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第三章 異世界を満喫する
No.8
しおりを挟むようやく、私たちは『異世界』で夢の『マイホーム(仮)』ができたので、ちょっと嬉しい。
まだまだ、異世界勉強中ではあるけどね。
次の日、朝早く目が覚めてしまった。
寝るときにはあった羽は、今はない。どうやら寝ている間に消えたらしい。
よかった、羽人間として生きていかなきゃいけないのかと。それを見た他人の視線が怖い。
今でさえ、女神だ、聖女だといわれているのに。今度は天使に……あれ?すでに言われてたかも……それを決定づけてっしまうじゃないか!
それはこまる、ものすごく嫌だ。
二人用の部屋……今後は居間と呼ぶことにする。
着替えを済ませていったら、ソカがすでに起きていて……なぜかティアと踊っていた。
「おはよう!ママ。」
テンションが高い。
「おはよう、早いねえ。」
珍しくがつく。
「いや、なんかね?ジッとしてられなかった……歌うっていいよね。」
どうやら、昨日のリサイタルが遠足のように興奮させているらしい。子供か?子供だ……。16は、まだ子供でいい年だ。
せっかく早く起きたので、ミニキッチン(せっかく作ってくれたしね)でお茶を入れて、
居間でそのまま今後のことを話し合うことにする。
まずは、二人でねります。
でないと余計なチャチャが入りそうだから。
なんで?いまさら?っておもうかもしれないけど。
いや、大事でしょ?
計画的にお金を貯めて、カフェやら日本食店を目指すのか。
冒険者として一流と言われるランクを目指すのか……。
え?玉の輿?
もちろん諦めてないよ?
でもさ。
この世界の玉の輿ってなに?
私たちがあった王族って……残念系じゃない?
アレらに娘を嫁に行かせるなんて、あたしゃしないし、できないよ!
お金があるといっても!
玉の輿って、本来は自分より金持ちに嫁ぐって意味らしいけど……それは日本の平和な世界でなら。
まあ、目指したい。
もちろん、娘の気持ちがあってのことだよ?
え?
お金がそんなに大事か?って?愛がすべて?
バカ言っちゃいかん!
なにより、音楽は金食い虫なんだから!
バンド組むのだって、楽器やら……って、いろいろかかるでしょ?
クラッシックはそれ以上なのさ。
ピアノ……は流石に家では、電子ピアノので我慢だ。
アップライトですら、ピアノ置ける家というか部屋を借りることができなかったからね。
まず、ここで差がでるんだよ。
音も防音の部屋なんて高くて借りれないし。
でも、声楽も他楽器もピアノが必要。
それに楽譜だって高いんだよ?
ピアノ専攻の子なんて、一曲の楽譜に数千円から数万円のものもあるんだよ?
まあ、声楽もね……『オペラ』一つ分のは……んー、劇でいう、台本ね?全部曲なだけの。それなんて、数千円から数万円だよ。
って、何がいいたいかと言うと、音楽を思う存分できるために玉の輿にのりたいってことさ。
でも、ここは異世界。
まず、楽器がない。
ハープ?はなぜか武器だしな。
ピアノだって、もともと『囚われ人』なる人……あー、それも調べなきゃ!
だってうちらと同じ世界からの人でしょ?たぶん。
ああ、もう。
ちょっと、それは置いておこう。
つまりだ、この世界にはピアノはなかった。
で、ロドリヌスたちのお経……ゲフッゲフ、歌は何というか拍子がなく、一定の感じ?
ハロルドの歌でも、何というか上がり下がりがなく……何というかね。
グレリオ聖歌とは言ったけど……グレリオ聖歌に失礼かもしれない。
ただ、まあ、他に比べると……って所だ。
奏歌が言うにはハロルドだけ、音階があったらしい。
まあ、親の私が言うのもなんですが、奏歌は、音楽では天才だと言われていたんたですよ?
前にも言ったけど絶対音感のおかげもあるみたい。
音痴な私にはわからない世界を見ているってことしかわかりませんが。
本当はね?
コンクールもたくさん出してあげたかったんだけどさ……先立つものがなくてさ。
だから、お金が必要なわけ。
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