどの贋作は、どれも素晴らしい腕の者に作られたのだと神奈は感じた。
もしかすると、この美術館が若くて有望な絵描きを集めているのはこういった贋作を描かせるためではないかと神奈は邪推したが、それだけだった。
本命の”伊賀の里の掛け軸”はしっかりと本物として展示されているのが確認できたからだ。
別室、警備員の多さ、展示時間制限、そして何よりも最新式の電子ロックがかかっている額縁の中に入っているというすさまじい警備の入れ込み具合であり、『さすがにこれは強盗に切り替えたほうが楽なのではないかと』神奈は思った。
神奈の身に着けている魔法のほとんどが対怨霊用の破邪術式ではあるが、基本魔術である身体強化を使えば警備員の二人くらいは倒せる自信はある。もっとも警備員の数は8人であるから、残り6人に袋叩きにされる未来しか見えないのだが。
そうして、監視カメラなどの警備の状態を把握した神奈は、静流に連絡をする。
神奈の中ではもうプランはできている。それのサポートで静流の協力が必要だと感じたからだ。
「──というわけで、今からソレを用意してほしいんだ。霊障が起こっているなら派手なことになる。なら、ちょっとおちょくるくらいは仕事の範囲内だろう?」
「ああ、わかった。用意しておく。……しかし、冗談で怪盗と名乗り始めたのだがな」
「私も想定外だよ。けど、現状これしか手段はない」
そんな、盗みに入るための作戦会議を行っていると、ふと、空気が冷え込んだ。
確認してみると現在時刻は17時30分。閉館時間ではないが、目標の掛け軸がしまわれる時間だった。
「静流、様子がおかしい。ちょっと見てくる」
「気を付けろ神奈。霊障が起こっている可能性もある」
「わかっているよ。それでも、行くしかないでしょ? ──こういうのから人の命を守るのが、怪盗だ」
そうして、警備をすり抜けてするりと展示室へと向かう。
するとそこには、拳銃で武装した警備員たちが混乱しながら黒い女性のような影に銃撃を始めている。しかし、その弾丸は空を切る。
霊体である怨霊には、物理的攻撃は通じない。それは皇国の神事に携わる身なら知っていて当然の事実であり、帝国の干渉により民衆に伝えられなくなった伝承の一つである。
「くそ、なんだってこうなりやがる!」
「ベネットみたく肉を吸われて死ぬぞ! 逃げるんだよ!」
そんな狂騒を見て、神奈は思わず術を使いかける。
静流は当然それを予見して、「今はやめておけ」と言うが、神奈はもう止まらない。
「ごめん静流。私行ってくる」
「……それは、憎しみが理由か?」
「……さぁね」
そんな言葉から進む神奈の右手には、一本の筆が握られていた。
その筆は陰陽術系の魔法の媒体になる魔法筆だ。
中空に漢字を描き、その文字の力で彼女は魔法を描く。
描かれた漢字は、”剣”
それによって筆の先から現れるのは霊気の剣。神奈の霊刀”一文字”だ。
「そこの! 下がって!」
その声と共に駆けだす神奈。その顔には銀の蝶を思わせるマスクが付けられており、その素顔は見られていない。
だが、その魔力が、彼女を尋常な者ではないと物語っている。
魔法は忘れ去られたものではあるが、その狂気的な力のことを魂は忘れていないのだ。
叫ぶ黒い影。魔力に引かれて攻撃対象を変える黒い影。それは口を大きく開けて、神奈に喰らいつこうとしてくる。それに対して霊刀を合わせるも、その肉は固く、刀で裂くことは叶わなかった。
「なんだ、あいつは!?」
「怖い、あのバケモンもマスクの女も!」
そんな魔力の狂気に当てられた者たちを横目に神奈は敵の情報を整理する。
伝承によれば、この”伊賀の里の掛け軸”に封じられた魔物は妖怪”肉吸い”だ。低級の妖怪ではあるが、人食いの魔物であり頑丈であるため殺すことが叶わなかったので封印したという情報を受け取っている。
そして封印をしたのは最強の陰陽師の名を襲名した当時の”安倍晴明”だ。その封印方法は霊力によるゴリ押し。弱点を突いたなどといった逸話はない。なので、神奈の最も得意とする霊刀にとる近接戦闘を挑んだのだが、力は互角。あるいはそれ以下といった所だった。
「分が悪い!」
そんな姿を見て、逃げ出す者が半数、腰を抜かす者が半数だ。
封印が解けていないのにこの力、本体はもう現代人では太刀打ちできないと神奈は実感できてしまった。
だからこそ、神奈は戦いを止めない。こいつを浄化しなければ多くの犠牲者が出てしまうと分かっているから。
魔力を込めた蹴りにて女を蹴り飛ばし、霊刀の突きにて浄化の力を叩き込む。
その突きは躱されたが、攻撃パターンはもう読めた。
本体ならまだしも、その余波でしかない怨念はさしたる思考能力を持たない。故に次にこの怨念の取ってくる行動は肉を吸うための噛みつき。
