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作戦決行?
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入った時の見掛けが嘘のように廃墟と変わり果てたカフェを後にし、大して家も遠く無いにも関わらず、わざわざ都会のホテルへと向かった2人。申し込んだ頃には空は墨で染めたかのような黒、しかし地上からの輝きで明るい夜空で瞬く星たちが明るい闇を彩っていた。人混みに紛れて歩き、かなりの人々が収められたファミリーレストランで簡素な夕食を済ませ、満明の案内に従うままにカフェへと向かった。
「今日カフェであんな目に合ったのに懲りないものね」
低く落ち着いた声で真昼は言ったがその声には明らかな呆れが含まれていた。含まれていた、と言うより感情の大半を支配しているようにも思えた。
満明は歳不相応の無邪気な笑いを上げながら言う。
「好きな事に対してこのくらいでなきゃこんなロクでもない世の中、生き辛くて仕方ないぞ。息苦しい美人さん」
コーヒーを啜り、輝く夜空を見上げる。
「明るい夜だな。自然を壊してまで創り上げた都市が空まで照らして、それでも壊れた人間の心の闇までは照らせないんだ」
「人の心の闇を照らすのはいつだって人の心よ」
話が噛み合いそうにもない。そう思い満明はその口を閉ざした。ホテルの中で全ての決着をつける。拳銃に残りし純粋な殺意を形にしたような禍々しき銃弾は3発。夕方の戦いで想像を大幅に超えて消費された弾の数々。魔力も何も無く、それ故に純粋な殺意だけで放た無ければならないそれはこの世の何物よりも、それを放つであろう未来の己が何者よりも恐ろしく思えた。
ー不意を突き、決着を付けようー
そう考えていた。友から引き受けたその依頼も満明が内に抱いているこの考えも真昼気付かれていないのだから。目の前の美しき女の存在が友の迷惑になるらしいのだから。
ロクに味わえもしないコーヒーを飲み終え、決着の場へと二人で足を運ぶ。
「どうしたの?そんなに緊張して。心配しなくても私は誰も取って食いやしないわ。アナタが望むなら話は別だけど」
そんな言葉に対しても
「女性と関わるなんて実際久し振りなんだ。もし過呼吸で倒れたら救急車呼んでくれよ」
等と事実ですら無い自虐ネタをでっち上げる。
「それは笑い者ね。死因が女性に興奮した事による過呼吸にならない事を祈ってるわ」
エレベーターは二人を乗せて上へ上へと運んで行く。開かれたそのドアはそのまま二人を歓迎していた。
そして指定された部屋へと向かって行く。どれだけの防音機能なのかは全くもって分からなかったが、殺害した後にどうなるのかは分からないが、逃げたその先で友と最果てへと逃げ延びるつもりだった。真昼は部屋に着くとすぐに言った。
「色々と話したい事はあるけれども取り敢えず、一旦落ち着きましょう。必要だと思ったら抱いてくれてもいいのよ」
「女を抱きたいなんて思う年齢はもうとっくに過ぎたさ。今やゴミを抱いて金を貰う、それだけさ。抱いて欲しいなら代わりの形を用意しよう」
満明は殺意を放つ無機質なものを真昼に向けた。
「ほら、俺からの愛だ。受け取れ」
乾いた音と共に放出された愛と言う名の偽りの皮を被った殺意は彼女に届く事はなかった。見えない壁でも張られているかのように銃弾は動きを止める。近付いてもう一発撃つも、結果は変わらなかった。
「そんなに重たい愛は受け取れないわ。もっと優しくシて」
そう言って銃を取り上げ、満明の胸ぐらをつかみ、引き寄せた後その勢いで押し倒す。満明は床に叩き付けられ、その背中に真昼が座って右腕を引っ張る。
