最低な出会いから濃密な愛を知る

あん蜜

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最終話 新たな生活へ

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ぬ、ぷ――――――

「ん…………はぁぁ……はぁぁ……」

 再び熱く繋がり合うと、私は両手を広げた。

「ベンさまぁ……ぎゅってしてくださいっ……ぎゅって……っ」

 ベンは私に覆い被さると、ちゅっとついばむようなキスをした。

「そんなに俺とくっついていたいのか」

「はぃっ……くっついていたいですわっ……ベンさまぁ……んぅぅ」

 私がぎゅううっと抱きしめると、ベンは吐息混じりに『可愛すぎだ』と言い腰を動かした。

「ぁっ……んぅ~~っ」

つん――――つん――――つん――――

「~~っ……っ……~~~~……はぁっ」

ぐっ――――――

「っ!! ~~~~~~~~っ!!」

ビクビクッ ビクンッ ビクンッ ビクビクッ……

「はぁぁー……あぁー……んぁぁ……はぁぁー……好きっ……好きぃ……」

 とてつもなく大きな快感に包み込まれているだけでなく、結婚式を経てベンと夫婦になったという喜びも相まってか、もういっぱいいっぱいのはずなのにベンを求めてしまう。

「はぁっ……もっとベンさまがほしい……ほしぃっ……はぁっ……はぁっ……ベンさまンっ――――」

 唇が塞がれ、舌が絡まる。

つん――――つん――――

「~~~~……~~~~っ!!」

(そんなっ……キスしながら……っっ)

ぐっ――――――

「~~~~~~~~っっ!!」

ビクンッ ビクビクンッ ビクッ ビクビクッ……ヒクヒクッ

「はっ はっ はっ はぁぁっ はぁぁっ……はぁぁー……はぁぁー……」

(どっ、どうなっちゃうかと思ったぁ……っ)

 ベンは上体を起こすと私の脚をぐいっと上げ、私の方へと倒すように押した。

「ぇっ……?」

「もっとほしいんだろ?」

つん――――

「んぁぁっ!?」

つん――――つん――――

「~~~~っ……~~~~っ」

(そ、んな奥……っっ)

 奥の深いところから快感が押し寄せ声が出ない。

ぐっ――――――――

「~~~~~~~~~~っっ!!!!」

ビクンッビクビクンッ ビクビクンッ ビクンッ……ビクビクッ……ビクビク

「っはぁぁーー……っはぁぁーー……あぁぁーー……はぁぁーー……はぁぁーー」

(ふ……深ぃ………………)

 深くて大きな快感が全身を覆う。

 ベンの大きなものがゆっくりと抜かれたかと思うと、すぐに陰部にまた熱い先端が当たった。

ぬ、ちゅ――――

「えっ!?」

(も、もう!?)

ず、ぷぷ――――――

「ぁっベンさまぁ…………はぁぁ……はぁぁ……」

「はぁ……ソフィア……まだいけるか?」

「~~っ……い……挿れた後で言わないでくださぃ……っ」

「そうだな」

 ベンは幸せそうな顔でそう言うと、ぐっと腰を押した。

「あぁっ……ま、まだっ、今はっ……深いの…………やぁ……っ」

「っ…………可愛すぎだ」

ふにゅぅ――

「ぁんっ!!」

 突然の刺激に腰がビクッと反応した。

「ぇっ……ぇっ……?」

 ベンが指でクリトリスをやさしく触ったのだ。

ふにゅ、ふにゅ――――

「あぁっ んぁっ んぅっ ~~~~っ」

 クリトリスが押されたり撫でられるたび、ビクンビクンと腰が震える。

(待って待って気持ちよすぎるっ!!)

 ベンの指は止まろうとしない。

「っ はぁっ……ベンさまっ……~~……っ」

「どっちが好きだ?」

ふにゅふにゅっふにゅふにゅっ――

「ふぁぁ……ぁぁ……っ」

くにゅくにゅっくにゅくにゅっ――

「ん、~~~~っ……はぁぁ……好きぃ……」

「そうか」

 嬉しそうな声とともに、その指は何度も何度もクリトリスを刺激して甘くて強い快感を引き起こした。

「はぁぁー……はぁぁー……ベンしゃまぁ……きもちぃぃ……はぁぁー……」

「もう、ほしいんじゃないか?」

「~~っ……はぃ……っ」

 ベンが覆い被さる。私はすぐに背中に腕を回してしがみついた。

つん――――つん――――――

「はぁ、ん……んぁぁ……~~……んぅ~~~~」

つん――つん――つん――つん――

「ぁっ っ はぁっ……~~っ」

 快感がじわじわと膨れ上がっていくが、中々ぐぅっと圧をかけてもらえない。

つん――つん――つん――つん――

「っ っ はぁっ はぁっ べんさまっ……も、もぅ……っ……んぅっ」

(はやく……はやく来てほしぃっ……きもちいぃのにくるじぃっっ)

ずっ――――――――

「っ ~~~~~~~~~~!!!!」

ビクビクンッビクンッ ビクンッ ビクビクッ……ビクビクッ ヒクッ……ヒクヒク……

「はぁぁーー……っはぁぁーー……はぁぁーー」

つんつん――つんつん――

「っ ぁっ はぁっ はぁっ」

「っ……ソフィア……」

つんつん――つんつん――――――

「ベンさまっ……」

「っ――――――――――……はぁー……はぁ…………」



ギシ……

 ベンが私の横に寝転ぶ。

「はぁぁー……ベンさまぁ……」

「ソフィア……」

「まだ……ヒクヒク震えているような、気がしますわぁ……」

「ふはは、そうか」

ちゅ、ちゅぅ――――

 優しく唇が重なる。

 深くて大きな余韻に包まれながら、特別な夜は更けていった――――。





 目が覚め隣を見る。私の方が先に起きたようだ。
 ベンの寝顔を見つめながら、一日の始まりを実感していく。

「はぁぁーー…………」

 胸いっぱいのため息がこぼれる。

(もう、私はソフィア・グレインではなくて、ソフィア・ブラウニーなんだわ)

 そう思うだけで、きゃーーっと叫びたくなってくる。

(どうしましょう……なんて幸せなのかしら……はぁ……)

 そっと体を起こし、ベンの頬にキスをする。
 そしてベッドから出ようとベンに背中を向けたところ、後ろから手を掴まれた。

「わっ……ベン様……!」

 振り向き体をベンの方へ向けると、そのままぎゅっと抱き寄せられた。

「ん……」

「今、キスしただろ」

「ぁっ……」

「そうか、昨夜あれだけ愛し合ったが、足りなかったんだな」

「っ!? そ、そういう意味ではンっ――――」

 唇が塞がれ、柔らかい感触が混じり合う。

「~~……~~……」

ぬ、ちゅ

「っ!?」

 陰部に指が触れる。

「ちょっとキスしただけでとろとろだな」

「っ……それはっ…………」

「ん?」

「~~……ベン様のことが……好きで好きでたまらないんですものっ……!」

 じっと見つめられる。

「っ……?」

「俺の愛しい妻は煽んのが得意なようだ」

 ベンはそう言うと、私のネグリジェを一気に脱がした。

「あっ えっ……~~っ!! ベン様っ……!?」

 ベンの両手が頬に触れる。

「ぁ……まだ朝ンっ――――」

ぬちゅ

「ぁっ」

ふにゅぅ

「んぁぁ……っ! ベンさまぁンっ――――」

 こうして朝から幸せいっぱいに愛し合うとともに、夫婦としての生活が幕を開けたのであった――――。

fin.
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