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第一章
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「てか、あんた……」
「誰だって言いたいんだろ?」
俺は,笑ってカラミラの顔を見た。
「ま、当たり前よね。あんたの……」
「自己紹介が終わってないからね」
俺は、また、話を遮って先に言った。
そして、またカラミラが、
「……」
「人の話を最後まで聞けって習わなかったかってか?」
流石にドン引きされた。
「……」
「未来予知できる体に見えるか?」
さらに引かれる。
俺は,このパターンを知っている。
いつものことだから。
「ま、ここまで言えば引かれるよな……メイデンだ」
「え?」
今は,ただ恐怖を感じているらしい。
だろうな、しか言えない自分が悪い気がしてきた。
「だ~か~ら、メイデンだって言ってんだろ?」
「あ!」
そこで本題を思い出したかのような顔をしているカラミラがいる。
これで暗黒天使名乗られたら、なんか、不安というか、なんというか、
「権威のための称号みたいだな……」
俺は,小声でボソッと言った。
「さて、さらに一層降りるけど、どうするの?」
俺は,カラミラに対して言った。
「え?まだ、降りるんですか?もう九十八層ですよ!」
「んなこと知ってるよ。次の次でエリアボス中級だなんてことぐれぇ」
俺は,さらに続ける。
「あんさ、お前がどうするか聞いたけどよ、俺は,降りるから、上がんなら、一人で上がるか、銅貨一枚でワープくれでさせてやる。どうするだ?」
俺は,そう言った。
すると、カラミラは、
「いや、危険ですって」
「あ?何が危険なんだ?」
まだ、一人でいると危険だとアピールしてくる。
ここまで言ったのにも関わらず。
「あんな、俺は,仕事中なんだよ」
俺は,そう言った。
「え?」
カラミラは、変なとこから声を出した。
「テメェ、どっから声出してんだ?変な声出しやがって」
俺は,ちょっと笑っていた。
しかし,カラミラの顔は,真剣そのものだった。
「だから、引き返しましょう!」
そこで俺は,何か引っかかった。
「なぁ、お前、なんで、こんなに引き返させようとすんだ?」
「危ないか……」
「いや、そうじゃない。確かに、危ないってのは,わかるけどよ。初めましての相手にそこまで言うやつそんなにいねぇだろ。要は、お前、仲間を殺したか、目の前で殺されたな」
俺は,カラミラにそう言った。
その時、カラミラの目から涙が溢れた。
その様子は,まるで、水をいっぱい入れた風船が爆発したかのようだった。
「……目の前で百層のエリアボスに……」
「おっし、じゃ,今から言って殺しますか」
俺は,立ち上がってそう言った。
その様子を見て、カラミラが、さらに驚いていた。
それを見て、俺は,カラミラに向けて、ニヤッと笑った。
「誰だって言いたいんだろ?」
俺は,笑ってカラミラの顔を見た。
「ま、当たり前よね。あんたの……」
「自己紹介が終わってないからね」
俺は、また、話を遮って先に言った。
そして、またカラミラが、
「……」
「人の話を最後まで聞けって習わなかったかってか?」
流石にドン引きされた。
「……」
「未来予知できる体に見えるか?」
さらに引かれる。
俺は,このパターンを知っている。
いつものことだから。
「ま、ここまで言えば引かれるよな……メイデンだ」
「え?」
今は,ただ恐怖を感じているらしい。
だろうな、しか言えない自分が悪い気がしてきた。
「だ~か~ら、メイデンだって言ってんだろ?」
「あ!」
そこで本題を思い出したかのような顔をしているカラミラがいる。
これで暗黒天使名乗られたら、なんか、不安というか、なんというか、
「権威のための称号みたいだな……」
俺は,小声でボソッと言った。
「さて、さらに一層降りるけど、どうするの?」
俺は,カラミラに対して言った。
「え?まだ、降りるんですか?もう九十八層ですよ!」
「んなこと知ってるよ。次の次でエリアボス中級だなんてことぐれぇ」
俺は,さらに続ける。
「あんさ、お前がどうするか聞いたけどよ、俺は,降りるから、上がんなら、一人で上がるか、銅貨一枚でワープくれでさせてやる。どうするだ?」
俺は,そう言った。
すると、カラミラは、
「いや、危険ですって」
「あ?何が危険なんだ?」
まだ、一人でいると危険だとアピールしてくる。
ここまで言ったのにも関わらず。
「あんな、俺は,仕事中なんだよ」
俺は,そう言った。
「え?」
カラミラは、変なとこから声を出した。
「テメェ、どっから声出してんだ?変な声出しやがって」
俺は,ちょっと笑っていた。
しかし,カラミラの顔は,真剣そのものだった。
「だから、引き返しましょう!」
そこで俺は,何か引っかかった。
「なぁ、お前、なんで、こんなに引き返させようとすんだ?」
「危ないか……」
「いや、そうじゃない。確かに、危ないってのは,わかるけどよ。初めましての相手にそこまで言うやつそんなにいねぇだろ。要は、お前、仲間を殺したか、目の前で殺されたな」
俺は,カラミラにそう言った。
その時、カラミラの目から涙が溢れた。
その様子は,まるで、水をいっぱい入れた風船が爆発したかのようだった。
「……目の前で百層のエリアボスに……」
「おっし、じゃ,今から言って殺しますか」
俺は,立ち上がってそう言った。
その様子を見て、カラミラが、さらに驚いていた。
それを見て、俺は,カラミラに向けて、ニヤッと笑った。
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