次は間違えません。

引きこもりニート

文字の大きさ
2 / 11

2. 一度目の死

しおりを挟む
「これよりレベッカの死刑を執行する!」

あぁ、、やっとだ
やっと・・・

「少し待て」

(・・・?)

顔をあげると、そこにはアレン様が立っており、久しぶりに見る陛下は少しやつれてるように見えた

「レベッカ、最後に何か言うことはないのか」

「・・・・・。」


「・・ッ、、。そうか」

そう言った陛下の表情は、何の感情も読み取ることはできなかった。

「始めろ」

その一言で執行された。

「では、死刑を執行する」

剣が構えられる。


フワッ

「やッ・・・・と・ら・・にな・・れる」


最後に枯れたと思っていた涙を一粒流し、陛下を真っ直ぐ見て私は笑った。

シュッ

そして私は首を落とされて死んだ。



落とされる瞬間、一瞬誰かがこっちに走ってきていた気がした。

ありえないとは思うけれど

もし、、。

もしも、私の死を悲しんでくれた人があの場にいたのなら


嬉しいと思った。



アメーラ王国の元王妃レベッカ・コールスミス死去。


思い返してみれば、私はいつも我が儘ばかりで、陛下にしつこく付き纏って、陛下に近づく令嬢にはイジメとまではいかないが地味な嫌がらせもした。周りにも迷惑かけてばかりだった。

その罰が下ったのかもしれない。

もし神が存在して、慈悲をくださりチャンスをくださることがあれば、、。

次は絶対間違えない。

__________________

*ここは少し短めです!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

蝋燭

悠十
恋愛
教会の鐘が鳴る。 それは、祝福の鐘だ。 今日、世界を救った勇者と、この国の姫が結婚したのだ。 カレンは幸せそうな二人を見て、悲し気に目を伏せた。 彼女は勇者の恋人だった。 あの日、勇者が記憶を失うまでは……

行き場を失った恋の終わらせ方

当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」  自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。  避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。    しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……  恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。 ※他のサイトにも重複投稿しています。

貴方の幸せの為ならば

缶詰め精霊王
恋愛
主人公たちは幸せだった……あんなことが起きるまでは。 いつも通りに待ち合わせ場所にしていた所に行かなければ……彼を迎えに行ってれば。 後悔しても遅い。だって、もう過ぎたこと……

攻略対象の王子様は放置されました

蛇娥リコ
恋愛
……前回と違う。 お茶会で公爵令嬢の不在に、前回と前世を思い出した王子様。 今回の公爵令嬢は、どうも婚約を避けたい様子だ。 小説家になろうにも投稿してます。

愛のバランス

凛子
恋愛
愛情は注ぎっぱなしだと無くなっちゃうんだよ。

夫は私を愛してくれない

はくまいキャベツ
恋愛
「今までお世話になりました」 「…ああ。ご苦労様」 彼はまるで長年勤めて退職する部下を労うかのように、妻である私にそう言った。いや、妻で“あった”私に。 二十数年間すれ違い続けた夫婦が別れを決めて、もう一度向き合う話。

真実の愛の祝福

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
皇太子フェルナンドは自らの恋人を苛める婚約者ティアラリーゼに辟易していた。 だが彼と彼女は、女神より『真実の愛の祝福』を賜っていた。 それでも強硬に婚約解消を願った彼は……。 カクヨム、小説家になろうにも掲載。 筆者は体調不良なことも多く、コメントなどを受け取らない設定にしております。 どうぞよろしくお願いいたします。

【完結】本当に愛していました。さようなら

梅干しおにぎり
恋愛
本当に愛していた彼の隣には、彼女がいました。 2話完結です。よろしくお願いします。

処理中です...