そこに、”浄”の字の力を込めた魔弾を叩き込む。その弾丸は肉吸いの体内で破裂し、浄化された。
それにより邪念は力を失い、消えていった。
そうして残されたのは、腰を抜かしていたところから立ち直った警備員たちと仮面の女である神奈だけだ。
そして、どこからともなく飛んできた折り鶴を受け取った神奈はそれを広げて皆にこういった。
「私は怪盗メーヘレン。今夜2時、この霊障の原因である”伊賀の里の掛け軸”を頂きにまいります。では、これにて失礼」
そうして投げられた煙玉に乗じて神奈は逃げ出し、周囲に溶け込み逃げおおせた。
その後には広げられた折り鶴だったものが残り、それは達筆な漢字で描かれた”予告状”が存在へと変わっていた。
────────────
そうして深夜2時、草木も眠る丑三つ時。
警察と警備員たちが入り混じるその中で、怪盗メーヘレンの”怪盗の時間”が始まったのだった。
────────────
次回、怪奇怪盗メーヘレン
「本当帝国ってそういう所クソよね」
「帝国ではその価値観があったから魔法の芽吹きにくい荒野で国を作り上げられたんだ。悪いことばかりではない」
「……正論は求めてないわよ、静流」
「そうか、すまない。……話を戻そう。今回は被害も出ているからと民間のゴーストバスターとして参加できないか打診したが、“そんなものは必要ない! ”と取り付く島もないとのことだ。上も大変だな」
「美術館のオーナーって、無能でも務まるのね」
「待て、無能な人間などいない。人は皆どこかに素晴らしい長所を持っているのだ」
「そんな道徳の教科書みたいな詭弁は要らないから、はやく続きを言いなさいよ」
「……この話は後でもいいだろう」
後でも御免だこのクソ真面目善人モドキめと、神奈は当然に思った。
「というわけで、今回も怪盗の出番というわけだ。今回はもう時間がない。下調べは今日の一度だけだ。一応上から回された美術館の図面はあるが、警備の巡回路などは描かれていない。ぶっつけ本番になるぞ」
「……まぁ、なんとかするわ。そのために磨いた怪盗の技術だもの」
「心強い。今回、借りられた封印の儀式の場所はHDKビルの屋上だ。美術館からそこまでにビーコンは出せないので、自分の位置を見失うなよ」
「了解。じゃあ、行動開始ね。一応電話にはちゃんと出られるようにしておいてよ、機械音痴」
「……失敬だな。通話とメールは出来る様になったぞ」
「メッセージアプリとか使えてないあたりが不安なのよ」
「……わかった。今度教えてくれ」
「はいはい。任せてよ静流」
そうして、二人は分かれて行動を開始する。
静流は封印の儀式用の陣を整えるためにビルの屋上に。神奈は帝国人に変装して美術館へと赴くのだった。
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「流石帝国の手が入った美術館、警備が厳重、ね!」
3時間ほどかけて、フェルメリア美術館の表と裏の下見をした神奈は、思わず言う。この美術館は規模に対して明らかに警備の人数が多いと。まるで、”誰かに盗みに入られるのを警戒しているようだ”と。
美術品の出来は上々、帝国人、皇国人問わず若者の作品を多く展示していることから近代的な美術館である印象を神奈は持ったが、それ以上に気になったのは歴史的価値を持つ美術品が全て偽物であるという事だ。
怪盗としての目を持っている神奈でも注視しなくてはわからなかったほどの贋作は、どれも素晴らしい腕の者に作られたのだと神奈は感じた。
もしかすると、この美術館が若くて有望な絵描きを集めているのはこういった贋作を描かせるためではないかと神奈は邪推したが、それだけだった。
本命の”伊賀の里の掛け軸”はしっかりと本物として展示されているのが確認できたからだ。
別室、警備員の多さ、展示時間制限、そして何よりも最新式の電子ロックがかかっている額縁の中に入っているというすさまじい警備の入れ込み具合であり、『さすがにこれは強盗に切り替えたほうが楽なのではないかと』神奈は思った。
神奈の身に着けている魔法のほとんどが対怨霊用の破邪術式ではあるが、基本魔術である身体強化を使えば警備員の二人くらいは倒せる自信はある。もっとも警備員の数は8人であるから、残り6人に袋叩きにされる未来しか見えないのだが。
そうして、監視カメラなどの警備の状態を把握した神奈は、静流に連絡をする。
神奈の中ではもうプランはできている。それのサポートで静流の協力が必要だと感じたからだ。
「──というわけで、今からソレを用意してほしいんだ。霊障が起こっているなら派手なことになる。なら、ちょっとおちょくるくらいは仕事の範囲内だろう?」
