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第5章 王族
第56話 うざい騎士団様
しおりを挟む男(おっさん以下略)にお礼を言い。宿を後にした俺とひーちゃん。
Jはというと、部屋に入っても誰もいなかったので、何処かに出掛けたのかは不明だ。
ヘンリーの行方は騎士団が知っているとしても、会ったら王宮に連れてかれてしまう。
それだけは避けたいのだが………。
「何でこうなったのか………」
「ここまで考えれなかったね」
「そうだな、まさか尾行してたとはな」
宿を出て街の中まで歩くと、後ろから気配を感じた。
そそくさに振り向けば、どっかで見た顔があった。そうだ。先頭にいた騎士団の人だ。
着ている物は鎧ではなく私服っぽかったが、きっと変装なのだろう。黒いサングラスに黒く、ボサボサなカツラ。
変装にしては下手なもので、街を歩いてる人達は振り向いて怪訝な顔を浮かべている。
見ていた事に気づかれたのか、男は指示を出し、何処からか鎧を着た騎士団に捕まってしまった。
チッ、あいつ囮だったのか。
「さあ!大人しく王宮まで着いてこい。これは王命である!」
(いやいや、ここの国出身じゃないので拒否権あるよね?)
「拒否権って無いの?」
思ってた言葉をひーちゃんが言ってしまった。
「王命だと言ったはずだっ!拒否するようなら牢獄に永久監禁する!」
(こいつは嫌いだわ…)
「ごめん。貴方達の事嫌いだわ。あと煩い」
本当に思ってる事言っちゃうな!俺の心の声聴こえてるじゃないのか。あと、ストレート過ぎるよ!
「ふんっ!煩いのはお前達が大人しく着いてくればいいだけの話。さっさと来い!」
なんかやりきった感出しちゃってんだけど。え、何。俺達指名手配犯みたいじゃん。
まあ、そんなこんなで騎士団に捕まり、王宮に連れてこられた訳だが。
長い廊下は、高級な花瓶に赤いカーペットが何処までも伸びている。
通る度に、メイドが背筋を崩さずにお辞儀までして、社交辞令がちゃんとしてると分かってしまう。………ひーちゃんも合わせてお辞儀しなくていいから。
騎士団が止まったと思うと、部屋があり。着いた部屋を開けると、ヘンリーが厳つい顔で柔らかそうなソファーに腰かけている。
「よ、よっふ」
「なんで小僧達を巻き込んだ…。騎士団ども」
「なに、貴方『達』パーティーが魔人を討伐したのですから当たり前では?」
「周りを巻き込むなと約束したのにか!?王命だからといってやって良いことと悪いことがあるのを知らないのかっ!ガキかお前ら!」
ガチで怒ってる。あまりの迫力に後ろの騎士団二人はめっちゃ怯えてる。鎧がカタカタと揺れている。
しかし、金髪の男は堂々としていた。
「冒険者との約束など信用ならん。約束より王命を優先するのは当たり前だと思うだろ。優先順位が違うんだよ」
「チッ。だから貴族は嫌いなんだ」
貴族との縁あるとばかりの言い方だが。冒険者になると貴族と関わる機会が増えるってわけか。
ヘンリーのランクはAランクだったか。
「これから国王陛下の場所まで案内する。無駄な抵抗はご法度だからな」
(無駄な抵抗というより、権力使ってるだけだろ。ヘンリーの堪忍袋が切れる前になんとかしたいのだろうか)
怒りを抑えられずに騎士団に目の圧力を浴びせている。(睨み付けている?)
メイドが横を通る度々に何か訴えているように見られている。邪険とか忌々しいとかそういう意味ではなさそうだな。
大きい扉の横には傭兵が二人立っており、足が棒にならないのかと思った。
「陛下!探していた冒険者達を連れて参りました」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回、王様登場
貴族のいやらしさを出してみましたが、どうでしょうか?
(こういう人はざまぁかギャフンとさせたいですね( ^ω^ ))
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