銀河戦国記ノヴァルナ 第2章:運命の星、掴む者

潮崎 晶

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第20話:奸計、陰謀、策略…

#14

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 やがて月も明けた3月15日。ウォーダ軍はオ・ワーリ=シーモア星系第7惑星サパル付近で、大規模な艦隊演習を開始した。期間は五日間に及び、目的は当然、イマーガラ軍の大規模侵攻への対処である。10個ある恒星間打撃艦隊の全てと、星系防衛艦隊。そして第7惑星の宇宙要塞『マルネー』も参加し、首都惑星ラゴン防衛戦を想定したものとなっている。

 ノヴァルナは10個の恒星間打撃艦隊を7:3に分け、7個艦隊をイマーガラ軍侵攻部隊に見立てた上、これを自分が指揮していた。攻め込む方の視点から自分達の防衛能力を見ようという試みだ。

 破壊効果の無い演習用の青と赤のビームが飛び交う中、総旗艦『ヒテン』で侵攻軍―――赤軍の指揮を執っているノヴァルナは、“敵の青軍”を指揮する第2艦隊司令、父ヒディラスのクローン猶子でノヴァルナの義兄扱いの、ルヴィーロ・オスミ=ウォーダが見せる、艦隊の防御機動に称賛の眼差しを向けた。
 義兄が指揮する防衛艦隊が複数の単縦陣を作り、それぞれにバラバラな動きをしている。一見すると各個撃破の格好の的だが、それを追って突出すると、他の単縦陣から足止めの射撃を喰らい、動きが鈍ったところに宇宙要塞『マルネー』から、要塞砲の狙撃を受けるという、巧妙な戦法だ。

“さすがは防御戦に定評のある、義兄上あにうえだぜ…”

 おそらく防御戦をやらせたら、自分より上だろう…とノヴァルナは、ルヴィーロの手腕を評価する。双方の戦力比がもっと近ければ、さらに自分は攻めあぐねていた事だろう。

 だが覆せないものは、どうやっても覆せない。ノヴァルナは麾下の“オ・ワーリ侵攻部隊”に命令を発した。

「戦力差で力押しする。宇宙要塞『マルネー』と打撃艦隊、それに星系防衛艦隊の全てに対し、同時攻撃。全艦隊前進!」



 ノヴァルナの“侵攻部隊”の全面攻勢で、ルヴィーロの防御軍に“撃破判定”が続出し始めた頃、キオ・スー城で主君の留守を守っていたトゥ・キーツ=キノッサと、ネイミア=マルストスは久方ぶりの休日をもらい、二人揃ってバイクで出かけていた―――といっても、ノヴァルナやノアが使用するような、大型バイクは苦手な二人が乗るのはスクーターだが。

 出すスピードもノヴァルナやノアの半分程度だが、そのぐらいが、風が運んで来る春の匂いを感じるには丁度いい。青空の広がる下、緩やかなカーブが続く山沿いの道を、二人のスクーターは安全運転で駆け上がって行く。

「いやぁ。ほんとにいい天気で良かったッスね」

 ヘルメットに付属する通信機で、キノッサは後ろを走るネイミアに語り掛けた。対するネイミアも明るい声で応じる。

「うん。昨日までの雨が嘘みたい」

「こりゃやっぱ、日頃の行いがいいおかげッスね」

「それって、あたし? それともキーツ?」

「もちろん、二人ともッス!」
 
 スクーターに乗った二人は山頂近くの展望台に辿り着くと、扇型をした広い駐車場に駐車した。平日な上にここは、キオ・スー市周辺のドライブの穴場スポットだけあって、他に駐車場に停められている車やバイクの姿は無い。

「うーん。気持ちいいッスねぇ!」

 展望台からの眺めに、キノッサは大きく深呼吸して声を発した。三月と言えば北半球では早春だが、キオ・スー市は惑星ラゴンの比較的低緯度地域にあるので、充分に温暖である。

