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第三章

78.

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✴︎
「殺してやろうか?」
 俺は、エキドナを挑発する。
 しかし、エキドナは、引かない。
 むしろ前に出ているような。
「殺せるもんなら殺してみろやっ!あんた、うちに勝ったことねぇだろガッ!」
 怒ったら、性格が荒っぽくになる癖が、まだ治っていないようだ。
「おーい、キャラ崩壊してんぞー」
 俺は、そう言ってさらに煽る。
 エキドナからぶちぶちという音が聞こえるのは、気のせいだろうか。
 そして、エキドナは、俯いて、
「何ですか?魔王ちゃん?」
 いつものエキドナに戻る。
「煽……」
「エキドナ様こちらにどうぞ」
 ヘスティアは、俺の話を途中で遮ってエキドナに席を進める。
「お……」
「エキドナ様、お茶は、いかがでしょうか?」
「いただこうかしら」
 そう言われたので、ヘスティアがお茶を出す。
 そのお茶をエキドナが飲んで、
「……っ!」
 エキドナがそのお茶を吹き出す。
「は?」
 ヘスティアが毒でも盛ったのだろうか、それとも、
「こんなまずいもん飲めるかっ!」
 味が口に合わなかっだのだろうか、と思っていると、エキドナは、そう叫んだ。
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