「こう言った手荒な事の方がお好みかしら?私は好きじゃあ無いのだけれど」
「……参った」
真昼は男に座ったまま、胸ポケットに輝き存在を示す銀のペンを取り出した。
「このペンには魔法の術式が組まれているの。魔法使いが警戒するにも足りないと侮っているような魔力のこもっていない攻撃を防ぐ術式がね。最新のものよ」
ペンを再び胸ポケットに仕舞い、スーツを脱ぎ始める。
「そろそろ離してあげなきゃね」
そう言って満明をイスにする事をやめてベッドに腰掛ける。
「アナタもそのコートを脱いで。楽にしなきゃ。さぁくつろいで」
満明は言われた通りコートを脱ぎ、白いベッドに座っている真昼の隣に座った。
✡
それから魔法のセカイの話が始まった。世の中には魔法使いが潜み、様々な形で戦い、研究し、冒険し、そのセカイの中で生活しているのだという。
やがて話は事から人へと移ってゆく。
「私にはかつて夫がいたわ。敵の組織に潜り込んで情報を得て私たちに報せるスパイとして活動してた。立派だったけれど……敵の魔法使いにバレて殺されたわ」
「そうか、それはお気の毒に」
それしか言えずそう相づちを打つ満明。真昼の話は次の人の事に移っていく。
「子どもすらいない私は身近にいた〈西の魔導士〉ヴァレンシア・ウェストっていう可愛い女の子を本物の娘のように可愛がっているわ。凄く強くて仕事もこなす褐色肌と金髪、そして空色の瞳が綺麗な子」
「で、そのヴァレンシアちゃんはいくつなんだ?高校生か?」
「いや、小4よ」
満明は目を丸くした。
「そんな年端も行かぬあどけない女の子を働かせてたのか。黒々とした企業に教えたらさぞ安心為さるだろうな。自分たちはまだマトモだ、とか言ってな。おかしな企業よりも更におかしいだけなのに」
真昼は笑っていた。
「それもそうね。でも、魔法使いはその頃から強くして行く事が大事なの。算数も国語も同じでしょ?〈東の魔女〉も、当時小学生だった女の子がその名を受け継いだわ。今は高校受験かしら?ヴァレンシアちゃんもそろそろ〈西の魔導士〉の名を背負って生きて行くんじゃないかしら?数年後、中学生になったら色々学びに親交の深いこっちに来るそうだからヴァレンシアちゃんを見掛けたら優しく接してあげて。日本語は私が向こうに行く度に教えているから」
そこまで魔法使いと関わるつもりはない。そう言って否定したものの「宿命だから」と返ってきた。
「で、アナタの事を聞かせて。私を殺そうとした元凶の事も教えて」
自身は魔法については一切関わりも無かった若葉マークだ、そう話し、この宿命への道筋も話していく。そしてオカルティスト鹿屋 浩一郎の事まで話してしまった。
「鹿屋 浩一郎、まだ生きていたのね。条件さえ整えて呪文さえ唱えれば誰でも使えると魔法使いの中でも最も有名になってしまったこの世の物ならざる術式を生み出した最低の男にして、私の夫を殺した魔法組織の一員にして、魔法史上最も低俗な分野とまで言われた〈山羊頭の御柱〉計画の創設者、骨の髄まで腐り切った醜悪な血の流れた邪悪な異端者ね」
自分の友が散々な言われようである事に呆れていた。
「何をしたらそこまで言われるんだよアイツ。余程の大悪党でもそこまでは言われないだろうに」
真昼は深呼吸をして、落ち着いた調子を作って言った。
「とにかく今回の話でそれなりに大切な事はアナタが悪人である友に従うのか、それとも強大な組織を敵に回してでも私たちに付くか」
真昼はタバコを持ち、火をつけて続けた。
「あの組織はきっと自分たちが殺そうとした男でさえ、元々味方だったなら〈自分たちの仲間をやった〉と言って敵とみなした人間を根絶やしにかかるわ」
「関わらない事は出来ないのか?」
「もう手遅れよ」
真昼は煙を吐いた。それは宙を漂う亡霊のように見えた。
