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第一章 あれ?腐った呪い?
なな
しおりを挟むどうやらマジでハノエルは、天才だったようだ。
え?設定で知らないのかって?
だってさ、いくらいくらいくら!エロシーンが凝っているキャラでも『モブ』なんですよ、ハノエルくんは。
つまり、そこまで細かな設定は書いてなかった……と思う。
いや、開発者の頭の中には事細かにあったのかもしれないけども。
何故って?
開発リーダーさんから、『そこはもっと甘エロな声を。』とか言われたから!
なんだよ!甘エロ声って!
いや、やったけども!
先輩たちの前がテント張ったのが目に入るという……地獄付きで。
閑話休題
あー、だから、ハノエルは魔法に関しては超天才?チートだったわけで。
というか、俺が転生特典をテンプレでもらったとか?
その可能性も捨てきれない。
だってさ。
前にも言ったかな?
『集団レイプ』事件の話。
エロ映像の一つね。
これだけ魔法がつかえたらさ、魔法で解決できる気しませんか?
なのに!
大人しくヤラレちゃうわけよ。
なんでよ!って思うじゃない?
まあ、それが『作ったもの』だからって言われたら、はい!それま~で~え~よ。
だけどさ。
つまり、そのエンディングつーか、そこにいこうとしたら、俺なら殺るね!
魔法でチャチャチャと。
だから、魔力が高いけど魔法が上手くないとか……なんかあったのかもしれないって、おもうんだよ。
だが、しかし今はだね。
ハノエル=俺であーる。
もしもの時は、殺っちまいましょうぜ。だんな。
って、俺誰と喋ってるんだろう。
しかし、裏設定やらで男と絡ませる為の設定はかなり詳しかったのに、ハノエル自身の設定はあんまり書いてなかったんだよね、たぶんだけどさ。
ただただ、幼い感じで甘くエロくお願いしますって血走った目で言われた。
なんてーの?
俺、ハノエルがすごく不憫でしたよ。本当に涙で台本が滲んで見えなかったくらい(泣)。
「うむ、そうだな。では、教会に行った方がいいね。
でた属性によっては、家庭教師をお願いしよう。」
「でも……。」
「リオーラと同じ部屋で同じ時間にすれば大丈夫だろう。」
「それなら大丈夫ですね。私も手が空いている時は一緒にいるようにします。」
「ああ、それがいい。我らの天使の安全が第一だからね。」
「ハルが魔法で自分の身を守ることができるのが、一番いいですわよね。」
「私もそう思います。他人は信用できない。」
……いつのまにか話が進んでいたらしい。
俺もよく頭がお留守と言われていたが、ハノエルもそうらしくダブル効果でマジで思想の海に沈んでしまうようだ。
早く、危険察知能力を身につけねば。
でも、話からすると属性魔法を調べに行けるみたいだ。
なんか楽しみだなあ。
姉様は光魔法と水魔法と土魔法の三属性。
兄様は、火魔法と土魔法と風魔法と闇魔法の四属性。
三属性以上を持つのは、わりとレアらしい。
あ、これはハノエルの記憶からね?
だからハノエルも属性がいくつ出るのか、すごく楽しみだ。
でも、アレヤコレと魔法使ったじゃない?できたじゃない?
でも、まさかねえ?全属性持ちなーんて、チートじゃないよね?
そう、話を戻すけども。
姉様の光魔法も兄様の闇魔法も珍しいんだってさ。
まあ、神聖魔法が一番珍しくて、100年に一人出るかでないかって言われてるみたいだけどね?
だからこそのヒロインでだからこその巫女なんだろうけどさ。
ちなみに小さな魔法は、属性に関係なくできることもあるみたい。
火ならマッチ程度を一瞬とかね?
ただ、属性じゃないとあの詠唱をしてようやく、火種程度になるくらいらしいんだよ。
つまり、俺は神聖魔法以外の魔法が全て使えるんじゃないかな?って思ったわけ。でも、まさかね。
だけど、一言詠唱までになるのは属性がないと難しいらしいって言うんだ。
でも、きちんと調べてもら話ないと家庭教師への依頼も難しいんだとか……そこら辺は俺にはわからなかった。
まあ、たしかに火の属性持ちが水の属性持ちを教えるって難しそうだもんね。
そもそも、ほら、よくあるじゃない?ゲームでさ。
火は風に強く水に弱いとか、剣は斧に強く槍に弱い設定っての?
そーゆーやつ。
だから、水と火の属性は相反するからなかなか両方使うのは難しいいんだって!
でもハノエルは使えたんだよね……かなりの希少になるみたい。
ただ、属性じゃなくて魔力過多なせいで火種程度が大きすぎたのでは?って説も……なんて、父が言ってました。
そーゆーこともあるんだね。
なら、それほど珍しくはないかもしれない。
ちょっとだけ残念で、ちょっとだけホッとした。
初めて魔法を使って(暴走はノーカウントね)から、三日後。
俺は父と母に連れられて兄と一緒に教会に向かっている。
姉は、貴族の少女同士のお茶会に出席しなければならないとかでいません。
兄も必要ないんだけど、ひっついてきたわけです。
うん、完全なるブラコンだね。
まあ、よいけどさ。
……兄、ありがとう。
俺、馬車なめてました!
車とかと同じ感覚でいたわー。
いや、マジでありえないくらい悪路なんだけど!ってか、サスペンションっての?入ってます?
これ、直に座席に座っていたら尻が壊れる案件だわ。
今?
兄の膝上です。
筋肉発達とはいえ、まだ10歳の兄の腿はまだ適度に柔らかい。
父様のはカッチカッチやでー、ってくらい硬い。まあ、座椅子よりはマシだろうけど。
最初、座椅子に座ったんだよね。
10分もかからず、俺のSiriは悲鳴を上げた。
で、兄の膝上であります!
それでも尻に負担はきたさ。
アスファルトに車って、素晴らしい文明の力でした。
なんでさー、魔法があるのに馬車なの?
転移とかないわけ?
もう、お尻限界よ(泣)。
割れちゃうよ!って、元から割れてますけども。
……教会までは1時間だそうで、そろそろ着きますかね?
ってか、もう着いてくれないとハノエルの可愛いお尻が……ヤバイのですよ!
応援ありがとうございます!
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