乙女ゲームにこんな設定いらなくない?〜BL(受)の声優は乙女ゲームに転生する(泣)〜改

十夜海

文字の大きさ
14 / 178
第一章 あれ?腐った呪いなの?

じゅうよん

しおりを挟む


とまあそんなわけで、目覚めた俺は現在料理長自らが泣きながら作り、泣きながら運んできたお粥をいただいている。
美味いんだけど。
ねえ?料理長……調味料以外入れてないよね?
やだよ?流石に鼻水入りは……。
薄情?
だって号泣してるんだよ……。
いろんな汁が飛び散ってるんだよ?

でもさ俺、ほんと愛されてるなって思うんだよね。

そうそうこの役やっていて思ったんだよね。
ハノエルってさ、よくも悪くも愛され体質っての?
変態ホイホイは嫌だけども……。
もうね、みんなに愛されてるのをマジでかんじるんだよ?
なのに、なんで嫌われるって思い込んじゃったのかな?

まあさ、魔力の暴走で人を傷つけるからってのもわかるけど。
なまじ魔力が高いから暴走も大きいんだけど……でもだからって『大切な宝』とまで言われたハノエルを嫌いになるか?
普通はならないよね?
ならなんでって思うのは普通でしょ?
もしかして、そう思い込む要因があったのかな?
それともこれから起こることが原因とか?
……もしもだ。
これがまんまゲームの世界で、これを誰かにプレイされていると仮定する。

妹に聞いた話だとね?

こーゆーご褒美ムービーがあるやつは、すべてのエンディングとかムービーをコンプリートするのが定説で当たり前だと言ってた。

まあ、ハノエルのをコンプリするやつは腐ってやがると思うんだけども。

つまり、もしかするとこれは初めての回とかじゃなく、コンプリするために何度もやっている数回週目ってやつなのかもしれない……。
だから、ハノエルはいつも……嫌われるとか、いつも人を傷つけるとか……父親も殺してしまった……とか。
そんな記憶をうっすら持っているのかもしれない。

あっ、あと、こんなかんじのことも言ってたじゃん。
『ぼくの初めてが奪われなかった』
のが初めて的なこと。
それに、何度繰り返してもってことだよね?
つーか、貞操消失が5歳ってあるえないよねえ?

とにかく、それだけ繰り返してるってことだよね。

なら、今回はゲーム的にどうなるんだろうか?
これはただ、別のエンディングに行くための予章になるだろうか?
いや、初めてってことは……本来なら避けられない事案だったのかもしれない。

だから別の話になんて、甘いことにはならないよね?

だって、本来ならゲームスタート時までの話はんだから。
そもそも、ゲームとしてならこんな小さなハノエルから始まるのはおかしいじゃない?

つまり!

今回は、スタートまでの話に若干かもしれないが話が違っている可能性があるわけよ!

ふふふ、ふふふふ、あーっははははははっ!

あっ、狂ったわけじゃないぞ。
つまり、過去が少し変わったわけじゃん?

ハノエルの初めてが奪われるはず→奪われなかった。
今までの純粋なハノエル→純粋さを失った20歳の俺。

これ、エンディングを変えられるんじゃない?

ねえ?

これが笑わずにいられよーか!ってんだよ。
この乙女ゲーム改め、ハノエル不憫ゲーム。
絶対、変えてやるんだからな!

ふふふ、ゲームの強制力が勝つか、俺が勝つか……やってやんよ。
もうね!
BLとかどーでもいい。むしろ、もう、俺も腐っても我慢するっ。相手がいい人ならっ!

と 
に 
か 
く!

ハノエルは幸せになるのだ!
それに尽きる!

だって、俺幸せになりたいもん。
え?なんでBLが?
なんかねえ、わかんないんだけど。
この世界の強制力なのかな?
ハノエルが唯一、今一番心にあるのがお兄様であるカレイドだからだよ。
ぶっちゃけ、もし、あのまま兄に………されちゃっても後悔しないくらい、好きみたい。
いや、吊り橋効果的なことかもだけど!
兄って……近親すぎるじゃん。
二重タブーじゃん。
あ、違うわ。
同性結婚ウエルカムな世界だったよ……あれ?兄弟は?
まあ、流石にダメでしょうけど。
心で思うならいいよね?
前世でもシスコン気味だったけど、今世はブラコンなのかもな。
俺って、家族愛に弱いのかもしれないね。
ただねー、一つだけ思うのがさ。
確か、成長したカレイドの声って……憧れの声優さんなんだよね。
カッコいーのっ!
受けなんでゼッテーないの!
俺も大好きなのっ!

