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10. 保健室にて
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「んッ、、」
(あれ、、私、、、)
ハッ!
私は気を失う前のことを思い出して勢いよく起き上がった。
(どッ、、どうしましょう!殿下に私、、ッ!)
殿下に失礼な態度をとってしまったと、血の気が引いた。
その瞬間
ガタッ
「レベッカッ!!!気がついたのか??よかったッ、、!」
といきなり手を握られた。
私は男性に手を握られた恐怖と驚きで、思わず手を振り払ってしまった。
ハッとしてその人を見ると、そこには殿下がいた。
また失礼な態度をとってしまい、不敬罪に問われるのではないかと私は一気に青ざめる。
「あッ、、、す、すみませッ、、ン
わ、わざとじゃ、、ッ」
急いで弁明しようとするも、恐怖で声が震えてしまう。
そんな私を見て殿下は悲痛に顔を歪めた。
「、、、いや、、私の方こそ君は目覚めたばかりだというのに急に話しかけて驚かせてしまった。すまない、、」
「そ、、そんなッ、、!わ、私の方こそ先程から無礼をは、、働いてしまい申し訳ありません、でした、、ッ!」
私は慌てて殿下に謝罪した。
「いや、それは構わない、、。
私が驚かせてしまったんだし、、」
「そ、、それは、、わ、私が、、。」
「・・・その、、それは別として、体調のほうは大丈夫なのか、、?」
「え、えぇ、、大丈夫です」
ずっと怖くて殿下を見ることが出来ず俯いるにもかかわらず、殿下はそれに対しては何も言わないでいてくれている。
「そうか、、ならいいんだ、、」
「「・・・・・」」
(ど、どうしましょう、、この沈黙、)
「あ、あの、、婚約解消の方は、どうなっているのでしょうか、、?その、、まだ正式に解消されたとの伝達がきていないので、少し気になりまして、、」
「そ、、それは、、、」
殿下の声色が少し焦っているように感じた。
「手紙の方が届いていませんでしたか、、?」
「い、いや、、その手紙については読んだ」
「そうですか、、あの、、いつ解消される予定なのでしょうか、。殿下にとっても早い段階で解消される方が良いと思うのですが、、」
「・・・君は本当にいいのか、、?婚約が解消されても、、」
そんなこと聞かれるとは思ってもいなかったので驚いて、殿下の方を見た。
「え、えぇ、、。これまで殿下には大変ご迷惑をおかけしてしまっていますし、私のことをよく思っておられないことも十分承知しております。殿下には意中の女性が多くおられるようなので、その令嬢の中から婚約者を選ばれたほうがこれから良好な関係を築け、国を支えていくことができると思っております」
大切なことなので真っ直ぐ殿下の目を見ながら、声が震えそうになるの耐えてなんとか言い切ることが出来た。
「だが、、君は私のことが好きだったのではなかったか、、?」
「そ、それは、、ッ、、。貴族である以上、結婚相手を好き嫌いではなく損得で考えなくてはいけないと今更ながらに気づきました。私たちの婚約は殿下も公爵という後ろ盾ができ、私も皇妃というありがたい地位をいただけ、利害一致する婚約ではあります。しかし、私たちの関係はお世辞にも良好とはいえません。国を支えていく者たちの仲が悪ければ、この先国を2人で支えていくことは不可能だと私は思います。恋愛感情がお互いになくとも、信頼関係をきずける相手と婚約、結婚されることが最良だと存じます」
「それに、やっと私から解放されるのですよ?解消されましたら、私から殿下に話しかけることも付き纏うこともなくなります。殿下は今までと変わらず私のことはいないものとして接してくだされば良いのです」
「ッ、、。そうだな、、わかった。婚約解消の話はこちらで進めておく」
「そうですか!で、では教室へお戻りください!」
(早くここから離れていただけるとありがたいです、、さすがにもう限界です)
私は無理矢理笑顔をつくり、殿下をお見送りした。
「あぁ、、では私はこれで失礼する。目が覚めたばかりだというのに長居して悪かった。ゆっくり休みなさい」
そう言ってドアの前まで行くと、歩みをやめて振り返ってきた。
(え、、何故止まったのかしら、、早く行ってほしいのに)
殿下は私をジッと見ると
「・・・君は、、、。いや、なんでもない、、」と言い残し、教室に戻っていった。
出て行った瞬間、緊張が解けたせいか我慢していた震えが再び止まらなくなった。
(だ、大丈夫よ。これで殿下と婚約することも結婚することもなくなったし、殿下との関わりもなくなった、、、。処刑されることもないはずですわ、、)
そう言い聞かせ、震える身体を抱きしめた。
(あれ、、私、、、)
ハッ!