「いい眺め。海も綺麗」

 キノッサの隣へ歩み寄って来たネイミアも眼を細め、山あいから望む事が出来る青い海を見遣って楽しげに言う。キオ・スー市と言えば海のレジャーが売り物でもあり、白い建物で統一されたビーチタウンが有名だった。この展望台を含む山沿いのドライブコースが穴場であるのは、その海浜部の美しさが自然とドライバーを惹き付けるというのもある。

「キーツ。誘ってくれてありがとね」

「いやぁ。こちらこそッス―――」

 笑顔で礼を言うネイミアに、キノッサは頭を掻きながら答えた。

「ここんとこ、特に忙しかったッスから、いい息抜きッス」

「うん」

 頷いたネイミアは後ろを向き、背負ったリュックをキノッサに見せながら、「そろそろお昼だし、お弁当にしよっか?」と問い掛ける。「それを待ってたッス」と相好を崩すキノッサ。二人は展望台の端にある、傘型の屋根のついた小ぶりなベンチコーナーが並ぶ休憩所へ移動した。ネイミアは背中のリュックを下ろし、中から二段重ねの弁当箱を二つ取り出し、それぞれの封を解く。もちろんネイミアの手作り弁当だ。二段目の蓋を開けると白身魚の揚げ物、ソテーされた肉、たっぷりの野菜を使った温野菜のサラダが姿を見せる。そして一段目には色どりも鮮やかな、チキンサンドが整然と並んでいた。

「こりゃまた、美味しそうッスねぇ!」

 向かい合わせに座り、嬉しそうに声を上げるキノッサに、ネイミアは保温ボトルからカップへ紅茶を注ぎながら答える。

「見た目ほど美味しくないかも知れないよぉ」

 どこか恥ずかしげに言うネイミア。それに対しキノッサは、味見もせずにあっけらかんと言い放った。

「美味しいに決まってんじゃないッスかぁ!」

「………!」

 そして素早く白身魚の揚げ物を摘まんで口に放り込み、宣言する。

「はい。やっぱ美味しい!」

「キ、キーツってば」

 周囲に全く人気ひとけが無いとはいえ、些か高すぎるキノッサのテンションにネイミアは赤面した。
 
「何と言ってもネイの作るものは、ノヴァルナ様やノア様も無条件で口になさってるッスからね。味は保証付きッス」

「もう。調子いいんだから…」

 そう言いながらも、まんざらではない様子のネイミア。それに対しキノッサは、「さぁさぁ、頂くッス」と遠慮なしに二本のフォークを手に取り、片方をネイミアに渡す。ネイミアも自分の作ったソテーの味に頷き、キノッサに問い掛けた。中身は現在も宇宙で演習を続けているノヴァルナについてだ。

「ノヴァルナ様。今頃、頑張ってるかな?」

「そりゃあ、頑張ってるに決まってるッス」

 そう言って二人は、しばし食事に専念した。話題が無いのではなく、ウォーダ家に迫る危機を、その両肩に感じていたからである。

「ツーリングって…あたし初めてだけど、気持ちいいね」

 気分を変えて、ネイミアは今日のツーリングに言及した。スクーターもキノッサと買い揃えたばかり。運転の技術知識も記憶インプラントで、脳に書き込んだばかりであった。そんなネイミアにキノッサは、少し申し訳なさそうに告げる。

「ホントはノヴァルナ様やノア姫様みたいな、カッコイイ大型バイクにしたかったんスけど…俺っち、デカいのはどうも苦手で」

 …と謝りながらも、キノッサの意識の底ではどうやら、自分が運転する大型バイクのタンデムシートにネイミアを乗せ、颯爽と走る姿を想像して残念がっているようだった。ただそれを聞くネイミアの表情には、最初からそういう構図は存在していないのが読み取れる。

