乙女ゲームにこんな設定いらなくない?〜BL(受)の声優は乙女ゲームに転生する(泣)〜改

十夜海

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第二章 あれれ?王都でドキ?はやすぎない?

ヨンジュウキュウ

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ベッドに入って(寝込んでから)1週間。ようやくベッドから降りてもいいと許可いただきました。
でも今回は、トイレはクリーンしてもらえました。
すごい進歩ですよね……。
トイレをまた介助されるかと思うとねえ。だって、もう10歳なんだもの。つまり、精神年齢は30歳よ?
きついでしょう?
きついよね?
まあ、なんか二十歳から精神年齢、上がってはいませんが……体に精神も引っ張られてるのかもね。……どちらかというと下がった気がするもの。

そもそも精神年齢があがるのって、

経験あってのことじゃない?
ハノエルって、ベッドやお部屋、よくて庭とかしか言ってないじゃない?
人も変態以外は身内ばかり……同世代の友達すらいない。
……はい、これじゃあ成長しませんよね?
だって、末っ子じゃない?
いつまでも小さいじゃない(これでもだいぶ育ったけどねえ。)?

だから、家族みんなが俺がまだ二つか、三つくらいの歳だと思ってませんかね?ってくらい甘やかされてますもん。
溺愛対象っての?愛され対象っての?
……成長って……何ソレ美味しい?の世界なんです、ハノエルにとって。
まあ、いいんですけども。楽しいからっ!

「ハノエル?聞いてますか?」
「はい。」
「いいかい?熱も下がったし、食事もできてるから、部屋からでてもいいけど、一人では絶対にだめ。
まだ、体力が元にすら戻ってないんだからね?
もしも、無理をしたら……全部座薬にしてトイレも介助か、オムツにするからね?
わかった?」
「はい。」

こく、こくと首振り人形の如くうなずいた。
いやじゃ!
絶対に座薬も解除もオムツも嫌じゃ!嫌なのじゃ!
うう、アズリアの意地悪うぅぅ。

「そんな顔しても、甘くしません。みんながハノエルに甘いけど、私は甘やかさないよ?
医者として、甘やかしたらまずいもの。君は、すぐ無理をするからねえ。」
「お庭にはまだだめ?」

ハノエル必殺の首コテンをしてみた。

「…くっ、可愛い!でも、だーめ。」

残念、技は効いたようだが……医者としての使命に負けてしまった。

「ハル、無理をいっちゃだめだよ?先生アズリアのいうことを聞かないとね?
だって、私の入学式を見に来るのだろう?今、無理をするとそれも禁止されてしまうよ?」
「それは、いや。我慢する。」
「うん、いい子。」

兄が新入生代表の言葉を言うんだもん。絶対に行きたい!
仕方がない、我慢しよう。
兄に頭を撫でられて、頬にキスを受けた。

「本を借りてくるのはいい?」
「んー、それくらいなら。でも、ずっと読書して休まないのはだめだよ?」
「はあい。」
「じゃあ、気分が悪くなったり、熱く感じたらすぐに呼ぶこと、わかった?」
「はあい。」
「カレイド、今日はハノエルと一緒にいるのなら、無理をさせないよね?……お風呂も軽めで!
あと、夜の営み系もまだだめだからね?」
「分かってます。」
「ならよし!」

アズリアは注意を促したあと、部屋から出て行った。
夜の営み……アッハンウッフンなことだよねえ。
まだ、一線超えてないんだよね。兄に申し訳ない。
というか、俺だって健康ならいたしたい。
いたしてみたい。だって精神は健康な20歳の男子ですもの……それに、童貞だし興味はあるし……。
まあ、まさか……声で受ばかりだからって、現実まで受になるとは……。
だからって、兄を抱く未来は見えません。