「ああ、わかった。用意しておく。……しかし、冗談で怪盗と名乗り始めたのだがな」
「私も想定外だよ。けど、現状これしか手段はない」
そんな、盗みに入るための作戦会議を行っていると、ふと、空気が冷え込んだ。
確認してみると現在時刻は17時30分。閉館時間ではないが、目標の掛け軸がしまわれる時間だった。
「静流、様子がおかしい。ちょっと見てくる」
「気を付けろ神奈。霊障が起こっている可能性もある」
「わかっているよ。それでも、行くしかないでしょ? ──こういうのから人の命を守るのが、怪盗だ」
そうして、警備をすり抜けてするりと展示室へと向かう。
するとそこには、拳銃で武装した警備員たちが混乱しながら黒い女性のような影に銃撃を始めている。しかし、その弾丸は空を切る。
霊体である怨霊には、物理的攻撃は通じない。それは皇国の神事に携わる身なら知っていて当然の事実であり、帝国の干渉により民衆に伝えられなくなった伝承の一つである。
「くそ、なんだってこうなりやがる!」
「ベネットみたく肉を吸われて死ぬぞ! 逃げるんだよ!」
そんな狂騒を見て、神奈は思わず術を使いかける。
静流は当然それを予見して、「今はやめておけ」と言うが、神奈はもう止まらない。
「ごめん静流。私行ってくる」
「……それは、憎しみが理由か?」
「……さぁね」
そんな言葉から進む神奈の右手には、一本の筆が握られていた。
その筆は陰陽術系の魔法の媒体になる魔法筆だ。
中空に漢字を描き、その文字の力で彼女は魔法を描く。
描かれた漢字は、”剣”
それによって筆の先から現れるのは霊気の剣。神奈の霊刀”一文字”だ。
「そこの! 下がって!」
その声と共に駆けだす神奈。その顔には銀の蝶を思わせるマスクが付けられており、その素顔は見られていない。
だが、その魔力が、彼女を尋常な者ではないと物語っている。
魔法は忘れ去られたものではあるが、その狂気的な力のことを魂は忘れていないのだ。
叫ぶ黒い影。魔力に引かれて攻撃対象を変える黒い影。それは口を大きく開けて、神奈に喰らいつこうとしてくる。それに対して霊刀を合わせるも、その肉は固く、刀で裂くことは叶わなかった。
「なんだ、あいつは!?」
「怖い、あのバケモンもマスクの女も!」
そんな魔力の狂気に当てられた者たちを横目に神奈は敵の情報を整理する。
伝承によれば、この”伊賀の里の掛け軸”に封じられた魔物は妖怪”肉吸い”だ。低級の妖怪ではあるが、人食いの魔物であり頑丈であるため殺すことが叶わなかったので封印したという情報を受け取っている。
そして封印をしたのは最強の陰陽師の名を襲名した当時の”安倍晴明”だ。その封印方法は霊力によるゴリ押し。弱点を突いたなどといった逸話はない。なので、神奈の最も得意とする霊刀にとる近接戦闘を挑んだのだが、力は互角。あるいはそれ以下といった所だった。
「分が悪い!」
そんな姿を見て、逃げ出す者が半数、腰を抜かす者が半数だ。
封印が解けていないのにこの力、本体はもう現代人では太刀打ちできないと神奈は実感できてしまった。
だからこそ、神奈は戦いを止めない。こいつを浄化しなければ多くの犠牲者が出てしまうと分かっているから。
魔力を込めた蹴りにて女を蹴り飛ばし、霊刀の突きにて浄化の力を叩き込む。
その突きは躱されたが、攻撃パターンはもう読めた。
本体ならまだしも、その余波でしかない怨念はさしたる思考能力を持たない。故に次にこの怨念の取ってくる行動は肉を吸うための噛みつき。
そこに、”浄”の字の力を込めた魔弾を叩き込む。その弾丸は肉吸いの体内で破裂し、浄化された。
それにより邪念は力を失い、消えていった。
そうして残されたのは、腰を抜かしていたところから立ち直った警備員たちと仮面の女である神奈だけだ。
そして、どこからともなく飛んできた折り鶴を受け取った神奈はそれを広げて皆にこういった。
「私は怪盗メーヘレン。今夜2時、この霊障の原因である”伊賀の里の掛け軸”を頂きにまいります。では、これにて失礼」
そうして投げられた煙玉に乗じて神奈は逃げ出し、周囲に溶け込み逃げおおせた。
その後には広げられた折り鶴だったものが残り、それは達筆な漢字で描かれた”予告状”が存在へと変わっていた。
────────────
そうして深夜2時、草木も眠る丑三つ時。
警察と警備員たちが入り混じるその中で、怪盗メーヘレンの”怪盗の時間”が始まったのだった。
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次回、怪奇怪盗メーヘレン
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