「ん?…別にいいよ。スクーターの運転、楽しいし」

「そ、そうスか」

 あっさりと夢を砕かれた気分にキノッサは、口元を引き攣らせて笑顔を返すしかなかった。だがそれに続くネイミアの、「またツーリング行きたいね」の言葉に、キノッサの口元は忙しくも緩んで来るから、現金なものだ。

“こ…これは、チャンスなのではないッスか?…”

 ネイミアとの距離を縮めたい…そう思いながらも、日々逡巡していたキノッサであったが、どうやらそれを果たす機会が訪れたのかも知れない。一気に気持ちを高ぶらせたキノッサは、口ごもりながらネイミアに語り掛ける。

「あー、あの…あのッスけど、ネイ」

 自分で自分の顔が、火照って来るのを感じるキノッサ。大丈夫だ、きっとネイはオッケーしてくれると言い聞かせ、キノッサは口を開く。ところがその口から出た言葉は、自分の決心とは程遠いものだった。

「そそそ…その、ネイは…ネイは故郷が、恋しくなったりしないッスか?」
 
 自分の勇気の無さにがっかりするキノッサ。対するネイミアは澄み渡った青空に眼を向け、キノッサが口にした彼女の故郷、中立宙域の惑星ザーランダの空を思い浮かべる。しかしネイミアは前向きだった。

「うーん…そういうの、あんまり無いかなぁ」

「え?」

「ノヴァルナ様にお仕えするようになって、毎日忙しいし、怖い事もあるけど、おんなじぐらい楽しくて―――」

 空を見上げてそう言ったネイミアは、さらにキノッサを振り向いて続けた。その頬は、そこはかとなく赤みが差している。

「それに、いつもキーツが一緒にいてくれるから、寂しくないよ」

「ネ…ネイ」

 それを聞いたキノッサの顔は、ネイミアの頬より何倍も赤くなった。新緑の木々が春風に揺れ、鳥のさえずりの向こうで、蒼空に甲高い金属音が微かに聞こえる。おそらく反重力推進旅客機の飛行音だろう。


こ、今度こそ―――


 自分だってASUGULパイロットとして、戦場に出る事もあるんだ。命のやり取りに比べたら!…自分に言い聞かせてキノッサは背筋を伸ばし、ネイミアに正対するよう向き直った。

「あっ!…あのッスけど、ネイ。お、俺っちネイの事が―――」

 とその時、突然、キノッサとネイミアしかいなかった展望台の駐車場に、五台の装甲車が列をなして入り込んで来た。

「なっ…なに!!??」

 唖然とするネイミアと、告白どころではなくなったキノッサを半包囲する形で、五台の装甲車は停止する。装甲車の両側には『流星揚羽蝶』の家紋。装甲車自体もウォーダ家の陸戦隊が使用するものだ。すると装甲車のドアが開き、アサルトライフルを手にした陸戦隊が続々と降車。銃口をキノッサとネイミアに向けて取り囲んだ。その兵士の都市迷彩戦闘服の肩章を見て、キノッサは相手の正体を知る。

「カルツェ様の…スェルモル城の陸戦隊!」

 そこで余裕を失っていた二人はようやく、先程まで遠くに聞こえていた反重力航空機の飛行音が、急激にこちらに接近している事に気付いた。その反重力推進機の甲高い金属音は、程なく耳をつんざくほど大きくなり、上空から展望台駐車場へ降下して来た。黒塗りの反重力シャトルに銀色の『流星揚羽蝶』紋。

 陸戦隊員がキノッサとネイミアに銃を向けたまま、左右に分かれる。その中央に着陸する反重力シャトル。縋りつくネイミアの肩を抱くキノッサの前で、シャトルの舷側扉がスライドした。中から降りて来る薄笑いを浮かべた細身の男の名を、キノッサは悪夢に名を与えるように呟く。



「クラード=トゥズーク様………」




▶#15につづく
 
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