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第五章 ゲームカウントダウン?それとも開始とか?ヤバイんですが(泣)
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しおりを挟むまあ、そんなこともありましたけども。
入学式は淡々と進み……あ、国王様はやはり挨拶するんだーなんて思いつつ、チラチラとみてくるレンミリオンをガン無視した。
見られたくないなあ。
やっぱ、腐のフラグは消えないのか!
入学式での代表の挨拶をしないか?と言われたが断った。
だって、目立ちたくないもの。
目立ったら腐ったフラグが沢山立つのが見えてるもんよ!
ただでさえ、一番年下で、文武両道才色兼備のカレイドの弟で、王子の従兄弟で、綺麗なリオーラの弟なんだよ?
これ以上は嫌です。
嫌がらせだってあるかもかもでしょう?
だってねえ?
運動系には一切出ないのよ?
そんな俺が代表なんて……妬みや嫉みやらを引き寄せるだけじゃないか!
ハノエルのエロオーラ(あって欲しくないけどっ!)にやられるやつもふえそうだしょ?
俺は兎にも角にも平穏無事に過ごしたいのだからっ!
姉さえ、巻き込まれないように頑張ればいいのです。
まあ、つまりお断りしたらクリストファー殿下が代表の挨拶をすることに(パチパチ)なりました。
一番、無難でしょう?
この国の王子で、一応王太子になったらしいし?
でも、姉はやらん。
そんなことを考えていたら、いつの間にやら入学式が終了してました。
また、姉に手を繋がれて兄達の場所に向かう。
もちろん、ルイくんとマッケンくんも一緒だ。
だって、兄とルンバさんが家族共に一緒にいたからね。
左は姉と手を繋ぎ、右はマッケンくんと手を繋いだ。
なんか嬉しいね。
恥ずかしいけども。
「まって!」
誰を呼んでるかわからないだから無視。
だって、俺を呼んでるとは限らないでしょう?
だから無視します。
嫌な匂いプンプンだもの。
この声が『嵩根先輩にそっくり』だとしても、誰かなんてしりません。
俺は、もう声じゃ判断なんてしません。
俺の大好きな兄の声しか反応しません。
あっ、マッケンくんはべつ~。
だって、仲良しさんなんだから。
それにハノエルの不憫ゲーム時代(いつの時代だよっ)の頃から、ハノエルの味方なんだもの。
だから、マッケンくんだけは家族以外で信じられるんだなこれが!
ちなみに声は……確か、なんか子役だかなんだかで、制作会社のスタッフのお子様がやったとかやらないとか聞いた気がするよ?
だって、一言二言しかセリフ入ってなかったもんね。
「まって、ハノエルくん!」
あ……あーあ、名指しかい。
「あら、誰かと思いましたら、レンミリオン様ですのね?
私の弟に何か御用でも?」
姉のこめかみにピキピキと青筋が。
でも、綺麗な笑顔で姉が代わりに答えてくれました。
姉が何故起こっているか?
そんなのは、簡単。
うちの家族は、前にレンミリオンが乗り込んできた時の会話を知っているからです。
自分のところに嫁にくれば、家族みんなで可愛がってあげる云々の出来事ですよ?
父から言わせると辺境伯とはいえ(まあ、えらいんですけどね?)伯爵風情が何を偉そうに!
母から言わせるとたかがあの程度でうちの愛息子が囲えるとでも?
姉から言わせると、冗談は顔だけにしろ!
兄からは一言、死にたいんだね。
ですよ!
ちなみに、セバスは塩を撒いてましたよ。
ハハハ、ハノエルを溺愛している公爵家に完全に喧嘩売りましたよね?
みんな、笑顔なのにブリザードを纏っていたのが印象的でした。
本人が忘れても(記憶にないことでも)家の人間は忘れていませんからね。
だから対応は、ブリザードよ。
「いや、リオーラ様じゃなくて……。」
「姉である私の許可なくハルに話しかけられると思ったら大間違いですわ。
では、失礼、ご機嫌よう。」
姉様……すこし、悪役令嬢が顔をだしましたよ!
でも、素敵です!
「いきましょう。」
姉がにこやかに挨拶をして、さっさと俺たちを連れて離れてくれた。
ありがたい。
だって、やっぱりすこし怖いから。
緊張と不安でちょっと疲れた俺は、兄に自分から抱っこをねだってしまいました。
そんな俺たちを暗い目をした人物が見つめていたことを俺たちは気がつかなかった。
もう、すべてのフラグを叩き折って火魔法で焼いてしまいたい。
応援ありがとうございます!
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