私は気を失う前のことを思い出して勢いよく起き上がった。
(どッ、、どうしましょう!殿下に私、、ッ!)
殿下に失礼な態度をとってしまったと、血の気が引いた。
その瞬間
ガタッ
「レベッカッ!!!気がついたのか??よかったッ、、!」
といきなり手を握られた。
私は男性に手を握られた恐怖と驚きで、思わず手を振り払ってしまった。
ハッとしてその人を見ると、そこには殿下がいた。
また失礼な態度をとってしまい、不敬罪に問われるのではないかと私は一気に青ざめる。
「あッ、、、す、すみませッ、、ン
わ、わざとじゃ、、ッ」
急いで弁明しようとするも、恐怖で声が震えてしまう。
そんな私を見て殿下は悲痛に顔を歪めた。
「、、、いや、、私の方こそ君は目覚めたばかりだというのに急に話しかけて驚かせてしまった。すまない、、」
「そ、、そんなッ、、!わ、私の方こそ先程から無礼をは、、働いてしまい申し訳ありません、でした、、ッ!」
私は慌てて殿下に謝罪した。
「いや、それは構わない、、。
私が驚かせてしまったんだし、、」
「そ、、それは、、わ、私が、、。」
「・・・その、、それは別として、体調のほうは大丈夫なのか、、?」
「え、えぇ、、大丈夫です」
ずっと怖くて殿下を見ることが出来ず俯いるにもかかわらず、殿下はそれに対しては何も言わないでいてくれている。
「そうか、、ならいいんだ、、」
「「・・・・・」」
(ど、どうしましょう、、この沈黙、)
「あ、あの、、婚約解消の方は、どうなっているのでしょうか、、?その、、まだ正式に解消されたとの伝達がきていないので、少し気になりまして、、」
「そ、、それは、、、」
殿下の声色が少し焦っているように感じた。
「手紙の方が届いていませんでしたか、、?」
「い、いや、、その手紙については読んだ」
「そうですか、、あの、、いつ解消される予定なのでしょうか、。殿下にとっても早い段階で解消される方が良いと思うのですが、、」
「・・・君は本当にいいのか、、?婚約が解消されても、、」
そんなこと聞かれるとは思ってもいなかったので驚いて、殿下の方を見た。
「え、えぇ、、。これまで殿下には大変ご迷惑をおかけしてしまっていますし、私のことをよく思っておられないことも十分承知しております。殿下には意中の女性が多くおられるようなので、その令嬢の中から婚約者を選ばれたほうがこれから良好な関係を築け、国を支えていくことができると思っております」
大切なことなので真っ直ぐ殿下の目を見ながら、声が震えそうになるの耐えてなんとか言い切ることが出来た。
「だが、、君は私のことが好きだったのではなかったか、、?」
「そ、それは、、ッ、、。貴族である以上、結婚相手を好き嫌いではなく損得で考えなくてはいけないと今更ながらに気づきました。私たちの婚約は殿下も公爵という後ろ盾ができ、私も皇妃というありがたい地位をいただけ、利害一致する婚約ではあります。しかし、私たちの関係はお世辞にも良好とはいえません。国を支えていく者たちの仲が悪ければ、この先国を2人で支えていくことは不可能だと私は思います。恋愛感情がお互いになくとも、信頼関係をきずける相手と婚約、結婚されることが最良だと存じます」
「それに、やっと私から解放されるのですよ?解消されましたら、私から殿下に話しかけることも付き纏うこともなくなります。殿下は今までと変わらず私のことはいないものとして接してくだされば良いのです」
「ッ、、。そうだな、、わかった。婚約解消の話はこちらで進めておく」
「そうですか!で、では教室へお戻りください!」
(早くここから離れていただけるとありがたいです、、さすがにもう限界です)
私は無理矢理笑顔をつくり、殿下をお見送りした。
「あぁ、、では私はこれで失礼する。目が覚めたばかりだというのに長居して悪かった。ゆっくり休みなさい」
そう言ってドアの前まで行くと、歩みをやめて振り返ってきた。
(え、、何故止まったのかしら、、早く行ってほしいのに)
殿下は私をジッと見ると
「・・・君は、、、。いや、なんでもない、、」と言い残し、教室に戻っていった。
出て行った瞬間、緊張が解けたせいか我慢していた震えが再び止まらなくなった。
(だ、大丈夫よ。これで殿下と婚約することも結婚することもなくなったし、殿下との関わりもなくなった、、、。処刑されることもないはずですわ、、)
そう言い聞かせ、震える身体を抱きしめた。
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