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第一章 あれ?腐った呪いなの?
じゅうろく
しおりを挟む俺は気を取り直した。
そしてそーっとプーリャンに近づくと、プーリャンは俺をみて子猫を三頭前に出してくれた。
なんていいやつ。
プーリャン……一々人間ぽい仕草だな。
生まれた子猫は三頭だった。
三毛猫、白猫、黒猫で白がポイントポイントで入っている。黒猫は黒ブチというよりは、白い靴下を履いてる感じの黒猫だ。
ウーーー、可愛い、可愛い、可愛い!
「ハノエル様。ようやくお外に来れたのですね。」
「うん。プーリャンの子供。本当にもらっていいの?」
「はい、もちろんですよ。」
マリーは洗濯メイドさんなのです。
この世界の七不思議なのですよ。
なぜか、魔道具とかいう物があるにもかかわらず洗濯機がないのですよ。
手洗いのみなんです。
乾かしもドライを使わない。
なんでも……そこまで魔力がもたないとかなんとか。
余談になるけど二つ目は、もちろん車や飛行機みたいな乗り物がないこと。
電車ももちろんない!
馬車だけなんだよ?
あと、馬とか徒歩になる。
まあ、そうは言っても春樹目線の七不思議ですけどね!
ちなみにマリーの旦那さんは、庭師なので夫婦で住み込みなんだ。
まあ、だからプーリャンが庭を闊歩してるんだけどね。
庭師の特権かもね。む
「ハノエル様、どの子にされますか?白猫は女の子。黒猫も女の子、三毛の子だけ男の子。」
三毛雄……って実はよくいるよね。
あんまりいない説あるけど。
ただ、生殖機能に問題ありって子が多いらしいけど……不憫だね。
同じ男として……不憫だとおもうよ。
まあ、不憫すぎるハノエルに言われてもねえっとはおもうけど。
黒猫ちゃん、かわいいなあ。靴下履いた猫って可愛いよね!
白猫さんは綺麗。白とも銀とも取れて上品そう。姫さまって感じだねえ。
うう、女の子がいいかなあ。
すると、三毛猫くんがトトフラトトフラ、って一生懸命歩いて俺のとこにやってきた。
俺は膝をつける感じで座っていた(単に正座かな。でもやや尻は浮いてる感じ)ら、膝に一生懸命登ってくるんだ。
『俺を連れてってよー。』という吹き出しが見えた気がした。
なんか、一番小さいし。
可愛い。
なんと言っても不憫仲間。勝手な俺の思い込みだけども。
白と黒は、なんかチビ三毛を見守るおねーさんって感じかな……。
「僕と一緒に暮らしてくれる?」
「みゃああん。」
良いお返事だ!
どうやら、この子は俺と暮らしたいみたい。思い込みかもしれないけど、俺にはそう感じる。シンパシーを!
うん。
よし、決めた!
この子にしよっと。
「マリー、この子にする。」
「たぶん、この子は一番弱い子かもしれませんよ?ミルクの飲みもあまりだったので。」
「なら、余計に僕が可愛がるよ。」
前世に母から学んだ子猫の育て方を俺は思う存分発揮するのだ。
「ふふ、ハノエル様なら安心できますね。」
うん。
俺と同じで弱いのか……やはり、 不憫同士だ。さらに親近感湧いちゃうね。
それに綺麗な青い瞳とんー?
濃い青と薄い水色?
オッドアイってやつかな?
濃淡のオッドアイなんて不思議~。
「マリー、この子オッドアイなの?」
「おや、ハノエル様は物知りですね。そうなんですよね。
同じ青なんですが、濃さが違うんですよね。私は綺麗だと思うんですが、旦那は、気味が悪いって言うんですよね。」
「ふーん。(まあ、オッドアイをきみ悪がるのはあるしね)僕は綺麗だと思う。」
「じゃあ、ハノエル。この子にするのか?」
「うん。」
決めたとたん、他の子猫も寄ってきてスリスリしてくれた。
もしかして不憫な弟をお願いしたかったのかな?
