百万文字の世界

魔狼ちゃん

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百万文字の世界final

26.

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✴︎
 トラックに乗った人は,ノートに書いた。
「残りの二人を東京のこの屋上に呼び出せ!」
 そう言いながら,書いた。
✴︎
 白いヒビが見える。
 私は,その中に飛び込んだ。
 死んでもいい。
 死んでもいいから。
 どうか,この呪い、願いを叶えてっ!
「グルルルル……」
 もう人じゃない姉さん。
 その姉さんは,ヒビに入れなかった。
 ヒビの前で弾かれた体。
 なんで,飛び込んだ私は,見えてるんだろう。
 違う。
 これは,時間が進んでいるのが見えてる?
「どうゆうこと?」
 てか、
「あと一人,必ずノートを終わらせる!」
 私は,そう決心した時、東京の屋上にいた。
✴︎
「よぉ、美月!」
「ら、雷斗⁈」
 私は,また会った人の名前を呼ぶ。
「あんな、美月,ノートを作った人間が死ぬわけないだろ?わかるか?」
 おかしい。
「あんな,美月、親が嫌いになった俺が殺さねぇわけねぇだろ?」
 嘘だ。
「なぁ,美月。最後のお願いだ。死んでくれないか?」
【呪い発動まで残り、五分】
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