まあ、今時はさ、カッコいー男を可愛い男の子が……なんて、腐った設定があるから、いつかはもしかするとそんなお仕事も彼……神石さ先輩にもいっちゃうかもだけどさ。
腐女子の方々……どこまで腐ればいいのかな……。
できたら神石先輩だけは、攻め以外はやめてください!
切に願う!
……って声なんです。

俺、耐えられるかな?

そうそう、確かこの国の第一王子……まあ、従兄弟なんすけどね?
は、苅野先輩だったよね?
ムービーがねー。甘々エロエロでねー……。

閑話休題意識が遠くなりかけたわ

食べるって暇よね?
意識がね。
ついさ、こう淡々と口に運ぶとね。
だって、皆んなが見つめてるんだもん。
何か考えなきゃ……恥ずかしぬわ!

「ハル、美味しい?」

そう言って、兄は俺の口についた粥を指ですくい、口に入れた。
もーやーん。
恥ずか死にそう。
まだ、声変わりしてないから神石先輩の声を幼くした感じだから耐え………られん。
だから、余計、兄が好きなんかも。
ほら、声から好きになることもあるでしょう?
でも、俺五歳児!
お兄ちゃん大好きっ子でいいと思う!


やっぱりずっと食べてないからか……もう、お腹に入りません。
すっごいお腹空いていた気がしたのにな。
もともと、俺の腹とは思えないくらい小食なんですよね、この身体。
……徐々に増やしていかねば。
だって、体力つかないもんね!
そしたら、守れるものも守れないもんな。

「ハル、もういいの?」

サジを置いた、俺はコクリと頷いた。
少なめでも、もう無理です。
残してごめんなさい。

「……そっかあ。じゃ、ねんねしようか?まだ、体を休めないとね。」
「……ん。」

たしかに、すでにもうまぶたは重い。
まあ、目覚めたとはいえ……体力がかなりなくなってるみたいだもんね。

「じゃあ、寝ようね。」

食事をセバスがささっと片付けて、カレイドが俺を横にして、布団をかけてくれた。
スッとカレイドが離れようとしたのをつい、手がカレイドの袖を掴んでしまった。

「どうしたの?寂しい?」
「ん。」

うん。いかないでほしい。
なんだか、本当に一人になりたくない。
俺、こんなさびしんぼうじゃないはずなのに。
これは五歳児効果?
それともハノエル効果?

「いいよ。じゃあ、兄様も一緒に寝てあげるね?」

嬉しくて思いっきり頷いた。
……頭がクラリとしたけどね。

……やっぱ、好きって意識しちゃったからかな? 一緒にいたいのは。

「安心しておやすみ。」

布団に入ってくれて、添い寝してくれるみたい。
耳元でそう囁かれて……ちょっとドキドキ。
頬に優しくキスされた頃には、部屋には二人だけになっていた。
皆んな部屋を出ていったみたい。
まあ、兄に任せれば?って感じかな。

兄の温もりと囁く声に包まれて、俺は眠りに引き込まれていった。



やっぱ……声って大事よね。
うん。



―――本当にハルはかわいい。



夢の中で囁いたのは誰だったのかな?
まあ夢かもね………。


しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

分厚いメガネ令息の非日常

餅粉
BL
「こいつは俺の女だ。手を出したらどうなるかわかるよな」 「シノ様……素敵!」 おかしい。おかしすぎる!恥ずかしくないのか?高位貴族が平民の女学生に俺の女ってしかもお前は婚約者いるだろうが!! その女学生の周りにはお慕いしているであろう貴族数名が立っていた。 「ジュリーが一番素敵だよ」 「そうだよ!ジュリーが一番可愛いし美人だし素敵だよ!!」 「……うん。ジュリーの方が…素敵」 ほんと何この状況、怖い!怖いすぎるぞ!あと妙にキモい 「先輩、私もおかしいと思います」 「だよな!」 これは真面目に学生生活を送ろうとする俺の日常のお話

転生したが壁になりたい。

むいあ
BL
俺、神崎瑠衣はごく普通の社会人だ。 ただ一つ違うことがあるとすれば、腐男子だということだ。 しかし、周りに腐男子と言うことがバレないように日々隠しながら暮らしている。 今日も一日会社に行こうとした時に横からきたトラックにはねられてしまった! 目が覚めるとそこは俺が好きなゲームの中で!? 俺は推し同士の絡みを眺めていたいのに、なぜか美形に迫られていて!? 「俺は壁になりたいのにーーーー!!!!」

記憶を無くしたら家族に愛されました

レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない… 家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…

処理中です...