地下牢に閉じ込められていたシリアスキラーが20年後に突然解放されたら、勇者は、雑魚だった。

魔狼ちゃん

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第三章

76.

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✴︎
 しかし、どうしたものか。
 魔神がそう考えていると、
 ギィーと音を立てて扉が開く。
 その扉の先から来るものを見て、驚愕した。
 ヨボヨボの爺さん。
 白い髭が長く。
 髪の毛も真っ白で腰よりも長い。
 そして、何より、赤い魔法石のついた杖を持っている。
 間違いなく神サマだ。
「ウギャー!」
 魔神は、そう叫んだ。
 しかし、誰も来ない。
「まさか、まだ、あの小娘が生きておると思っているのか?」
 小娘だと。
「そんな生き物なんぞ、我の手にかかれば、一撃」
 ま、まさか。
「殺した。それと、お前の見たことがない親父も殺した」
 な、なんてことを。
「たしかにお前の案には、賛成した。だから、何も言わなかった。いつか、お前がボロを出してくれると思っていたからな」
 な、最初からはめられていたのか。
「そうだよ。だから、お前が、『始祖』だと聞いてほんと安心したよ。あんな化け物じゃなくてよかったってね」
 その時、魔神は、赤ん坊ながら、笑った。
「キャキャキャ」
 どうしても笑いが堪えられなかったのだ。
「どうした?死ぬことが分かって狂ったか?」
 よかったよ。
 そうゆう推察をしてくれて。
「じゃ、思い通り、殺してやるね」
 神サマは、右手を上げて、魔神の腹に音速のチョップをした。
 その時、雷鳴のエフェクトが出た。
 魔神は、白目を剥いた。
 そして、白い泡を吹いた。
 しかし、目は、そのうち閉じられ。
 白い泡も消えた。
 しかし、魔神の命は、戻らなかった。
 だって、もう真っ二つだから。

✴︎
 お待たせしました。
 次回からグリッドの魔王パートです。
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