乙女ゲームにこんな設定いらなくない？〜BL（受）の声優は乙女ゲームに転生する（泣）〜改

第五章 ゲームカウントダウン？それとも開始とか？ヤバイんですが（泣）

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そんなこんなで、不安要素を残したままで、月日は流れていく。
いや、いくしかない。



あれから、三年が経ってしまった。
ぶっちゃけ、平和です。
たまにお腹の子のおかげで、エロエロモードかするくらいで、まじ平和。
　
この三年を振り返る。

まずだ、7歳に会ってから何度か顔を会わせている（失礼な訪問もあったしねー）はずのやつレンミリオンなんですけどね？
この前あいました。
あのレンミリオンに『初めまして、可愛いですね。』と夜会で挨拶された。
あれー？
おかしいなあ？
でしょ？
そう思うじゃない？
でも、初めましてなんだよ。
彼の記憶にハノエル俺はいないわけよ。
きみ悪いよね？
なんてこともありました。
まあ、関わりたくないからいいんだけどね？

そのあとは、皆1３歳を超えたわけだから、マッケンくんにも夜会であったよ。
マッケンくんとはずっと友好を保っているというか、今では1番の仲良し友達である。
いや、初めての親友だ。
だって、お友達いないもん。
いいんだ、兄様と姉様とルイくんがいるから。
レンミリオン？
お断りですよ。だって、根っこはきっと変わらないでしょう？


そして、 ザクセウス。
ザッスは、従兄弟でもある。
もちろん、俺への記憶はあったが……領地であったことくらいしか記憶もないようだった。
つまり、王都での云々は記憶がないみたい。まあ、もともとそれほどハノエル俺に固執もしていなかったしね……だったよね？

ルザベルトにも トルストイにも『初めまして。』と挨拶された。
コーネリアスに関しては、兄と話していたらしく、『噂はかねがね。』なんで挨拶されたのだ。

皆があの事件の記憶が全くないのは、明らからしいけど、突っ込んで聞くのは難しい。
当たり障りがない程度での質問？尋問？はしたらしいです。
嘘がわかる魔法があるらしいので。
だから本当に記憶にないのだ。
レイズ伯父も頭を捻っていたらしいけどね。
そう、いなくなった嫡男の親の中でレイズ伯父だけは息子が消えたのを……というか、まあ、クリスに消失させられたのをちゃんと覚えていたから。

他の親も報告されたのに、それさえも覚えていなかったそうだ。
もちろん、親だけじゃなく家族全てが『家出息子』として認識しているのだとか……摩訶不思議なじけんだよね。

では、何故？家出したか？
みたいなことは、その辺は曖昧らしい。
たぶん、詳しく上書きできないんじゃないだろうか？ね？
だって、『心』があるからさ。

まあ、ここが現実世界なのか……ゲームの中なのかわからないが、たぶんデータとしての存在だけじゃなくなったんじゃないんかな？
同調している別世界的な感じなのかもね。

それが兄レイと俺が出した答え。
だからデータの上書きは、簡単でも脳の書き換えは難しいんじゃないかな？と。
負担がかかりすぎるから、心に矛盾が出ないように『曖昧』にしているんだろうと思ったわけ。
まあ、ぶっちゃけ自分らが迷惑被らないなら、もうどうでもいい人たちなのですよ。
それに、前世の記憶は無くなっているみたいだし。
それならいいかなって。

つまり、前世の記憶があるのは兄、俺、クリスのみ。
あの、迷惑少女はわからん。
あれ以来、つまり俺が拐われた三年前からずっと会っていないから。
そう、兄とかに付き纏うことが全くなくなったから。
だから、平和だったのかもしれない。
そして、最悪な王だった伯父なんだけど……まるで別人。
声も違うしね……。
でも、誰も気づかないんだよね。
そしてあの『糞な伯父』ではない。
それが一番大事！

それに、会ったらただのブラコンだったし。
俺たちの父様大好きっこでしたから。
『ハルくんも可愛いが、我が弟も物凄く可愛い！』
の発言に兄と母は顔を引きつらせていましたけどね。
うん。
別の意味でキモイオジサンダッタンダオ。

で、三年です。
そう、姉が春には入学するんですよ。学園に。
つまり、あと一年半で始まるんだよ。ゲーム開始なんだよ！
まあ、あの黒髪二人のうち、どちらかが巫女として目覚めるんなら一年半後。
もし、目覚めないなら、話は未知の話に転じてしまう。
まあ、すでにわけわかんなくなっていますけどね。
そして、よくわからないけど兄の髪が、周りには初めから金髪、クリスの髪は初めから黒髪……という認識になっているんだよ。
なんで？
これじゃ『黒髪の少女』に特別感ないよね？
でも、ああそうか！
クリスをヒーローとすれば、同じ黒髪で運命（ダダダーン！）なんじゃ！
じゃあ、そーゆーことでなんとかゲーム開始になんないですかね？
俺たちは全くこれっぽっちも