プーリャンもスリスリで、ああ嬉しい。
至福~。
いい名前考えなきゃね。
「初めての子供なんで、この二頭はうちでそのまま飼うので、よければ、また構ってやってくださいね。」
「もちろん。」
当たり前さ。
三十分くらい、子猫とプーリャンと戯れて……兄から体を冷やすからとタイムオーバーを告げられた。
「では、ハノエル様。明日、子猫たちの予防接種に行きますんで、そのあとにお部屋に連れて行きますね。」
「うん!ありがとう。マリー。」
不思議だ。
猫のワクチンは普通にあるんだなあ。
なんか不思議だ。
「さあ、部屋で休もうね。」
「はあい。」
子猫のいる生活に明日から突入で、ものすごい嬉しいな。
「ハルは、猫好きねえ。」
「うん、だって可愛いしモフモフでしょう?」
「私は少し苦手なの。嫌いではないけど……猫って何が見えてそうで。」
まあ、昔から猫は霊感あるっていうしね?
姉はなんか別の力があるのかもしれない。
「あと、なんとなく……ね?」
同族嫌悪とか?
姉様ってツンデレ(あ、俺にはデレしかないよ?)だから、猫っぽいもんね。
「どちらかというと、犬とか鳥の方が私はいいわ。でも、ハルが好きなら、好きになりたいわ。」
「ふふ、姉様が好きになってくれたら嬉しいけど、無理はしないでね?」
「ハルは優しいわね。」
「私はハルも猫も大好きだよ。」
「兄様も猫好き?」
「ああ。」
「じゃ、三毛猫くん来たらお昼寝しようね?」
「「もちろん♡」」
あら?
姉様も入っちゃった。
まあ、いいけど。
レディが俺たちと一緒でいいのかな?
まあ、まだ7歳……普通ならいいのだけど、何度もいうが公爵令嬢だからねえ……ま、見つかんなきゃいいよね?
部屋に戻ると執事長のセバスが、すぐにメイドに温かい飲み物と菓子を用意させた。
兄の膝に座らされて、暖かな膝掛けまでかけられた。
どこの深層の御令嬢よって、扱いだよ。
「うん、やっぱり体が冷えてしまっている。これを飲んだら少し横になるんだよ。」
「はあい。」
「そうだ。来週にはお父様たちが帰ってくるんだけど、クリストファーも来るんですって!」
「え?」
マジで?って言おうとしてしまった。
クリストファー・ルドリフ・コールステン。
エアルニア世界で一番大きい王国。
まあ、うちもその国なんすけどね。
そう、そのコールステン王国……の第一王子で従兄弟でもある。
言わずと知れた……攻略対象の王道キャラである。
……そうだよ、俺のちょっと苦手な苅野先輩がやっていた役ですよ。
濃ゆいムービーでした……………。
とうとう、攻略キャラがきちゃうんだ、会っちゃうんだー。
いやだー。
子猫で上がったテンションが下がった瞬間だった。
ちなみに兄様との絡みは、ムービーにはありませんでしたよ。
もちろん、姉様ともありませんでした。
あ……ちなみに魔王様とはあったんですよね……。
兄が鬼畜隠れキャラ。
魔王様は堕ち鬼畜キャラ。
魔王様とハノエルのムービーは、……内緒でお願いしますって言われたんだよね。
なんか、オンラインみたいので買えるムービーとか言ってたよ。
魔王様役も内緒なんで……俺一人で喘いだ声とか入れてたんだよ。
これは、妹にも言ってないやつなんだ。だって、守秘義務守ってくださいって言われたから。なんか、あと知ってるのは、魔王様役の人だけみたい。
俺が入れた声に重ね入れするってさ。
そこまで漏らさないってのは、相手は大御所とかなのかもね。
発売日にそのムービー送りますねって、言われただなんだよね。
あ、声なし映像は見たよ?
エグいの……ハノエル可哀想……。
このエンディングになるのは嫌だな。
ちなみに魔王様にいたされるハノエルが見れるのは、なんと、あっさり負けるはずの魔王様にヒロインが負けて世界に暗黒が訪れた時なんだよ。
すると、買いますか?ってなるみたいよ。
『まあ。せっかちにリセットボタン押したら買えませんけど』
って、開発リーダーのお姉さんが言ってたけど…………そんなん、需要あるのか?
俺には理解ができなかったし、ハアハア言ってるお姉さんに質問もできませんでした。
ゆっくりとお茶を飲んだら、ホカホカしてきて……兄様の膝抱っこのまま寝てしまったようです。
「マジ、かわいいわ!」
ん?誰の声?
意識が途切れかける瞬間にいつもなんか声が聞こえてくるんだよね。
夢うつつなので、気のせいかもしれないんだけど………。
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