地下牢に閉じ込められていたシリアスキラーが20年後に突然解放されたら、勇者は、雑魚だった。

魔狼ちゃん

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第二章

41.

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✴︎
 ヘスティアは、杖を持ち、俺に向かって、
「エクス・プロストっ!」
 そう叫び、爆炎魔法を唱える。
 しかし,何も起きない。
「あなたっ!何故、グリッド様に杖を向けているのですかっ!」
 叫んでいるのは,羊のツノを持った女性だった。
 黒っぽい羊のツノ。
 多分、悪魔か何かだろう。
「死で償いなさいっ!その不敬をっ!」
 そういうと、悪魔のような黒っぽい羊のツノを持った女性は、
「デス・ブラストっ!」
 黒っぽい球体のようなものを杖の先から作り出して、ヘスティアに向かって、放つ。
 俺の直感では、とても危険なもののように感じた。
 例えば、この森一帯を闇で侵すとか、一生木が生えないようになるとか、とてもひどい妄想しか出てこない。
 だから、このまま好きにさせるわけには,いかないと思ったので、
「まぁ、貸し借りなしっつうことで」
 俺は,そう言って、
「デッド・ブラストっ!」
 羊のツノを持つ女性よりも禍々しい魔力が溢れ出る球体を放ち、相殺した。
 その時の爆風で俺は,咄嗟にミルを抱き上げ、
「さらば」
 そう言い残して天狼島から飛び降りたのだ。
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