「私たちの方に来なさい。そしてヴァレンシアちゃんを可愛いがって。あの子はあまり魔法に関わっていない純粋な愛を殆ど知らないから。あなたはきっとあの子にとって大切な人になれるわ」
呆れのあまり、「大事なのはそれかよ」と口から出せずに心に仕舞っておく事となった満明であった。
「今日カフェであんな目に合ったのに懲りないものね」
低く落ち着いた声で真昼は言ったがその声には明らかな呆れが含まれていた。含まれていた、と言うより感情の大半を支配しているようにも思えた。
満明は歳不相応の無邪気な笑いを上げながら言う。
「好きな事に対してこのくらいでなきゃこんなロクでもない世の中、生き辛くて仕方ないぞ。息苦しい美人さん」
コーヒーを啜り、輝く夜空を見上げる。
「明るい夜だな。自然を壊してまで創り上げた都市が空まで照らして、それでも壊れた人間の心の闇までは照らせないんだ」
「人の心の闇を照らすのはいつだって人の心よ」
話が噛み合いそうにもない。そう思い満明はその口を閉ざした。ホテルの中で全ての決着をつける。拳銃に残りし純粋な殺意を形にしたような禍々しき銃弾は3発。夕方の戦いで想像を大幅に超えて消費された弾の数々。魔力も何も無く、それ故に純粋な殺意だけで放た無ければならないそれはこの世の何物よりも、それを放つであろう未来の己が何者よりも恐ろしく思えた。
ー不意を突き、決着を付けようー
そう考えていた。友から引き受けたその依頼も満明が内に抱いているこの考えも真昼気付かれていないのだから。目の前の美しき女の存在が友の迷惑になるらしいのだから。
ロクに味わえもしないコーヒーを飲み終え、決着の場へと二人で足を運ぶ。
「どうしたの?そんなに緊張して。心配しなくても私は誰も取って食いやしないわ。アナタが望むなら話は別だけど」
そんな言葉に対しても
「女性と関わるなんて実際久し振りなんだ。もし過呼吸で倒れたら救急車呼んでくれよ」
等と事実ですら無い自虐ネタをでっち上げる。
「それは笑い者ね。死因が女性に興奮した事による過呼吸にならない事を祈ってるわ」
エレベーターは二人を乗せて上へ上へと運んで行く。開かれたそのドアはそのまま二人を歓迎していた。
そして指定された部屋へと向かって行く。どれだけの防音機能なのかは全くもって分からなかったが、殺害した後にどうなるのかは分からないが、逃げたその先で友と最果てへと逃げ延びるつもりだった。真昼は部屋に着くとすぐに言った。
「色々と話したい事はあるけれども取り敢えず、一旦落ち着きましょう。必要だと思ったら抱いてくれてもいいのよ」
「女を抱きたいなんて思う年齢はもうとっくに過ぎたさ。今やゴミを抱いて金を貰う、それだけさ。抱いて欲しいなら代わりの形を用意しよう」
満明は殺意を放つ無機質なものを真昼に向けた。
「ほら、俺からの愛だ。受け取れ」
乾いた音と共に放出された愛と言う名の偽りの皮を被った殺意は彼女に届く事はなかった。見えない壁でも張られているかのように銃弾は動きを止める。近付いてもう一発撃つも、結果は変わらなかった。
「そんなに重たい愛は受け取れないわ。もっと優しくシて」
そう言って銃を取り上げ、満明の胸ぐらをつかみ、引き寄せた後その勢いで押し倒す。満明は床に叩き付けられ、その背中に真昼が座って右腕を引っ張る。
「こう言った手荒な事の方がお好みかしら?私は好きじゃあ無いのだけれど」
「……参った」
真昼は男に座ったまま、胸ポケットに輝き存在を示す銀のペンを取り出した。
「このペンには魔法の術式が組まれているの。魔法使いが警戒するにも足りないと侮っているような魔力のこもっていない攻撃を防ぐ術式がね。最新のものよ」
