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第五章 ゲームカウントダウン?それとも開始とか?ヤバイんですが(泣)

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さて、どうやらゲームはカウントダウンではなく、始まってしまったようなんです!
そう、考えれば考えるほどそうとしかおもえない。
もちろん、姉の親友ミリアンナ様もいらっしゃいましたよ?
やはり、学園に入学されていました。
ただ、ミリアンナ様は寮になりますけどね。普通にお金のある貴族ですもん。
ただ、入学式では離れていましたから、合流が今になっちゃったけど。
クラスもちがうしね。

というか……。

「ねえ、ハルくん。僕とお友達になってくれない?」

とさっきからしつこいのがいるんです。

「……姉様~。」

姉の後ろに隠れた。

「はいはい。サーチスくん。申し訳ないのだけど、ハルは人見知りなの。だから、友達は諦めていただける?」

姉が俺の頭を軽く撫でてから、彼にいってくれたんけども。

「なぜですか!」
「なぜもなにも、なんの接点もないのに、なぜ友達になる必要が?」
「だって!僕が気に入ったんです!」
「だから?」
「だから、僕と友達になるべきでしょう?」
「…お話にならないわね。行きましょう、ハル。」

そう言って、姉が俺の手を引いていく。

この空気を全く読めない彼はサーチスくん。
そう、この子サーチスくんは、あの入学式で『神聖魔法』に目覚めた子です。
やっぱりアレは、神聖魔法の暴走……でも力は弱いみたい。
だから、あんな程度で済んだみたいです。
今のところ、二人の黒髪少女……言わずと知れた迷惑少女ヒロインこと、園川幸そのかわ ユキ。花浦ではない。園川は園川子爵家の園川で。花浦家の息子がなんとさっきのサーチスくんで、花浦サーチス。
そしてもう一人が花浦家に養女にはいったらしい、花浦サリィ。
そう、皆主人公に似ているのだよね、名前。
主人公、名前の設定がなければ花浦幸はなうらさちという。
つまり、漢字の幸が迷惑少女ヒロインは一緒。
で、サーチスくんは、サチに似ている。
さらに、サリィはサチをもじったような名前で、綺麗に整えられた髪のせいか、スチルの主人公に似ていなくもない。
ただね、目が暗いんだよ。

主人公は、ビッチだけど根は明るい前向き少女。
どんなにキャラに冷たくされてもポジティブなのですよ。
おや?
サーチスくんのこの諦めの悪さは、まさか?ソレか?
だが、主人公は女の子だし、この少年は黒髪だけど瞳はシルバーなんだよね。
迷惑少女ヒロインは、前よりは大人しい。髪と瞳は黒。
でも名前がちがうからか?それとも最後にあったときに反省した?
だから諦めたとか?
……でも、前みたいな嫌な魔力は感じない。
それにサリィって子はあの前に見た子だよね?
うん、所々に白いものが混じってる。よく見ないとわからないけど。
……栄養不足からなのかな?それが解消されて、減ったから前ほどわからないだけ?
まあ、それなら良いことだけど。

ちなみにサーチスくんは神聖魔法をあのときに覚醒したけれど、もともと光魔法と水魔法持ちなんだとか。
で、黒髪少女達はユキの方が光魔法と火魔法をサリィの方が光魔法と風魔法を持っているらしい。
これは、セバスが調べて兄から聞いたこと。

まだまだ調べたりないと日々調べてきてくれている。

「まあ、いやだわ。意地悪ですのね?さすが悪役令嬢ですわね?」
「……リザリー。ダメだよ、そんなこと言っては。」
「でも、サーチス様。リオーラ様は、全く関係ないのに、失礼じゃなありません?」
「んー?えーっと、リザリー様。さらにリザリー様は関係ありませんよね?
ハルくんは確かに人見知りだし、体も弱いし。
それに、婚約者がいらっしゃいます。昔からの友人以外はあまり近づけないようにされているんですよ?
だって、ねえ。やはり、公爵家ですもん。ちなみに、お、私もです。
あと、リザリー様もサーチス様も失礼ですよね?
Sクラスで公爵令嬢にそのような口の聞き方。
……マナーなどは学ばれてないのですか?」

にっこりと淀みなく喋るマッケンくん。すごい。
でもね、確かに男爵位とリザリー様は確か……豪商らしいけど、いわば平民……。
その上、このSクラスは十人だけの学年トップクラスなんですよ。
リザリーもサーチスもAクラス以下です。
SとAでは全てに差があるんですけども、ご存知ですかね?
マッケンくんだって公爵家なんですよね。

「まったくだ。」

ああ、絡みたくないからさっさとと教室を後にしたかかったのにー。

「リオーラ、ハル。ご機嫌よう。」
「……殿下。」
「確かに、学園では王族だと威張る気はないが……。
流石に、公爵家のご令嬢に失礼だと思うけどね?」

姉様に頼った俺が悪いよね。
このまま、意地悪な令嬢のイメージになるのはまずい気がする。
……ハノエル主人公ヒロインでも攻略キャラでもないのに!

「あの、僕がいけなかったんですね。姉様が優しいから頼りすぎました。
えっと、殿下もありがとうございます?
マッケンくん、ありがとう。
それと、あの。Aクラスの……(ぽんと手を叩く)そうそう、花浦男爵家の方でしたね?」
「はい、あの!」
「あ、それ以上はこないで……ください。僕、これ以上友達はいらないのです。」

ワザと名前も知らないフリしました。だって、知ってたら『知られてた!』って喜ばれても怖い。
うん、なんとなくストーカーっぽいというか、ヤンデル感を感じるんだもの。
怖い怖い。

「そんな!だって僕は聖なる力持ちだよ?
そんな僕と友達だなんて、なりたいのが普通じゃない!」

あ、いやサイコパス的なやつか?
聖なる力持ちなら、余計に寄りたくないっす!
やっぱり怖い人認定ですね。ある意味、一番怖いかも。

「じゃあ、そのなりたい人となってください。
さようなら。」

にっこりと笑って、今度は姉を引っ張って出て行く。
いや、もう絶対関わっちゃいけないよね!

「失礼します。」

ルイくんがぺこりと頭を下げて、くれたらしい。まあ、執事見習いみたいなものだから。

クリスも笑って『失礼』なんて言って、警護の人のとこらへ。

レンミリオンは相変わらず、ずっと見てるし……お前は、主人公ヒロインを探したらいい!



次から自分で断ろう。怖くても。
なんだから姉に代わってもらうと、姉に『悪役令嬢』のフラグが太くたってしまいそう。

せっかく、姉は婚約は破棄しているのに!









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