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第三章
79.
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✴︎
「んで、お前、何しにきた?」
俺は、さらにエキドナを睨む。
「いやさ、久々に顔でも見せようかと……」
俺は、エキドナに向かってティーカップを投げる。
そのティーカップをエキドナは、左に避けた。
「違うだろ……なんかあんじゃねーのか?用がっ!」
「やっぱ、バレちゃうね」
エキドナは、そう言って微笑む。
そして、武器である双剣を構えて、
「入ってきていいよっ!てか入ってこい!」
そう言うと、ギィーと音を立てて魔王状の最奥の魔王の間が開かれる。
そして、そこにいたのは、
「やぁ、魔王」
勇者だった。
しかし、勇者に前ほどの威厳はない。
「僕はさ、勇者カロン……いや、もうその名前は、古いか、僕は……」
「魔族になりたいって話だろ?」
「な……」
エキドナが息を呑む。
「何で知ってるかって?そんなの少しは、考えてみろよ、エキドナ!」
俺は、挑発するかのようにエキドナに罵声をぶつける。
「だから、雑魚なんだよ!分からねぇのか?そうだろうなぁ、『千人斬り』なんてするくらいだから相手のことなんてわかるわけねぇよなぁ……」
俺は、そこまで言うと、
「くっ……死ねっ!」
エキドナは、双剣を持って俺に向かって踏み込む。
エキドナが座っている席から踏み込もうとすると、必ずヘスティアという障害を越えないといけない。
さて、エキドナにヘスティアを越えるだけの実力があるのか、どうかってところだな。
しかし、ヘスティアは、エキドナの軌道を読み、わざと道を開けた。
「なるほどな、それでこそ、魔王の右腕だ」
俺は、そう言って剣を引き抜いた。
「んで、お前、何しにきた?」
俺は、さらにエキドナを睨む。
「いやさ、久々に顔でも見せようかと……」
俺は、エキドナに向かってティーカップを投げる。
そのティーカップをエキドナは、左に避けた。
「違うだろ……なんかあんじゃねーのか?用がっ!」
「やっぱ、バレちゃうね」
エキドナは、そう言って微笑む。
そして、武器である双剣を構えて、
「入ってきていいよっ!てか入ってこい!」
そう言うと、ギィーと音を立てて魔王状の最奥の魔王の間が開かれる。
そして、そこにいたのは、
「やぁ、魔王」
勇者だった。
しかし、勇者に前ほどの威厳はない。
「僕はさ、勇者カロン……いや、もうその名前は、古いか、僕は……」
「魔族になりたいって話だろ?」
「な……」
エキドナが息を呑む。
「何で知ってるかって?そんなの少しは、考えてみろよ、エキドナ!」
俺は、挑発するかのようにエキドナに罵声をぶつける。
「だから、雑魚なんだよ!分からねぇのか?そうだろうなぁ、『千人斬り』なんてするくらいだから相手のことなんてわかるわけねぇよなぁ……」
俺は、そこまで言うと、
「くっ……死ねっ!」
エキドナは、双剣を持って俺に向かって踏み込む。
エキドナが座っている席から踏み込もうとすると、必ずヘスティアという障害を越えないといけない。
さて、エキドナにヘスティアを越えるだけの実力があるのか、どうかってところだな。
しかし、ヘスティアは、エキドナの軌道を読み、わざと道を開けた。
「なるほどな、それでこそ、魔王の右腕だ」
俺は、そう言って剣を引き抜いた。
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