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29.

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✴︎
 まじに変化したミルは,人という人を壊そうと天狼島をを破壊し始める。
 ここは,魂が集まる場所。
 ということは,わからない人間は,いないだろう。
「魂を壊すつもりかッ!」
 俺は,ミルを止めるために黒くなったミルを止めようとする。
 しかし,ミルは,牙と爪を剥き出して、俺を突き飛ばす。
「あーあ。俺が悪かったのか……」
 五つ、至極の明帝約。
 一番大切だと思ってくれている人を魔神化させる。
「そんなことにも気づかなかったのかよ……」
 俺は,絶望した。
 ミルは、大切。
 シドリアも大切。
 でも,一番大切だと思われているのは,アッセル。
 でも,もう死人だ。
 だから,大丈夫だと思っていた。
 しかし,あの時,変化してしまった。
 だから,ミルが。
 俺は,耐えられなかった。
 自分の失態で見るがあんな姿になってしまうことが。
「じゃ,止めればいいんじゃない?」
 すると,いつの間に立っていたシドリアにそう言われた。
「あぁ,そのつもりだ」
 俺は,そう言って,魔天剣を引き抜く。
 そして,
「ミルッ!お前を今度こそハッピーエンドにしてやんぜッ!」
 俺は,そう言って,地面を蹴る。
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