「ふふ、釘を刺されてしまったね。でも、キスくらいならいいよね?」
「でも、兄様にキスされたら……僕、ヘロヘロになっちゃう。」

もうね、いろんな意味でデロンデロンになっちゃう。
だから、ようやくベッドから起きれたのに、またベッドに入るのはいやです。
せーめーて、本くらいは借りてきたい。

「兄様、本が読みたいです。」

ハノエルは本当に活字中毒かってほど、本が好きみたい。
俺もそこそこ好き。
もちろん、仕事柄というかラノベとかが好きだからついた仕事でもある。どっちが先かは、たまひよと同じだね。
アニメやラノベが好きだったから、声優に憧れたのか、声優に憧れたからアニメやラノベが好きだったのか……わかりません。
あ、乙女ゲームやBLゲームは妹が買ってきた。
多少はやったよ?
というかやらされた。俺が好きなのは、シュミレーションRPGです。
自分がアテレコしたのはいつも一度はやってますが……自分がやっていた役は、攻略しません!
先輩たちの声を聞いて、真似することはありますけどね。
だって、かっこいいんだもん、クサいけど!

「じゃあ、図書室に連れて行ってあげよう。」
「はい。」

結局、初日から寝込んだ俺は、全くこの家の部屋の場所がわかりません。
たぶん、一人で部屋から出たら自分の部屋に戻れない自信をもっていえます!

で、兄にやっぱり抱っこされて、図書室に向かう。
姉様は、12歳になったので社交界にデビューするみたい。そのためのドレスを作るための採寸に行ってます。
俺はまだ行けないのです。
兄はもうデビューしているので行くようです。
俺はお留守番。
今回はアズリアとセバスとルイくんとお留守番です。
もちろん、セシウス様もいます!
俺の護衛ですからっ!
ただねえ、不安。
兄と正式に婚約してから、離れる時は家族がいただけど、今回は
12歳にならない俺だけが留守番。
ただ、場合によっては兄のパートナーとして出ることもできるらしいのですが……今回のは王族が主催のパーティーで公式なものらしい。
だから、途中で抜けるのは許されないのですよ……『スプリングナイト』とかいう名前がついてる春の舞踏会的なものらしいです。
だから、ハノエルを連れて出て万が一、体調を崩しても兄がついて帰るわけにはいかない。
なので、お家で待機なのだ。
仕方ないよね。たぶん、持たないし。悪意にさらされたら……恐怖でどうなるかわからないもんね。

「ハル、ここだよ。」
 
ギィィィィと古びた扉を開けてくれた。
あんまりここを訪れる人はいないみたい。掃除はためにされていてもね。

「うわぁぁぁぁあ!」

思わず声に出しちゃったよ。
だって、すごい広くてすごい沢山の本がならんでる。
ほら、図書室のなかに階段がある三階建というのかな?
メゾネットって言うの?
俺詳しくないんだけど、そんな感じ!ハ◯―ポッ◯―とかの映画に出てくる図書館?みたいな感じって言えばわかる?
そんな感じ。

「お口を閉じないと塞いじゃうよ?」
「あ………ん、ん………。」

ポカッと口をあけて惚けていたから、兄に唇で塞がれた。

ん、はあ、あ、うー、んん……。

兄様長いです!

くれりゅっと恥ずかしくなるようなリップ音がして、ようやく唇が離れたときには、俺は息が上がってしまっていた。

「ふふ、可愛い。」

唇からタラリと垂れてしまった唾液を兄がペロリと舐める。
恥ずかしい……。

息がようやく整った瞬間、いつからみていたのか……メイドの一人と目があってしまった。
顔が赤いから、たぶんキスシーンを見られてしまったのだろう。

そして、次の瞬間……彼女は脱兎の如く走って行った。
なんか嬉しそうに……。
まさか、アレか?

ここにも腐人たちがいるんじゃないでしょうね?

物凄く嫌な予感がした。

やめてね?俺で薄い本を作ったりしないでね?
切に願う!

そのあと兄の胸に顔を埋めて、なかなかあげることができない俺は、悪くないとおもう。




ーーーーーーーーーーーーー


すみませんすみませんすみませーん。

一話丸々抜けてました。……十夜海の頭の中のように……。

読者様のご指摘で発覚!ありがたい!
なかなか返信ができずもうしわけないです。叱咤激励いただけたら嬉しいです。
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