ペンを再び胸ポケットに仕舞い、スーツを脱ぎ始める。
「そろそろ離してあげなきゃね」
そう言って満明をイスにする事をやめてベッドに腰掛ける。
「アナタもそのコートを脱いで。楽にしなきゃ。さぁくつろいで」
満明は言われた通りコートを脱ぎ、白いベッドに座っている真昼の隣に座った。
✡
それから魔法のセカイの話が始まった。世の中には魔法使いが潜み、様々な形で戦い、研究し、冒険し、そのセカイの中で生活しているのだという。
やがて話は事から人へと移ってゆく。
「私にはかつて夫がいたわ。敵の組織に潜り込んで情報を得て私たちに報せるスパイとして活動してた。立派だったけれど……敵の魔法使いにバレて殺されたわ」
「そうか、それはお気の毒に」
それしか言えずそう相づちを打つ満明。真昼の話は次の人の事に移っていく。
「子どもすらいない私は身近にいた〈西の魔導士〉ヴァレンシア・ウェストっていう可愛い女の子を本物の娘のように可愛がっているわ。凄く強くて仕事もこなす褐色肌と金髪、そして空色の瞳が綺麗な子」
「で、そのヴァレンシアちゃんはいくつなんだ?高校生か?」
「いや、小4よ」
満明は目を丸くした。
「そんな年端も行かぬあどけない女の子を働かせてたのか。黒々とした企業に教えたらさぞ安心為さるだろうな。自分たちはまだマトモだ、とか言ってな。おかしな企業よりも更におかしいだけなのに」
真昼は笑っていた。
「それもそうね。でも、魔法使いはその頃から強くして行く事が大事なの。算数も国語も同じでしょ?〈東の魔女〉も、当時小学生だった女の子がその名を受け継いだわ。今は高校受験かしら?ヴァレンシアちゃんもそろそろ〈西の魔導士〉の名を背負って生きて行くんじゃないかしら?数年後、中学生になったら色々学びに親交の深いこっちに来るそうだからヴァレンシアちゃんを見掛けたら優しく接してあげて。日本語は私が向こうに行く度に教えているから」
そこまで魔法使いと関わるつもりはない。そう言って否定したものの「宿命だから」と返ってきた。
「で、アナタの事を聞かせて。私を殺そうとした元凶の事も教えて」
自身は魔法については一切関わりも無かった若葉マークだ、そう話し、この宿命への道筋も話していく。そしてオカルティスト鹿屋 浩一郎の事まで話してしまった。
「鹿屋 浩一郎、まだ生きていたのね。条件さえ整えて呪文さえ唱えれば誰でも使えると魔法使いの中でも最も有名になってしまったこの世の物ならざる術式を生み出した最低の男にして、私の夫を殺した魔法組織の一員にして、魔法史上最も低俗な分野とまで言われた〈山羊頭の御柱〉計画の創設者、骨の髄まで腐り切った醜悪な血の流れた邪悪な異端者ね」
自分の友が散々な言われようである事に呆れていた。
「何をしたらそこまで言われるんだよアイツ。余程の大悪党でもそこまでは言われないだろうに」
真昼は深呼吸をして、落ち着いた調子を作って言った。
「とにかく今回の話でそれなりに大切な事はアナタが悪人である友に従うのか、それとも強大な組織を敵に回してでも私たちに付くか」
真昼はタバコを持ち、火をつけて続けた。
「あの組織はきっと自分たちが殺そうとした男でさえ、元々味方だったなら〈自分たちの仲間をやった〉と言って敵とみなした人間を根絶やしにかかるわ」
「関わらない事は出来ないのか?」
「もう手遅れよ」
真昼は煙を吐いた。それは宙を漂う亡霊のように見えた。
「私たちの方に来なさい。そしてヴァレンシアちゃんを可愛いがって。あの子はあまり魔法に関わっていない純粋な愛を殆ど知らないから。あなたはきっとあの子にとって大切な人になれるわ」
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