百万文字の世界

魔狼ちゃん

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百万文字の世界final

28.(最終回)

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✴︎
 その後のことは、覚えていない。
 ノートの存在を消して、また,いつもの日常が戻ってきた。
 なんで,元に戻ってきたのかは,わからない。
 あれ以来、雷斗は,消えた。
 私は,雷斗の,家に行く直前に戻っていたから。
 その足で、雷斗の家に行ったからだ。
 しかし,家自体が存在しなかった。
 私は,とぼとぼと戻る最中、母に会い、とても叱られた。
 実は,帰ってきていたらしい。
 でも,それを私は,知らなかった。
 いや,知っているわけがない。
 だから,正しいのか。
 ただ,なんか,黒幕は,雷斗では,なかった気がする。
 これは,ただの直感だ。
 なんだ,嫌な予感がする。
 ただ,それだけ。
✴︎
 母は、カバンの中を覗く。
 そして、ノートがあることを確認した。
 そして,ノートにこう付け足す。
【バッドエンド(打ち消し不可)】
【美月は,五分後に,死ぬ】
✴︎
 その時私は,確かに見た。
 母のカバンの中にノートが入って……。
 私の意識は,途切れて……。
 薄く……。

 【bad end……】
✴︎
 残りのノートのページは,誰の手に渡るのか。
 それは,あなたを嫌っている人のところかもしれない。
 そして,あなたの名前を……。
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